新歌舞伎座のすっぽん。役者はここに乗って花道の七三の位置に
せり上がる。人間よりもののけや幽霊がここから出る。
何故すっぽんと呼ばれるのかについては浅学にして不明。
劇場の裏にまわると、新宿二丁目にも似た小さなスタンドバーなどが
肩を寄せ合うように営業している。ゲイ系の店もまだ生き残っている。
焼肉弁慶は知る人ぞ知る穴場店。その代わりステーキ屋の値段は覚悟。奥にある「同想会」というスナックに行った時、マツケンサンバのM島さんと隣り合った。
小さなニッカバーがある。このエリアの一角にハイヒール・モモコのお父さんが「シスター」というアコーディオンで歌わせるナツメロスナックをやっていた。
ここのハンバーグは出色。だが徐々にタバコの自販機は増殖し、いまや玄関はこの有様。デブは入れない。
日本酒の世界では知られた店、「山三」へ。Tくんと。
ここは酒もさることながら、酒飲み泣かせのアテが揃っている。
まずは関東煮の大根、平天。
まずは近江の「喜楽長」。すっきりときれいな酒だ。
よこわの胡麻しょうゆづけ よこわをその場で即席浸けにする。酒と抜群に合う。こういう佳品があるから酒場はたまらない。
私好みの肴、なまこはもみじおろしを絡めて辛口に仕立ててある。古くは一字で「こ」と呼んだ。だから「このわた」「このこ」等と呼ぶ。
滑川ホタルイカ姿干し 噛みしめるとワタの味が口に広がる。
そこへさして酒をクイッと。燗酒を所望すると、主人山瀬さんが選んだ鳥取の「鷹勇」山廃純米がピタリの人肌で出される。
堺はかつて灘が今のように盛んになる前、屈指の酒どころとして知られていた。そんな堺の酒を復活させたいと頑張る蔵元がある…と主人にしたら、長らく音信不通になってた恩人なんですと来た。そんなことから再会を果たせ、その堺の酒「夢衆」もここで飲めるようになった。ほんのちょっとオレも役にたったというわけ。
「夢衆」を燗にして、白菜の漬物。自家製チーズのくんせい。
「天野酒」17年古酒を味見させてもらう。
どなたかのHPに料理が出てくるのが遅くて腹が立って出た、と書いていた。確かにそのきらいはあるが、常連と一見を差別することはないし、主人を見ればサボって談笑してるわけでもない。まずはすぐに出されるおでんで一杯やってればいい。腹が減ってる人はここへ来てはいけない。飯を食いに行くべきだろう。
東映京都の女優Sさんが合流。
坂町のお好み焼き屋「おかる」へと向かう。一見パイオツのように見えるが、お好み焼きのフタ。判るわな。たかがアルミのフタでもここまで使い込めば値打ちがある。ここのお好み焼きはギュウギュウつぶすように押さえつけるのが特徴。
その間に…
ここは珍しく明石焼をやってる。
お好み焼きが出来上がった頃、間合いよく焼きそばも運ばれてくる。
こりゃ何つってもビールだ。マヨネーズの漫画は女将以下、店員の女の子たちも達者に描く。このサービス、一見いらんことにも思うが、客との会話のキッカケにもなり、若い客は喜びそうだ。隣りの外国人客には女将が出動、何を書くのかと見ていると、スヌーピーを描いていた。
古い似顔絵も描いてほしい。エノケン、ロッパ、金語楼などを書くと、オッサンは泣き出すにちがいない。
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