古稀からの手習い 水彩ブログ

人生の第4コーナー、水彩画で楽しみたいと思います

「李下に冠を正さず」どころではない? 

2011-08-01 06:26:45 | 静物(全体)
「李下に冠を正さず」(出典 古楽府(君子行))
李(すもも)の木の下で、冠が曲がっているのを直すと、李の実を盗むのかと疑われるということから、
他人の嫌疑を受けやすい行為は、前もって避けるようにせよ、との意とあります。(広辞苑など)
もちろん、一般の人にも適用できましょうが、基本的には“人の上に立つものは、より厳しく自らを律しなさい”という趣旨だと思われます。

翻って我が国の現状はどうでしょうか。
国会中継などを見ていると、国の行政トップ自身を巡る、二つの献金問題が取沙汰されています。
おカネを受けた方と提供した方です。
そのうちの特に前者については、外国人からの献金を禁じた政治資金規正法違反の疑いがあるとして、国会で追及を受けています。
答弁もしどろもどろで、これに窮している顔が、アップで映し出されていました。

東京地検にも刑事告発がなされ、受理されているようです。
もし事実だとして罪が確定すれば、場合によっては、公民権停止ということもあるとのことです。
本件、首相就任前のこととはいえ、政治家としての行為が犯罪に当たるのでは、として問われています。

又、新たに野党は、その首相としての国会答弁には「虚偽」の疑いがあるとして、これを追及しています。こちらは、偽証罪までいくのかどうか?

どうやら、法治国家のトップとして、自らの順法精神にすら疑念をもたれ、“李下に冠を正す”どころの話ではないようです。
(絵は、2~3年前に描いていたものの部分絵です。左手前の、まだ熟さないすももの表現に腐心したことでした)

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2 コメント

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Unknown (mori)
2011-08-01 15:29:41
李の甘酸っぱい感じはよく出ていると思います。さて行政トップの件は色々話が出るたびにうんざりしますね。国際・国内、政治・経済等々に及ぼす影響を考えると空恐ろしいぐらいです。今年の暮れはどのような状態になっているのでしょう。
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Unknown (キンジ)
2011-08-01 18:26:01
再送信: 今日から避暑入院。涼しいですが 腹ヘッタ。 「李」ちょっと酸っぱそうに描けていますよ。桃に比して。 将来 国のトップになるぞ と幼年から「襟を正して」育ったのは「米国の桜の木」くらいかな。 誰でも脛に傷があろうし、叩けば埃がでる であろうに、それにしても昨今はひどいね。 公聴会なんて昔から形式を踏むだけであることはバレバレになってしまった。 今 野党が言えたガラか。では「タケシ」を見ましょう。 
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