またも大阪ミナミの話になるが、令和に変わった5月。
平成の世と共に幕を降ろした店があった。
新聞各紙がとりあげた、徳家の終焉。
最後になるから、大西さんを激励に行こうと一夜、千日前へ。
何年振りのことだろう。10年は来ていない。
ここに上方旅館という粋な日本旅館が、ビル街の中にポツンとあった。
いい風情の旅館で、あとで歌舞伎の役者や落語の志ん生・志ん朝親子も贔屓と本人に聞いた。
ビルになってからもこの中にトリイホール、千日亭があり、落語会や演劇が催されている。
そんな中に似つかわしくない、徳家があった。 ここへ入る前もうっすら覚えている。
備忘録を兼ねて、これより鯨料理のオンパレードとなる。
徳家の思い出と共に、これほど豊かなメニューがあったことを
胸に刻んでおきたい。
まずは定番中の定番、鯨ベーコン ¥1500
これほど上物はなかなかお目にかかれない。
これは鯨のタタキだったような・・・
刺身盛り合わせ 尾の身・畝須・脂須の子・赤身・本皮 ¥1200
生レバー(心臓)
生さえずり ねっとりしているがしつこくない
給食世代は泣いて喜ぶ、竜田揚げ ¥800
コロおでん ¥1500 コロにはクセが付き物だがこれにはなかった。
コロをいれることでおでんのだしがガラッと変わってしまう。
大阪の関東煮(かんとだき)はコロが無かったら成り立たないといわれる。
さえずり煮 ¥1200
軟らかい!・・・ここまでするのにどれほどの手間がかかってるか。
鯨カツ ¥1000 昔は安いかつ丼というとクジラだったりしたもんだが。
ぜんぜん、まったく別物。 うまし!
鯨サラダ ¥600
ボコボコ沸騰して出てきたどてやき
この後は、いよいよ本命のクジラのはりはり鍋に!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます