ふだんカレーに卵なんて入れないくせに、ここへ来たら無性に入れてみたくなる。
自由軒の混ぜカレーの影響か、ここの影響か、大阪の人間は卵入れるの好きだよなぁ。
通常は黄身のみ。お好みで全卵を頼むこともできる。
インデアンカレー730円、玉子50円
誰かが美味いこと書いていた。ここのカレーはツンデレではなく、デレツン。
最初デレッとし、「ん?ちょっと甘いかな」と思わせておいて、食べ進むにつれ
喉の辺りからたぶんコショウ系の辛みがツン、とやってきて、やがて額に汗がにじみ出す。
どのスパイスが突出している訳でもない、コクがそれほどあるわけでもない、
全体に平板な印象なのだが、極めてご飯に合う、実に不思議なカレーソースだ。
こいつでパンは食いたいとは思わない。
い、いかん、書いているだけで、鼻の頭に汗が。パブロフの犬か。
カレーはこれだからいけない。
ファンが多いピクルス キャベツを酢とローリエなどのスパイスで漬けこんである
カレーの辛みを和らげる、ザワークラウト風。
50円で大盛りにしてもらえるのだ。
インデアンをお手本とするカレーチェーンは多い。
得正にせよ船場カリーにせよ、何処かで意識している。こんちくしょうと思いながらも、
何処かで目の上のタンコブとして老舗インデアンカレーは存在する。
一カ所で仕込むセントラルキッチンを持っているが、製法などバックヤードはすべて取材拒否。
なんとか出し抜けないかと思うのだが、どうにもならない。
なまじ受けたりするより、その方がかえって風通しよろしい。
カレーを食う時、スプーンでカチャカチャぬちゃぬちゃと
全部カレーとメシを混ぜて食ってた同級生の肥後くん、元気だろうか。
その執拗さに呆れたが、昔はそうして、ウスターかけて食ってる人が多かった。
オレなんかでも、ちょいとウスターかけたくなる衝動にかられるもの。
ルーダブル500円 ルー大盛り200円
ルーというのはおかしいだろ、カレーソースだろとソムリエの畏友Oさんは言うけれども、
ここではルーだ。ルーの追加は値が張るのだインデアンは。
他にインデアンスパ、ミートスパもあるのだが、イタリア人が怒り出しそうな伸び伸びの
麺が出てくる。 でも、これはこれでホントにたまに食ってみたくなるのが厄介だ。
この日は時間なく、とりあえず食べておかねばならぬ早飯として利用したが、
時間とお腹が許すなら、[ ご飯大盛り、生卵、ルー大盛り、ピクルス大盛り ] と行きたいものだ。
それで、1080円 これを高いとみるか安いとみるか。
オレは正直高いとみる。
だけど、何故かたのんでしまうんだなぁ~。
インデアンカレー クリスタ長堀店