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日本遺族通信 平成21年2月15日号 遺書と九段短歌

2009年02月23日 22時49分30秒 | 日本遺族通信


                    平成21年2月靖国神社社頭に掲示されました遺書
            
ご両親様
(前略)
大和男児に生れ、軍人となるを得、今や皇國非常の秋 (とき) に方り邦家 (ほうか) の為、鴻毛 (こうもう) にも比すべき数ならぬこの身を捧げ得るを、宏明は無上の光栄と存じて居ります。     (中略)

宏明の魂魄 (こんぱく) は止りて皇城を守り、ご両親様を御守り致すことでありませう。御心強く思召下さい。
今となりましては更に申し上げて遺す言葉も御座いません。
遙かに南溟 (なんめい) よりご両親様の御健康を御祈り申し上げ居ります。
                                                 頑児 宏明
上記 「靖國の宮に帰ります」 の一部を転記させていただきました。 
國を守ると言う壮絶な覚悟のお言葉の中に 身を捧げるを無上の光栄 とは。
若き命が・・・残念と一言で申し上げるにはあまりにも悲しすぎます。
心して拝読させていただきました。 合掌

今号にも全国から、妻、遺児、ご兄弟のお立場のお方から、戦死された方への忘れられない悲しい想いが寄せられましたのでご一読いただきたくご紹介させていただきます。

     月見草のほぐれ咲く音に耳寄する還らぬ兄のしぐさをまねて  横手市 女性
     検閲の印の確と押されたる形見となりし父の便りは      青森県 女性
     茜差す夕日落ちゆく大和川兵で逝きたる父を悲しむ         大阪市 女性 
     比島にて六十余年を眠りゐる遺影の弟は還ることなし     青森市 男性
     吾亦紅手折りし茎のさみしかり収骨現場に秋深みゆく     出雲市 女性 
     六十年前阿鼻叫喚の巷なりし硫黄島は今あまりにも静けし   富山県 男性
     戦没の夫に捧げる野菜提げ媼は参る靖国の社            江南市 女性  
     終戦忌満天の星まばたけば一つは兄か掌を合せ見る      篠山市 男性
     母の夢見しと綴りし靖国の掲示に哀し吾も母なり      和歌山県 女性
     父戦死素うどん一杯母子して啜る遠き日未だ忘れず     うきは市 男性       
     心込め遺族が読みし誓文に胸熱くなる戦没者慰霊の日     京都市 男性
     遺骨なきソロモン海の兄しのぶ月護りませみ魂安かれと    香芝市 女性

コメント (2)
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