親爺がご厄介になっているホームから、ときどき引っ張り出しては、
実家に連れて帰る。 その道中にある、なんとも小さな店。
店は目視していたが、何処から見てもそんな実力店に見えなかった。
その名も…『生ホルモン処 おさむちゃん』 。
なにしろ予約がとれないらしく、声かけてもらってから、半年ぐらいたってようやく。
JR阪和線の津久野~鳳の間あたり、常浜線の南側。
僅か3.5坪のちっぽけな店だが、いやいや、
人を見かけで判断してはいけないのと同様、
店も見かけで判断しては早計である。
店内、こんな具合。 カウンター7席に無理やり8人入ったような感じ。
え?外観どうりだって…? そうかもしれない。
まず豆モヤシ。 キムチ(大根・キュウリ・レンコン・キンカン・イチゴ)まで。 新鮮なツカミ。
写真撮らなかったが、本編に入る前に数品のお肉で、かる~いジャブをかましてくる。
おさむちゃん主人 内山修ちゃん。
これがまた…喋り出すと止まらない、冗談口調で軽口をとばし、独壇場で客を掌握する。
宮崎牛のハネシタ。
そして、 べっろ~~~ん!!
なかなかグロテスクであるが、これがタン(熊本産)。
しかも表面の黒いのは黒毛和種である証拠。 国産牛は白タンといわれます。
昔はホルモンに分類されるも、今や取り合い。
黒毛和牛のタンなど、なかなかお目にかかれない。
皮を剥き、タン先の堅いところや筋を削ぎ落して行くと、これぐらいしか残らない。
この隠し庖丁こそ、いい肉を生かす、おさむちゃんの真骨頂。
しかも塊で焼く、タンステーキに。
客の目を一手に集め、自在の焼き上がりにコントロールする。
ひと口ぢゃ少ないけどさ。 表面はカリッと焼き、中は驚くほどジュージー。
そして・・・・
ヒウチ(熊本産)。
後ろ足の前側につく、トモ三角という部分。
この細かいサシ。
人数分、切り分けて行く。
これが、ペタリとまな板にくっつくのだ・・・。
客の撮影はウエルカムだが、どこを切り取ってもオサムちゃん本人がウルサイほど入って来る。
これが作戦と見る。 クレジット替わりにあえて登場しているものと思った。
肉がSNS上を賑わせる回数だけ、自分の顔がアップされ、宣伝につながる。
おさむちゃん、なかなかのビジネスマンと見た。
ヒウチのしゃぶ焼き。
ニンニクチップとワサビを巻き込んで。
こりゃ、たまらんわい!
~~後編に続く
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