フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

グラスミア湖へ

2010-07-09 | イギリス旅行

朝、目覚めると、昨日からの熱は下がっていた。残念だが、細かい雨が降っている。今日は、湖水地方のアンブルサイドから少し奥に入った、グラスミアへ移動する日だ。距離は短いのでゆっくりしよう。

朝食は昨日と同じ様にフルイングリッシュ・ブレックファーストから、少し量を減らしてもらった。荷物を整理して支払いを済ます。5日間お世話になったB&B「Rothay Garth」にお礼を述べて、記念に写真を撮らせてもらう。

午前中は、雨が降っているので、インターネットカフェに居座る。その間妻は町の土産店めぐりをし、そのとき買い物をした店のオーナー。

妻が買い物から帰ってきたが、まだ外は雨なので、昼食も、その店で食べることにする。

雨がやんだので、そろそろ店を出よう。ネットカフェのマスターに写真を撮らせてくださいと言ったら恥ずかしがって、横を向いてしまった。

昼食後、地図がほしくなったので店に入る。湖水地方の丁度よい地図があったので買った。店員の女性は写真を撮らせて下さいというと、はにかんでいた。

アンブルサイドからバスに乗る。10分少しで、B&B「White Moss」のあるバス停に着く。急な坂を重い荷物を持って上がると、きれいな庭のある建物に出てきた。ここは、ロマン派の詩人ワーズワースが、実際に使っていた家である。中に入り、ベルを鳴らすとオーナーにしては少し若そうな女性が出てきた。早速部屋に案内してもらう。

その後、用意してもらったコーヒーをリビングでいただく。夕食は、グラスミア村の中心まで行かなければならない。歩いてどれくらいかかるか分からないが、バスに乗らずに行くことにする。30分ほど歩いて、村の中心に着いた。

グラスミアは本当に小さな村だ。その割りにホテルは多い。レストランもほとんどホテルに付属したもので単独のレストランは少なそうだ。しかも夕方になったので、ほとんどの店が閉まりはじめている。ワーズワースの墓がある教会の横のカフェに入り、ピザを食べる。支払いを終え店を出ようとすると、主人が大きな声を出しながら後からきた。早口でしゃべるのでどうも分かりにくかったが、要するにビールを2本飲んだのに、係員のミスで1本しか付いていなかったので、後1本払ってほしいとのことだった。

その後、30分ほどバス停で待つ。バス停の横は美しい公園だ。

バスが来たので行き先を告げて切符を買う。乗っていると、あろうことか、最初にバスに乗った停留所を行き過ぎるではないか。「ストップ」と運転手に言っても止まろうとしない。大分先の停留所で止まったので、何故止まらなかったのかと問うと、私が言った停留所がここなのだと言う。仕方がないので、バスを降りる。どうも、最初に乗った停留所は、あらかじめ告げておかなければ、止まってくれない停留所のようだ。そこから、静かな湖を見ながら10分ほど歩いて引き返す。こうして痛い目にあいながら、一つ一つ覚えていくしかないか。