Mくん、いちおしの餃子があるというので、西洞院高辻へと立ち寄った。
うなぎの寝床の店を入ると、まだ新しい1年ほどしかたたない餃子屋「亮昌(すけまさ)」。
焼餃子@6個¥290
京もち豚のミンチ、九条ネギ、山利の味噌を隠し味に。
ニンニクの入らない、和風の餃子。 ポン酢ベースのタレに黒七味。
パリッとしてムチッ。皮がはじけ、あんが口の中でばらける。
クセも抵抗もなく、香ばしさとポン酢の風味が一体になり、ビールをグビリ。
けっこうなお手前だこと。
ちりめん山椒など売ってるのも京都流やね。
ニンニクとラー油コッテコテの世界が好きな連中にはたよりないかもしれないが、
このあっさり加減、女子ファンもつかんでいるはずだ。
この即席漬けふうの漬物もよいではないか。
ここいら辺りから、バー・シリーズに突入。
西木屋町の「Bar HighStyle」
そして、立ち飲みの「傘(きゃさ)」へ。
オーナーが大学の先生をしてるという立ち飲みで、この夜も学生が来ていた。
自称ポテサラ評論家としては、こいつを一口頂かないことには。
お隣りを買って、座り飲みが好きな人はそっちに行けるようになっていた。
でもオレたちゃ立ちん棒がお似合いである。なんつっても安い。
音ものバーにも行こうということになり、「Caramel Mama」へ。
知る人ぞ知る、ユーミンバーで、流れる曲はすべて松任谷由美。
ツアーついでに突然本人が来て、驚いたとマスター。
「チャイニーズスープ」をかけてもらう。
珍しくこの曲はトラッドジャズっぽい曲で、イントロはまんま
ジョー・ベヌーティ&エディ・ラングのアレンジである。
パクったというか、顕彰したというべきか・・・。
見事にマッチしているので、本歌取りとでも言おうか。
ユーミンを一枚も持っていないので、ライナーなどに書いているかも知れないが、
熱烈ファンの主人も知らなかった、ボクが見つけた小ネタ。
サッと南京豆が出てくるのだ。
お腹はふくれてるはずなのに、手が出てしまう。
もう一軒、歌ネタで、ということで、木屋町の「Dylan Ⅱ」へ。
ここも大塚まさじさん、来たと言ってた。
食べなくてもいいのに、ドライカレーが美味そうだったので。
スパイシーな米粒をアテに、ウイスキーがバカに美味い。
この2軒は京都の作家兼漬物店主人、バッキー井上氏もよく来られてると、今になって知った。
酔った勢いで高歌放吟することもなく、心地よく音モノを耳にしながら
この夜の京都ツアーは大団円となったのであります。
いざ、河原町駅へダッシュだ! 阪急はやたら終電が早い。