今日は以前から気になっていた熊倉山から焙烙峠までの稜線歩き。
焙烙峠は甘楽町秋畑と藤岡市日野を結ぶ標高860mの峠で甘楽側からは
林道・芳ノ元線の終点でもあるし藤岡側からは林道・奈良山線の終点。
峠だけ踏むなら車でも到達出来るらしいが藤岡・甘楽の境界尾根を
歩いて峠に至る事に思い入れがある。
富岡・下黒岩経由で福島を経て小幡の町に入ると沿道の桜が満開。未だ、花びらが
路面に落ちていないから当分は満開の桜を楽しめるかも知れない。
車の中から咲き具合を一枚。
宝積寺前を通過して林道に入る。この林道は桜の広場まで2.7k位だが後半の
1.1kは未舗装のダート道で林道開削の土砂処理のため、一部がダンプ街道と
化している。
どうやら心配していたダンプとも行き会わずに駐車場所(9.14)。
直進の道はお菊の祠や菊ケ池方面。
幅広に様変わりした登山道を登っていくと右手の沢を埋め尽くした廃土集積場。
最初に現れるこの道標で左折。直進の道形は多分林業用の作業道。
左手に見えてくる天狗山の西面はすっかり伐採されて裸同然。
再び作業道、これを辿ると峠道に復帰するのに苦戦を強いられる。
天狗山への登山道はこの道標と日の丸の小旗の間を登る。
僅かに登ると道標で分岐。天狗は左折で本日辿る峠道は直進(9.38)。
峠道は南北の天狗稜線の西側を軽い登りで伸びている。
何の変哲も無い道に在るのはこんな境界杭のようなものだけ。この杭の先から
左の斜面を蛇行しながら高度を上げ稜線に近づく。
少々きつい登りをこなすと漸く乗り越しに到着する。峠道は乗り越してから
今度は稜線の東側に移る(10.01)。
何時もながらの障害物。倒木と蔦の連合だが二連で待ち構えるが、右手斜面には
既に迂回路が出来ているので何とも無い。
落ち葉の堆積が深くて歩きにくい峠道を登っていくと峠の分岐。
左へ行けば仏像の待つ小柏峠、直進が無名峠。
無名峠への道は左に曲がりながら高度を上げていく。このラインは甘楽側を西南に
進んでいるのだ。
ほんの一寸だけ左に登り上げるとそこは無名峠。峠といっても乗り越しではなく
甘楽・藤岡境界線に合流するだけの仮称(10.30)。
杭の脇にかって爺イが付けた標識が正に土に帰る寸前。
少し休んで熊倉山へ向かって出発。稜線を西南に進むのだ。
NO.386の杭を見て
稜線の右縁を進み地形図上の842mポイントのある台地に掛かる。
NO.381を過ぎると岩のやせ尾根が現れて漸く登山気分。
そこを過ぎるとこの白紐の目印に従って前面の林に入っていく。
林の中はこんな感じだが注意してみるとちゃんと踏み跡が付いていた。
やがて熊倉山の直下。とは言っても多めに見ても等高線で2本ぐらい。
北からではお菊の祠からでも標高差200mもある峻峰に見えるのに。
難なく三角点。三等で点名・雉平 895.96m
北側にある爺イの標識はかなり痛んでいるのでN.G氏の名刺版が無くなっているから
間もなくこの山は標識無しとなるだろう。すかいさん!頼みますよ。
いよいよ焙烙峠に出発。
直ぐに稜線が一段上がるため高みにかかる。
杭はNO.372
稜線が少し崩れだして林の中の薄い踏み跡を注意深く辿る。
一寸嫌な笹原に掛かり益々踏み跡が見難い。
と、ぽんと思いがけずに作業道に飛び出した。刈り取った草が敷き詰め
られたような道。
目の前に赤のリボン。入り口の表示に誰かが付けたのだろう。
稜線そのものが作業道というやせ尾根(11.29)。
やがて右側が開けて浅間の姿。ここで稜線と作業道が分岐する。
どちらを選ぶか?迷ったが楽な作業道を選択して稜線の左下を進む。
だが、この選択が大失敗。山裾を巻きながらぐんぐん下降する。
途中でしまったと思って稜線を見上げると既に50M以上も高度差が付いていて
爺イの体力では復帰不能。
仕方なくどこに出るか見定めようと開き直ってそのまま進行。
すると、今度も突然に車道に飛び出した。間違いなく林道だ。藤岡側に
下っているので峠から相当藤岡側に入っているらしいが仕方が無い。
こんな蛇行林道を推定歩行距離200M位ゆっくりと登る。
何とか林道頂点に到着。ここが焙烙峠の筈だか峠名を示すものは何一つ無い。
甘楽側は舗装されていて通行止めの看板。だが、大分古いので多分2007年の
台風9号でやられた大規模地すべりのものらしい。現在は修復されているはず。
今、歩いてきた藤岡側は未舗装ながらきっちりと固められてるので車の走行は
十分可能と思われる(11.52)。
ここが焙烙峠という証拠が二つあった。一つはこの道標で「林道・芳の元線終点」と
いう道標。
もう一つは藤岡市の案内板で「林道・奈良山線終点」の表示。
峠に立つ本日の爺イ。
この山々は御荷鉾やオドケ、そして赤久縄方面かもしれないが一寸角度に自信が無い。
目的達成で一安心して昼食と休憩。帰路はどうしても稜線を辿らなくてはならない。
1.5M位の段差のある尾根の垂れを調べると境界杭を発見。それを辿ることにした。
段差の上に登るとなんとそこは広々とした稜線の裾広がり地帯で方向がわからない。
注意してみても二番目の標柱も無し。最初は右手を探るが手ごたえ無し。
左手に場所を移すと見慣れたブルー紐。こんな雑木地帯に林業用のマークなど
ある訳が無いから登山用と判断。
前方には境界杭同然の赤黒杭発見。
今度は脱色で白に見えるビニール紐。
続いて一寸古いが黄色テープのマーキング。
もう、方向は決まった。前方の高みは地形図上の896M地点だろう。手前に赤黒杭。
高みに達すると左の北側が全面伐採されていて絶好の展望場所。
浅間や北方の山々が見渡せる。
高みの台地を下ると間もなく往路で失敗した分岐の四つ角(12.40)。
作業道は植林地との境を真っ直ぐに伸びている。
再び、北側が開けて遠くに湖らしきもの。方角からすると富岡・南後箇の大塩湖か?
何だか赤城に似た山容。だがここから赤城が見えるのかな?
景色を楽しんでいるうちに作業道と尾根道の合流点。さっきつけて置いたテープの
位置から林に入る。
日向を歩いてきた目には林の中は薄暗い。
慎重に踏み跡を辿って漸く林を抜けて再び明るい稜線(13.03)。
そこから数分で熊倉山三角点。意外にもこの山は西の稜線を来ると高低差はゼロ。
つまり、全くの平坦尾根に三角点があるので注意しないと通り越す山だ。
間を置かずに熊倉山を北に下る。最近は既に満80才を過ぎた老体としては直滑降は
避けて東に歩行距離で50Mほど下り斜め斜面をトラバース気味に北尾根に移るように
している。そしてこの位の斜度の所で北向き尾根に取り付く事にして安全を
図っている。
熊のマーキング、新しそうに見えるが去年も見た様な。
かなり下がってから右旋回のこのマークので右折。
ほんの少しの距離で林に突き当たって左折して北向き尾根に乗り換えて
暫く急降を続ける。
で、お菊の祠のブルー屋根を確認。
線香を上げたり記帳したりしてお参り(13.44)。
ここから東に向かって暗い林を突っ切って表示板のところで小沢にぶつかり
沢筋を下って林道の終点。ここから長い林道歩きが始まる。
誰にも会わずに駐車場所に帰着(14.22)、ダンプの気配は全く無いので
廃土処理も一段落か? 16200歩のハイキング。
帰り道で宝積寺の枝垂桜見物。寺の駐車場から既に桜一色。
参道も桜のトンネル風。
名物をいろんな角度から。
折角だから墓地の奥にあるお菊(右)と母親の墓(左)にお参り。
小幡の街中を走行しながら車窓からカメラを突き出して桜尽くめ。
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焙烙峠は甘楽町秋畑と藤岡市日野を結ぶ標高860mの峠で甘楽側からは
林道・芳ノ元線の終点でもあるし藤岡側からは林道・奈良山線の終点。
峠だけ踏むなら車でも到達出来るらしいが藤岡・甘楽の境界尾根を
歩いて峠に至る事に思い入れがある。
富岡・下黒岩経由で福島を経て小幡の町に入ると沿道の桜が満開。未だ、花びらが
路面に落ちていないから当分は満開の桜を楽しめるかも知れない。
車の中から咲き具合を一枚。
宝積寺前を通過して林道に入る。この林道は桜の広場まで2.7k位だが後半の
1.1kは未舗装のダート道で林道開削の土砂処理のため、一部がダンプ街道と
化している。
どうやら心配していたダンプとも行き会わずに駐車場所(9.14)。
直進の道はお菊の祠や菊ケ池方面。
幅広に様変わりした登山道を登っていくと右手の沢を埋め尽くした廃土集積場。
最初に現れるこの道標で左折。直進の道形は多分林業用の作業道。
左手に見えてくる天狗山の西面はすっかり伐採されて裸同然。
再び作業道、これを辿ると峠道に復帰するのに苦戦を強いられる。
天狗山への登山道はこの道標と日の丸の小旗の間を登る。
僅かに登ると道標で分岐。天狗は左折で本日辿る峠道は直進(9.38)。
峠道は南北の天狗稜線の西側を軽い登りで伸びている。
何の変哲も無い道に在るのはこんな境界杭のようなものだけ。この杭の先から
左の斜面を蛇行しながら高度を上げ稜線に近づく。
少々きつい登りをこなすと漸く乗り越しに到着する。峠道は乗り越してから
今度は稜線の東側に移る(10.01)。
何時もながらの障害物。倒木と蔦の連合だが二連で待ち構えるが、右手斜面には
既に迂回路が出来ているので何とも無い。
落ち葉の堆積が深くて歩きにくい峠道を登っていくと峠の分岐。
左へ行けば仏像の待つ小柏峠、直進が無名峠。
無名峠への道は左に曲がりながら高度を上げていく。このラインは甘楽側を西南に
進んでいるのだ。
ほんの一寸だけ左に登り上げるとそこは無名峠。峠といっても乗り越しではなく
甘楽・藤岡境界線に合流するだけの仮称(10.30)。
杭の脇にかって爺イが付けた標識が正に土に帰る寸前。
少し休んで熊倉山へ向かって出発。稜線を西南に進むのだ。
NO.386の杭を見て
稜線の右縁を進み地形図上の842mポイントのある台地に掛かる。
NO.381を過ぎると岩のやせ尾根が現れて漸く登山気分。
そこを過ぎるとこの白紐の目印に従って前面の林に入っていく。
林の中はこんな感じだが注意してみるとちゃんと踏み跡が付いていた。
やがて熊倉山の直下。とは言っても多めに見ても等高線で2本ぐらい。
北からではお菊の祠からでも標高差200mもある峻峰に見えるのに。
難なく三角点。三等で点名・雉平 895.96m
北側にある爺イの標識はかなり痛んでいるのでN.G氏の名刺版が無くなっているから
間もなくこの山は標識無しとなるだろう。すかいさん!頼みますよ。
いよいよ焙烙峠に出発。
直ぐに稜線が一段上がるため高みにかかる。
杭はNO.372
稜線が少し崩れだして林の中の薄い踏み跡を注意深く辿る。
一寸嫌な笹原に掛かり益々踏み跡が見難い。
と、ぽんと思いがけずに作業道に飛び出した。刈り取った草が敷き詰め
られたような道。
目の前に赤のリボン。入り口の表示に誰かが付けたのだろう。
稜線そのものが作業道というやせ尾根(11.29)。
やがて右側が開けて浅間の姿。ここで稜線と作業道が分岐する。
どちらを選ぶか?迷ったが楽な作業道を選択して稜線の左下を進む。
だが、この選択が大失敗。山裾を巻きながらぐんぐん下降する。
途中でしまったと思って稜線を見上げると既に50M以上も高度差が付いていて
爺イの体力では復帰不能。
仕方なくどこに出るか見定めようと開き直ってそのまま進行。
すると、今度も突然に車道に飛び出した。間違いなく林道だ。藤岡側に
下っているので峠から相当藤岡側に入っているらしいが仕方が無い。
こんな蛇行林道を推定歩行距離200M位ゆっくりと登る。
何とか林道頂点に到着。ここが焙烙峠の筈だか峠名を示すものは何一つ無い。
甘楽側は舗装されていて通行止めの看板。だが、大分古いので多分2007年の
台風9号でやられた大規模地すべりのものらしい。現在は修復されているはず。
今、歩いてきた藤岡側は未舗装ながらきっちりと固められてるので車の走行は
十分可能と思われる(11.52)。
ここが焙烙峠という証拠が二つあった。一つはこの道標で「林道・芳の元線終点」と
いう道標。
もう一つは藤岡市の案内板で「林道・奈良山線終点」の表示。
峠に立つ本日の爺イ。
この山々は御荷鉾やオドケ、そして赤久縄方面かもしれないが一寸角度に自信が無い。
目的達成で一安心して昼食と休憩。帰路はどうしても稜線を辿らなくてはならない。
1.5M位の段差のある尾根の垂れを調べると境界杭を発見。それを辿ることにした。
段差の上に登るとなんとそこは広々とした稜線の裾広がり地帯で方向がわからない。
注意してみても二番目の標柱も無し。最初は右手を探るが手ごたえ無し。
左手に場所を移すと見慣れたブルー紐。こんな雑木地帯に林業用のマークなど
ある訳が無いから登山用と判断。
前方には境界杭同然の赤黒杭発見。
今度は脱色で白に見えるビニール紐。
続いて一寸古いが黄色テープのマーキング。
もう、方向は決まった。前方の高みは地形図上の896M地点だろう。手前に赤黒杭。
高みに達すると左の北側が全面伐採されていて絶好の展望場所。
浅間や北方の山々が見渡せる。
高みの台地を下ると間もなく往路で失敗した分岐の四つ角(12.40)。
作業道は植林地との境を真っ直ぐに伸びている。
再び、北側が開けて遠くに湖らしきもの。方角からすると富岡・南後箇の大塩湖か?
何だか赤城に似た山容。だがここから赤城が見えるのかな?
景色を楽しんでいるうちに作業道と尾根道の合流点。さっきつけて置いたテープの
位置から林に入る。
日向を歩いてきた目には林の中は薄暗い。
慎重に踏み跡を辿って漸く林を抜けて再び明るい稜線(13.03)。
そこから数分で熊倉山三角点。意外にもこの山は西の稜線を来ると高低差はゼロ。
つまり、全くの平坦尾根に三角点があるので注意しないと通り越す山だ。
間を置かずに熊倉山を北に下る。最近は既に満80才を過ぎた老体としては直滑降は
避けて東に歩行距離で50Mほど下り斜め斜面をトラバース気味に北尾根に移るように
している。そしてこの位の斜度の所で北向き尾根に取り付く事にして安全を
図っている。
熊のマーキング、新しそうに見えるが去年も見た様な。
かなり下がってから右旋回のこのマークので右折。
ほんの少しの距離で林に突き当たって左折して北向き尾根に乗り換えて
暫く急降を続ける。
で、お菊の祠のブルー屋根を確認。
線香を上げたり記帳したりしてお参り(13.44)。
ここから東に向かって暗い林を突っ切って表示板のところで小沢にぶつかり
沢筋を下って林道の終点。ここから長い林道歩きが始まる。
誰にも会わずに駐車場所に帰着(14.22)、ダンプの気配は全く無いので
廃土処理も一段落か? 16200歩のハイキング。
帰り道で宝積寺の枝垂桜見物。寺の駐車場から既に桜一色。
参道も桜のトンネル風。
名物をいろんな角度から。
折角だから墓地の奥にあるお菊(右)と母親の墓(左)にお参り。
小幡の街中を走行しながら車窓からカメラを突き出して桜尽くめ。
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興味深く読ませて頂きました。
作業道を歩かず稜線を進むと眺めの良い所がありますね。
赤城に似た山容は、榛名山ではないかと思います。
熊倉山は北側の雑木林の斜面が雰囲気が良いですが、
出だしが急でここを降りて良いのか躊躇しますね。
山麓の桜が見事ですね。
この週末はお花見山行に良い時期だったのですが、
春の嵐来襲の予報で出かけるのは難しそうです。
何時も熊倉山止まりだったので漸く念願を叶えました。
あの山は榛名でしたか?そう云えば赤城にしては
横幅が広いし右端の水沢山の形や相馬の突起が
判りました。
ヤシオの季節までは彼方此方で暇つぶしの予定。
そう云えば今年の一月始めに焙烙峠の話をしましたね。
当方は体力の関係で亀穴峠からではなく
最短の無名峠から行きました。
熊倉から先は思っていたより平坦尾根で助かりましたが
あの立派な峠に峠名の表示が欲しいものです。