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フィリピン慰霊巡拝レイテ班 富山県の旅

2006年05月21日 23時28分18秒 | レイテ班の旅

                 平成18年5月10日(水)~11日(木)小
            くすりの広貫堂及び立山博物館見学と立山・黒部アルペンルートの旅

平成12年(2000年)フィリピン慰霊友好親善事業訪問団、全国125名の内、セブ島、レイテ島慰霊巡拝16名の遺児達は 「慰霊巡拝レイテ班」 として
年1回の旅行を楽しみ、友情の絆を深め
ております。
18年度は富山県の竹腰さんが初めてお一人での幹事役にご苦労を察しながらも富山のご案内を頂けますことに皆さんが一番楽しみにしておりました再会でした。
 富山駅 (写真)   集合 12時  
それは竹腰さんが長年ガイドのプロとしてお仕事をされ、定年後も会社から懇願され現役のガイドさんのご案内をいただけることでした。 
 
立山の雄々しく、美しさゆえに、神の山として崇めてきたことから多くの歌が詠まれ名ガイドさんからたくさんの歌のご披露がありました。
しかし、なかなか が間に合わず、歌と懇親会の折りの素晴らしいご挨拶のお言葉を届けていただきましたので歌で綴る旅日記をご覧いただければ幸いに存じます。
 
先ず、 くすりの廣貫堂見学    参加者15名の皆さん
皆さん良くご存知の 葛根湯   は廣貫堂がつくったこだわりの逸品と説明あり。
 
立山あるぺん村(小休憩)→ 立山博物館見学  立山信仰の拠点、
芦峅寺(あしくらじ)にあり、立山曼陀羅や自然・歴史・文化が楽しみながら体験できます。
信仰の立山を巨大スライドで紹介していただきました。
市内観光後 → 立山国際ホテルへ  三角形の形をしたおしゃれなホテル
自宅を6時にスタートしてから丁度12時間後の午後6時懇親会開始。   
一年ぶりの再会に美味しい郷土料理に舌鼓をうちお話に花が咲き2時間半の予定もあっという間に。 
この時、幹事さんから一言ご挨拶とのお話に皆が耳を傾けた瞬間、昼間のお疲れもみせずに、詩吟歴10年 準師範をお持ちの素敵なご挨拶が始まりました。

           相撲甚句調 別 れ 唄    
       
       観光旅行も今日(こんにち)限りに ヨー
       ハァ ーーー
       会長さんや幹事さん       
       フィリピン慰霊訪問団の皆様 ヨー       
       いろいろ御世話になりました アー       
        お名残惜しいは候えど       
       明日はお別れせにゃならぬ ー      
       お別れしましたその後は      
       お家繁盛街繁盛       
       流行(はやり)風邪などかからぬ ヨー
       かげからお祈りい たします
        至らぬ私であったれど
        これより我が家へ帰りまして
       今度会うまで勉強して
        又のご縁があったなら
        再びお会いをいたしましょう       
        靖国に眠る英霊の皆様と      
        遺児の皆様に栄えあれ       
        どうかひとえに ヨーホホイ       
        ハァ ーーー       
        願います ヨー

       一本〆で参ります      
       ヨーイ ポン 
 
皆さんが惜しみない大きな   を贈りました。
 
 
2日目  5月11日(木)いよいよ竹腰さんの名ガイドさんの説明によります「雪の大谷」へ
 
立山黒部アルペンルートは、北アルプス立山連峰を貫き、富山市と長野県信濃大町を結ぶ山岳観光ルートとして昭和46年に全線が開通したそうです。
おもなみどころとして
 ●標高2,000mに広がる弥陀ヶ原大高原。
 ●標高2,450mの室堂
 ●3,000m級の山々が連なる立山連峰。
 ●黒部ダム
などがあげられる。
立山は、古くから信仰の山として数々の伝説が伝えられていると説明あり。
 昭和天皇のお歌
   御製の歌碑  は昭和33年の「とやま国体」のためご来県を記念して建てられました。  
     立山の空にそびゆる大しさに(雄々しさに)並えとぞ思う御代の姿も
   皇太子様の頃、軍隊の慰問に来県され小矢部から東方にそびえる立山を詠まれました。
越中国司であった 大伴家持 が立山を讃える歌を数首詠んでおります。
   たち山にふりおける雪を常夏にみれどもあかず神からならし
   平野から遙かに、万年雪をいただいた立山連峰を望み、その姿の神々しさに打たれ、
   よろず代のかたらい草といまだ見ぬ人にも告げむ
桂台は、観光バスによる立山黒部アルペンルートの入り口です。
この辺りは山の残雪と桜の調和美も美しいところです。
桜を詠んだ代表的な歌として知られているのは 
   世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし
この歌は 在原業平の歌 ですが奈良朝のお花見の華やかさが伺われます
親鸞聖人の歌 に
   明日ありと思う心の仇桜夜半に嵐のふかぬものかわ
   今日の事は、出来るなら今日のうちにかたづけましょうと言う戒めの言葉。
本居宣長の歌
   敷島の大和心を人問わば朝日に匂う山桜花
   ヤマザクラは日本に自生する11種のサクラの代表種。
   ソメイヨシノが普及する江戸末期以前は花見の対象とされました。
句 碑
   この時期は雪の下に陰を潜めて見えませんがご紹介をさせていただきます。
   尚、句碑及び称名滝は観光協会提供の写真を使用させていただきました。
   ●アルペンルート滝見台句碑 
     滝を落とし全山木の葉をおとしおわり
この句碑は、 荻原井泉水 (連山句の大家) が昭和37年に、弥陀ヶ原を訪れた時の句で、紅葉のあとの静かな山の風景を詠んでいます。
   ●称名滝飛竜橋畔歌碑 
     初雪の高根を裂きてみ空よりもみぢの中に落つる大滝
川合玉堂 (昭和11年の歌) 作品には日本人の心の奥に潜む細やかな情感が巧みに表現されており、
多くの人々に深い共感と安らぎを与えています。
昭和15年には文化勲章を受賞しております。

   ●称名滝滝見台園地 
     青雲にわく滝青き霧へ落とつ
水原秋桜子 (俳人・医学博士)昭和32年の作品。 
晩年はプロ野球を熱心に観戦するようになり、ナイターを詠んだ句も残しています。
 
滝見台は落差日本一(350m)の 称名滝   が見えるところです。
 
鍬崎山の埋蔵金(黄金伝説)
 立山連峰からはなれて平野寄りに2,090mの角錐形の山、その昔、富山城主佐々成政が富山城落城を覚悟し、幾百万両もの軍用金を七×七=49の壺に入れて、ひそかに鍬崎山に埋めたと伝えられています。
  朝日さす夕日輝く鍬崎に七つ結び七つ結び黄金一杯光輝く
 
天狗平 標高2,350m 加賀の白山が見えたら
  消えはつる時しなければ越路なる白山の名は雪にぞありける
1,200年前 泰澄大師の歌    
竹腰さんの  ガイドによる歌を披露しながらの素晴らしい説明に初めて見る小雨降る
「雪の大谷」 でしたが感激もひとしおでした。 
   

コメント (10)
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