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日本遺族通信 平成27年3月15日号 遺書と九段短歌    

2015年03月18日 19時03分20秒 | 日本遺族通信


                                  平成27年3月 靖国神社社頭に掲示されました遺書 合掌

お父様が戦死の頃に中学校進級のお話ですので、高齢者のお方と存じますがご健勝にてお過ごし頂いておりますことをお祈り申し上げながら拝読させて頂きました。

今号にも全国各地の遺児、遺族の皆様12名の鎮魂の歌を掲載頂きましたので選者の先生のお言葉と共に12首をご紹介させて頂きます。
今年は戦後70年を迎えますことから、70年に思いを寄せられましたお方が多いように思います。
ご一読いただけましたら嬉しゅうございます。

選者 三井 勝生先生のお言葉
國學の四大人の一人本居宣長の、「敷島の大和心を人問へば朝日に匂ふ山櫻花」といふ歌があります。
同じ國學者の伴信友が、本居大平に聞きました。
「この大和心とはどういふ心ですか」と。太平は、「麗しきよしなりと、先師いひ置れたり」と答へてゐます。
即ち「麗しい心が大和心の本当の意味ですよ」といふことです。
宣長は「日本人である私の心とは、朝日に照り輝く山櫻、美しさを知る、その麗しさに感動する、そのやうな心です」といふことであり、頭の下がる思ひです。

    はるみ沖船見送りて七十五年別れの笑顔今も眼の前に          船橋市 遺児女性
    徴兵の無き世となりて七十年赤紙の父はいまだ還らず            南相馬市 遺児男性
    赤道を越えて来にけり慰霊碑に思ひは深し六十余年経て       富士吉田市 遺児男性
    つゝじヶ崎信玄公の夢のあと遺児ら肩組み団結誓ふ           甲府市 遺児男性
    三十八で戦死せし父に老後などなきこと思ふ孫とたはむる        足利市 遺児女性
    若き日の写し絵の父七十年慕ひ続けて護国に参る           名古屋市 遺児女性
    戦死せし父の位牌を抱きしとふわれは幼く喪主をつとめし        上田市 遺児女性
    両陛下のご訪島決まりてペリリューは七十年の願ひ叶ひぬ        青森県 遺児女性
    戦争のテレビを見つつ辛さ増し涙こぼしぬ雨の降る日に         甲州市 遺児女性
    若いまま遺影の父は七十年時は止まりて平和は続く           甲州市 遺児男性
    キラキラと落ちる夕日に見とられて慰霊の旅はやがて終りぬ      佐世保市 遺児男性
    鎮魂と思慕を詠みたるわが歌の百首となりぬ南海の父よ            千葉市 私

最後まで御覧頂きまして有り難うございました。
本日18日に届きました「遺族通信」を祈る気持ちで開封致しましたが、おかげ様で105首目の掲載を頂く事ができました。

 

コメント (4)
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