今日の昼からは、清里の森音楽堂のコンサートに出かける。清里小学校出身のテノール歌手、大澤歩土(おおさわ あるど)さんと森田基子(もりた もとこ)さんのピアノの演奏会だ。
主催は「大澤歩土を支援する会」だ。八ヶ岳で多彩に音楽活動をされているUさんなどが世話人になっている。
3時からコンサートが始まった。前半はヘンデルのオラトリオ「サムソン」より「太陽が地平線から 朝焼けの雲に彩られ」、「メサイア」より「我が民を慰めよ、全ての谷は埋め立てられた」、のびのびしたテノールの響きが心地よかった。
ピアノ演奏はドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」「沈める寺」「雨の庭」。ドビュッシーの曲にしては、演奏が少し硬い気がした。
後半は、ドナウディ、レスピーギの歌曲の後、「ドン・ジョヴァンニ」から「恋人を慰めて」、父親を殺されたドンナ・アンナを慰め、復習を誓うオッターヴィオの有名なアリア。私も好きな曲だ。もう少し歌声に力強さが欲しいところだ。
2曲目のドニゼッティのオペラ「連隊の娘」から「ああ、友よ!なんと素晴らしい日!」これは、ハイCが9回出てくる超難度のアリアだ。観客の皆さんも固唾を飲んで聴いていると、いとも軽々しく歌ったのはさすがだった。
ピアノはショパンの「ワルツ 遺作」「ノクターン 遺作」の弾きくらべ。ドビュッシーより、ショパンの方がいい演奏の気がした。「ノクターン 遺作」はしっとりと聴かせてくれた。
鳴り止まない拍手に迎えられてアンコールは4曲。テノールの「カロミオベン「オオソレミオ」の2曲は素晴らしい歌いぶりだった。会場からは「ブラボー!」の声。
昨日清里にやってきて、朝は畑の草刈と収穫、昼からはコンサートと、文字通り今日は「何と楽しい日」になったことか。