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日本遺族通信 平成26年10月15日号 遺書と九段短歌

2014年10月25日 06時00分00秒 | 日本遺族通信


               平成26年10月 靖国神社社頭に掲示されました遺書 合掌

奥様への最後のお手紙を書かなければならなかったご主人様のお気持ち、遺言状をお手にされました奥様のお気持ちはいかばかりで御座いましたでしょうか。合掌
遺されました遺児の皆様のご健勝をお祈りするばかりです。

九段短歌選者三井勝生先生のお言葉より
前号で「曲水の宴」を書きました。
曲水の宴とは、小川の流れのある庭園で、その流れの縁(ふち)に七人の歌人が座り、ながれてくる酒盃が、自分の前を通り過ぎる前に「題」に添った短歌を詠み、
盃の酒を飲んで次ぎに流します。
短冊に書かれた歌は集められ、披講によって読みあげられます。
この曲水の宴は、平安時代の雅な儀式でしたが、それを現代によみがへらせたのです。
有名な所では、京都市の城南宮・上加茂神社や太宰府市の太宰府天満宮などがあります。

今号も三井先生ご指導のもとに掲載いただきました12名の鎮魂の歌をご紹介させていただきます。

 父上の倍程生きし我ゆゑにひと日ひと日が臥薪嘗胆(がしんしょうたん)  佐世保市 遺児男性
 電燈のまばゆき光忘れないこはこは灯しし終戦の夜                青森市 遺児女性
 否応も言へず征きにし男らは故郷遠くしてあまた果てにし          出雲市 遺児女性
 両陛下の映像拝し黙祷す戦なき世を終戦の日               名古屋市 遺児女性
 軍靴の音高らかに門に入る主亡き家の夢かまぼろし             蒲郡市 遺児女性
 望郷と飢ゑと寒さのシベリヤでなぜに墓標は東を向くや           浜松市 遺児男性
 ひたすらに勝利を信じラバウルの空に果てにしつはものどもは         富士吉田市 遺児男性
 真夜中の博多を発ちし軍用船行き先き知れず皆静かなり              篠山市 遺児男性
 届けたい私の心を白き雲静かに乗せてニューギニアまで              甲州市 遺児女性
 語り継ぎ悲惨な戦争なき世にと平和を願いて子等に伝へる          長野市 遺児女性
 防空壕逃げ込む姿思ひ出す今朝も涙の花子とアンに             甲州市 遺児男性
 遊就館の最後の部屋に飾られし亡き息子に捧ぐ花嫁人形              足利市 遺族女性

今号に鳥海艦長ご子息様のお歌の掲載を頂き、ご健勝にてご活躍のお姿を拝察出来ましたことに大きな喜びを頂きました。
お歌は1首めの
  父上の倍程生きし我ゆゑにひと日ひと日が臥薪嘗胆    佐世保市 鳥海艦長子息歌

私は、平成16年10月15日号に初めて
  過ぎし日のありて今在る幸を思ひつつ八月武道館にあり を掲載頂きましてから、平成26年9月15日号で丁度10年めを迎え、100首めの掲載を頂きました。
そして、選者が三井先生に変わられました平成25年9月15日号から平成26年9月15日号までの1年間、継続掲載を頂きました幸せを頂きました。
今号に、101首めの掲載はかないませんでしたが、
毎号多くの皆様にお尋ねいただいておりますことに改めて心より御礼を申し上げます。
今後も掲載を頂けますように学んで参りたく存じます。

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