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川井山は無理、大山はもっと難しそう。そうなれば下仁田市街地近くでの
爺の未踏低山は兄倉(御嶽)・ふじ山・大長谷三角点山きり残らない。
まあ、此の辺が分相応と思って今日もいそいそと下仁田へ。最初の
狙いのふじ山は「富士山」か「藤山」か分からないので取り敢えず
「ふじ山」としておく。
始めは東側の不動瀧から入りこもうとしたが、地形図を見ると何とも
複雑な稜線が入り混んでいるし、瀧を形成する「西沢」を渡る自信が
無くてあっさりと変更。一旦「千沢川」沿いに南に進み大長谷の
南鞍部に取りついてから反転して尾根を北に辿ってふじ山に行く計画
にする。
254線を西進して下仁田高校先のコンビニ手前を左折、橋を渡って
丁字路を左折。暫くで右側(南)の立派な林道に入る。間も無く集落の
先にこの看板、
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広場に駐車して近くの民家に道を聞きに行く。ところがここで本日の
ラッキーが始まる。その家の人が「ふじ山」に詳しい山持ちの家に
案内してくれたのだ。路傍の消防用具収納箱のところから私道を入った
「古家さん」宅。
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この古家さん、誠におもろい夫婦。先ず七十歳という旦那さん、「オレの
山だから通行料もらいたいが、今日はタダにしてやるよ」とからから笑う。
現役看護士という奥さん、爺イが旦那より遥かに高齢と知って「心臓大丈夫?
ハイ、脈見せて」と野外診療開始。
旦那さん「オレも丁度山に様子を見に行くから連れてくよ」。だが、脚絆に
地下足袋腰には鉈か大型ナイフのような物を下げている。とても付いて行け
そうにも無いので遠慮をするが「ホラ行くよ」とグウもスウも無い。
奥さんも途中まで見送るのか付いてくる。観念して一緒に行く事にした。
(11.10)
道は古家宅の庭先を通過して山に向かう林道。確かに私道だ。ここからの
登山道があるのなら計画した大長谷経由など全く無意味。
直ぐに杉の大木の所で左の稜線に取りつく細道に入る。分岐標識は無い。
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一寸厳しい登りをコナすと、やがて斜面を斜めに登る踏み跡を辿る。
落ち葉の堆積で案内無ければ逡巡するところ。先導の古家さん、こちらの
ペースに合わせるように行く手の邪魔な枯れ枝を払ったり倒木を取り除く
作業に忙しい。やがて前方の開けた広場風の反転場所(11.38)。
展望が凄い。兄倉や妙義がバッチリ。
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直ぐに前方に赤鳥居、ここが頂上直下でトンガリ山に向かって急登の
ジグザグ道。
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ザラ場で滑るので危険個所にはきちんとロープがつけられている。
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古家さん、ジグザグの角角で爺イ待ちの心配顔。漸く狭い円形の頂上着
(11.50)。
ここで彼氏の独演会が始まった。先ず、地元の名士・桜井一族の話し。
その発祥の佐久の豪族時代から其の子孫が下仁田に土着して桁外れの
広大な山林の所有者になった事、コンニャク産業・生糸産業、上信電鉄
創業に至るまで多大の貢献をしたこと。下仁田戦争も見ていたように
語る。
それにこの山の富士浅間神社の祭りが四月の第三日曜に行なわれる事、
それを支えるのは地元の各地区から選出される「当番さん」達、それを
束ねる当番長のこと、古家さんは去年の当番長だったとか。其の上、
「大桁の三足雨」「千川の地降り」高崎の汽笛が聞こえる「入り風」は
雨の前兆とか浅間の見え方で天気は全て予測がつくなど、延々一時間。
語り終えた古家さん、仕事があるからと先に下山。ここで360度の
絶景をつまみで昼食にありつく。計画した南からの稜線を見て愕然、
とても歯が立つ見込み無し。
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大きな石宮と写真をパチリ
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頂上標識は二枚、一枚は新しくて「富士山」、
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古いほうは何たることか、表に「通称・富士山」、裏に「藤山」さて
どちらが本当なのか。
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次ぎの計画もあるので下山開始(13.07)。オッと、途中で
古家さんに追いつく。
彼氏は栗の倒木から道標に使えるものを選んで切り取り、担いで
急坂を歩いていた。
スタートの林道からの入り口にかって付けた杉の道標が腐ってしまったので
今度は長持ちする栗の木に変えるのだとか。一緒に下山。
お昼時間がズレたので奥さん心配してお出迎え、お茶を入れるから寄ってけ、
の声が掛るが固辞して車に戻り次ぎの「ほたる公園」に向かう(13.31)。
ご来訪のついでに下のバナーをポチッと。
爺の未踏低山は兄倉(御嶽)・ふじ山・大長谷三角点山きり残らない。
まあ、此の辺が分相応と思って今日もいそいそと下仁田へ。最初の
狙いのふじ山は「富士山」か「藤山」か分からないので取り敢えず
「ふじ山」としておく。
始めは東側の不動瀧から入りこもうとしたが、地形図を見ると何とも
複雑な稜線が入り混んでいるし、瀧を形成する「西沢」を渡る自信が
無くてあっさりと変更。一旦「千沢川」沿いに南に進み大長谷の
南鞍部に取りついてから反転して尾根を北に辿ってふじ山に行く計画
にする。
254線を西進して下仁田高校先のコンビニ手前を左折、橋を渡って
丁字路を左折。暫くで右側(南)の立派な林道に入る。間も無く集落の
先にこの看板、
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広場に駐車して近くの民家に道を聞きに行く。ところがここで本日の
ラッキーが始まる。その家の人が「ふじ山」に詳しい山持ちの家に
案内してくれたのだ。路傍の消防用具収納箱のところから私道を入った
「古家さん」宅。
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この古家さん、誠におもろい夫婦。先ず七十歳という旦那さん、「オレの
山だから通行料もらいたいが、今日はタダにしてやるよ」とからから笑う。
現役看護士という奥さん、爺イが旦那より遥かに高齢と知って「心臓大丈夫?
ハイ、脈見せて」と野外診療開始。
旦那さん「オレも丁度山に様子を見に行くから連れてくよ」。だが、脚絆に
地下足袋腰には鉈か大型ナイフのような物を下げている。とても付いて行け
そうにも無いので遠慮をするが「ホラ行くよ」とグウもスウも無い。
奥さんも途中まで見送るのか付いてくる。観念して一緒に行く事にした。
(11.10)
道は古家宅の庭先を通過して山に向かう林道。確かに私道だ。ここからの
登山道があるのなら計画した大長谷経由など全く無意味。
直ぐに杉の大木の所で左の稜線に取りつく細道に入る。分岐標識は無い。
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一寸厳しい登りをコナすと、やがて斜面を斜めに登る踏み跡を辿る。
落ち葉の堆積で案内無ければ逡巡するところ。先導の古家さん、こちらの
ペースに合わせるように行く手の邪魔な枯れ枝を払ったり倒木を取り除く
作業に忙しい。やがて前方の開けた広場風の反転場所(11.38)。
展望が凄い。兄倉や妙義がバッチリ。
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直ぐに前方に赤鳥居、ここが頂上直下でトンガリ山に向かって急登の
ジグザグ道。
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ザラ場で滑るので危険個所にはきちんとロープがつけられている。
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古家さん、ジグザグの角角で爺イ待ちの心配顔。漸く狭い円形の頂上着
(11.50)。
ここで彼氏の独演会が始まった。先ず、地元の名士・桜井一族の話し。
その発祥の佐久の豪族時代から其の子孫が下仁田に土着して桁外れの
広大な山林の所有者になった事、コンニャク産業・生糸産業、上信電鉄
創業に至るまで多大の貢献をしたこと。下仁田戦争も見ていたように
語る。
それにこの山の富士浅間神社の祭りが四月の第三日曜に行なわれる事、
それを支えるのは地元の各地区から選出される「当番さん」達、それを
束ねる当番長のこと、古家さんは去年の当番長だったとか。其の上、
「大桁の三足雨」「千川の地降り」高崎の汽笛が聞こえる「入り風」は
雨の前兆とか浅間の見え方で天気は全て予測がつくなど、延々一時間。
語り終えた古家さん、仕事があるからと先に下山。ここで360度の
絶景をつまみで昼食にありつく。計画した南からの稜線を見て愕然、
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大きな石宮と写真をパチリ
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頂上標識は二枚、一枚は新しくて「富士山」、
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古いほうは何たることか、表に「通称・富士山」、裏に「藤山」さて
どちらが本当なのか。
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次ぎの計画もあるので下山開始(13.07)。オッと、途中で
古家さんに追いつく。
彼氏は栗の倒木から道標に使えるものを選んで切り取り、担いで
急坂を歩いていた。
スタートの林道からの入り口にかって付けた杉の道標が腐ってしまったので
今度は長持ちする栗の木に変えるのだとか。一緒に下山。
お昼時間がズレたので奥さん心配してお出迎え、お茶を入れるから寄ってけ、
の声が掛るが固辞して車に戻り次ぎの「ほたる公園」に向かう(13.31)。
ご来訪のついでに下のバナーをポチッと。
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下仁田盆地を取り巻くクリッペ山塊でずっと気になり、また一番手ごわそうな富士山の中の岩峰に行ってきました。
下仁田バイパスに入り、左側に沢の入り口に広場があるのでそこに車を置いてその沢から入りました。その沢は送電線の北側に位置します。その沢をずっと詰めて左の尾根を攀じ登っているときに犬の鳴き声。奇しくも狩猟の季節がやってきたのと、丁度おれが入るエリアが狩場になってるみたいだ。ハンター達(後でわかるが複数で蒔田不動から富士山一帯を狩場としていた。)が犬を呼ぶ声も聞こえる。しばらくじっとしてやり過ごすのを待つがなかなか去ってくれなかったが送電線の下に下りてみると蒔田不動の方からの林道が延びている。俺はそのまま尾根を登り555.1mの三角点を目指すことにするんだが、半端ねえ斜面でビビリました。こんな里山でもかなりの山の気分を味わえるというか、グレードとしてはD難度です。その急傾斜の斜面を登りきると普通の尾根になり、右手が杉の植林地で555.1m近辺は二重山稜気味です。
そして555.1mの三角点を発見したがいいが、こんなとこ誰も来ないからほんの頭だけ出てる。ここで一休みして枝越しのかつて訪れた大山を眺める。そこからは少し柴藪っぽくなるがこれくらいはいいアクセントでだんだんと目標の岩峰が木の間越しに眺められて近づいてくる。まあ行けるか行けないかは行けるとこまで行って考えよう。てな感じでその岩峰手前の展望ポイントで観察しながら考えた。岩手前にまた岩稜がありそこを進むのは無理と判断し、左側を巻いて岩峰の南西尾根を選んで木の枝や脆い岩を頼りに何とか岩峰の上に立つことができましたが、落ち着いて休む気分にはなれません。古いもうペンキも落ちた測量用の棒と思われるのが一点と青い擦れたビニール紐が木の枝に巻き付いており、そこから富士山と思われる方向へはいったん降りてからじゃないと無理そうだし、この岩峰がずっと気になってたポイントでもあった。ほんとに行けるかなと思いながら下から眺めてたから、ある程度満足感はある。それで山を降りてしまったが途中でハンターに会って、山下りてくんねえかねえ。と言われてしまった。下手に誤射したらお互いつまんねえからのう。こちらももう登る気はサラサラないし、サッサと降りますよ。降りて最初の民家でおじさんがいて挨拶したらふじやま登ったんかと聞かれて、はあそうですけど一番高い岩山だけです。石宮はなかったかいと聞かれて、いやありませんでした。と答えなるほどこっちの方にも行くべきだ。と思いながら天気の話やヤマドリの話と色々なお話を聞きました。まあいいでしょ。次回は千沢の入り口から目指したいと思います。富士山に行きたい。
此方こそ、御無沙汰していますがハル犬共々の山歩きは「喫茶室」の投稿で拝見しております。
三角点555.1m(点名・大長谷)に行かれたんですね。かって爺イも二方向から検討しましたが何れも手に余りそうなので尻込み状態。
千沢の林道支線が東に延びきったところから
等高線の開いた所を行くか?
横瀬川と送電線がクロスする辺りのお寺マーク
(多分蒔田不動)辺りから379m経由で
反時計回りに三本の尾根を拾うか?決めかねています。
ふじ山からの南進は岩峰の並びを眺めただけで
とっくに諦め。
千沢集落の人はこの山の祭礼の「当番さん」を
つとめるので皆さん山好きの模様。
冨士山と南の中間峰に行ってきました。中間峰には石宮が一基ありまして、蜜柑を供えてきました。ここは展望もよく南峰よりも落ち着けますが、風が強いので休むことなく下山しました。
入山口はバイパスから冨士山の北西尾根を登ってみました。丁度右が雑木で左が植林されており、上り詰めると赤い鳥居が見えてきて左からの参詣道?と思われる道と合流し、かつてはこの鳥居にそばに建築物があったような平地があり、疑えばきりがありませんが砦のような匂いもします。頂上は雑木に囲まれていますが、好ましい。一休みしてもいいが南に下りてみるが、切通しみたいなところから先は無理。戻って鳥居から参詣道を行き途中から獣道に入り岩峰の間のガリーを詰めたら一番南の岩峰の基部に着く。ここから上はたかだか10mぐらいなのに、この上に立つとえらい高度感があって長くは立ってられない。竹ベラみたいな岩峰だからね。いったん下ってもう一本北側のガリーを詰めると中間峰の南の基部に出てそこからは南峰よりもたやすく上に立つことができました。案の定石宮がありまして、下吉崎の方をむいておりました。眺めもよく落ち着ける場所ですが、風が冷たいので降りることにしました。なんか疑問が解けてうれしいです。下仁田周辺で最後まで残っていた山でしたが、ずっと行けるかなと案じてましたが、今日達成できて満足です。
赤鳥居付近の広場から南に小道があったとは
全く気が付きませんでしたが、頂上に石宮が
あるということは富士山つながりなんでしょうか?
当方は555.1三角点へのルートを大体決めました。
千沢川沿いの吉崎林道を登って地形図にある
支線に入り、東進から南進に転ずる地点から
555.1から南進する稜線が90度西に曲がるところに取り付く積り。
ふむふむなるほど。そうすると俺が辿った東西の稜線の南から来る尾根を歩くわけだ。そう北側の深い植林地帯は二重山稜気味だったな。この山域は里が近くても妙に山深さを感じさせます。大長谷三角点は東が植林で西が雑木林で樹間越しに大山や兄倉を望めます。更に北へ進むとふじやま南峰が近く見えてきて行けるかな?と思わせます。その東南に展望のいい地点がありふじやまを観察するにはいい場所ですね。そこは普通に行けます。一箇所斜めの岩棚をへずり下る場所があったか。尻制動で降りていけば問題ない。そこで展望を楽しんでそのまま千沢へ降りられますね。