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2012年(平成24年)8月の悪夢から9年目

2021年06月28日 23時31分05秒 | 我が家・親族

6月28日(月)は年1回になりました千葉大学病院の定期検診日でしたが、当時の残念(恨み)な日々を思い出してしまいました。

事の発端は9年前、千葉市立青葉病院にて大腸のポリープを腹腔鏡手術で無事終了の言葉を信じ退院の日を心待ちにしておりました。
2012年8月25日に無事手術終了を信じて詠んだ歌でした
     七時間の手術に耐へしと安堵する子らのあふるる会話に目覚む
しかし、手術から9日め、退院予定の前日、突然高熱発症、検査の結果、胆管に傷をつけられていたことが判明、「医療ミス」でした。
今から考えれば難しいといわれておりました腹腔鏡手術に30代の若い女性医師に不安がありました。
そしてポリープ手術にしては7時間を要したことに時間が長すぎました

しかし、女性医師は「医療ミス」とは言わず、千葉大学の恩師の教授に治療を依頼したので転院して欲しい!と。
2012年9月5日千葉大学病院へ転院に詠む
     青葉の中なる院より転院す千葉大西棟七一三号
この日から地獄の2ヶ月間の入院生活が続く
     耐へ難き痛みに耐へて治療受く魔のレントゲン六号室に
胆管へ管を入れる治療の痛さは言葉にならずでした。
     治らざる夢に襲はれし夜の闇に狂気のごとくナースコール押す
     カーテンに閉ざされ眠る重病の姿に明日はわが身かと思ふ
入院した病棟は「胆肝膵外科」と言う、重病がん患者の病棟でしたので、4人部屋でしたが会話は一切できませんでした。
そしてある日の「ひとすぢの光」
     胆管に仮管が通ったとふドクターの明るき面にひとすぢの光
     明日には必ず夜の明くるごと病み居るわれも曙光を見たし
父の幻に祈る
     七階の病窓よりみる日の丸に戦死の父の幻の顕つ
家族に支えられ我が家へ
     退院の祝膳の席「乾杯」の女孫の声に噎せて手あがらず
そして2012年(平成24年)11月6日(日)  退院から2日後ブログへご挨拶を綴ることができました。
「お訪ね頂いております皆様へ」  
大変ご無沙汰申し上げました。
残暑の厳しさも爽やかな秋の風情を感ずることもなく、早くも霜月を迎えております。
11月4日(日)  2ヶ月と10日振りに我が家に帰って参りました。
この間、多くの皆様にご心配を頂き、お訪ね頂いておりましたことに心から御礼を申し上げます。
詳しい事情は記せませんが、今はパソコンの前に座る気力も失われ、今後まだ1年ほどは無理が出来ません事にブログをしばらくお休みをさせて頂きたく存じます。
入院中も未熟なブログを応援頂きました多くの皆様に心から御礼を申し上げますと共に皆様方の益々のご隆盛をお祈り申し上げます。
長い間のご厚情に感謝と御礼を申し上げまして一日も早く皆様と交流ができますように治療に専念してまいりたく思っております。
皆様、どうぞ佳きお年をお迎えくださいませ。

この後、ブログは少しお休み致しましたが、短歌の先生の励ましを頂き、闘病中も自らを奮い立たせ、休まず詠むことが出来ました。
おかげさまで3月末提出〆切の短歌大会にも投稿して5月30日の短歌大会にも出席できました。

 軽雪55周年及び土屋正夫先生7回忌の集い  平成25年5月30日 於 東京三笠会館

 おかげさまで短歌大会に於いて天賞(第一席)受賞することができました事は快復に大きな励みを頂きました。

 受賞歌   身の深くに撃たれしごとき医療過誤胆管損傷わが胸も刺す

(講評)漢字が八文字も続くと声調も悪く歌が重くなるが、この歌は違和感なく読むことが出来る。
    「わが胸も刺す」の結句に努力の跡が見られる。

 以上のようにお言葉を頂き、思わぬ賞を頂くことができました。

 一時は命を諦めたこともありました程に深い悲しみに遭遇しましたが、歌を詠むことに救われました。

        心のうち訴ふるすべに歌ありて詠めば心の軽む思ひす

本日の千葉大の外来者数は2700人余名でした。
1年ぶりに入院中担当医としてお世話になりました素敵な先生にお会いして、CT検査、血液検査の結果異常なしとお伺いいたし、「来年も元気でお会いしましょう」のお言葉に、ホットした嬉しい一日となりました。
闘病中は「医療ミス」の辛い治療に我慢の限界を超え、退院が出来たら千葉市長を相手に訴えたい!と思ってもおりましたが、長い入院生活に体力の消耗に疲れ果て、ただただ快復したい!と願う気持ちになりました。
しかし、千葉市立青葉病院への手術【ミス】代他の支払いは今もっても納得できませんが、医師と戦うことは無理です。
当時は社交ダンスも楽しんでおりましたが、1年後にはドレスを身にまといステップを踏むこともできました。
あの日から9年になります今、親孝行の子ども達又、健康に恵まれ、家庭菜園を楽しみ、短歌、書を学ぶ事ができます幸せに感謝をしております。
私ごとに最後までお付き合いを頂きましてありがとうございました。

コメント (4)
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