今日から明日にかけて、今年3月末で退職した山仲間の退職記念「登山」である。高速料金1000円を使わない手はないので信州へ行くことになった。
南アルプスから、中央アルプスの全山が見渡せるという、伊那谷の陣場形山へ行く。名の由来は、戦国武将が陣立ての訓練を行ったとか、その姿が陣羽織に似ているとかの説がある。松川ICで高速をおり、弁当、ビールを買い込む。陣場形山キャンプ場を目指して登るが、途中道を間違え、オフロードを走りやっとキャンプ場に到着。食料と飲み物を持ち、少し登ると標高1445メートルの陣場形山の頂上に着いた。言われたとおりそこからの眺めはすばらしいの一語である。
天竜川を挟んで西側には中央アルプス(木曽駒ケ岳、宝剣岳、空木岳、南駒ケ岳、越百山)、東側は南アルプスの山々(鋸岳から、堂々とした仙丈ガ岳、北岳、間ノ岳、農鳥岳、塩見岳、荒川三山、赤石岳、聖岳)がズラッと圧倒的な迫力で屹立している。天気がよすぎて、薄モヤがかかっているのが玉に瑕だ。記念撮影をして乾杯する。
下山は、舗装されたいい道だ。駒ヶ根ICから中央道に入り、松本ICで降りる。新島々から沢渡を通り、釜トンネルで左折し、安房峠を目指す。しばらくで中の湯温泉に到着。露天風呂から前穂高と明神岳がよく見えるのが感動的だ。
夕食時に今年退職されたMさんに、50Lのリュックを贈呈した。今後の抱負を聞くと、軽四輪にベッドを備え付けて日本全国の山を巡りたいとのことだった。岩魚の塩焼きや山菜の天ぷらをアテに実によく飲んだ。