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榛名湖周辺で「宮標石」の探訪を試みた。今までは偶然の発見による
四つだけが爺イの三角点大集合に収録されているが、先日研究家の
舘沢氏から榛名湖周辺の配置図を貰ったのでその実物検証。
場所は「杖の神頭」と「杏ヶ岳」。この「杏ヶ岳」、地形図にあるように
「李ヶ岳スモウダケ」が正しい? アンズではなくスモモ?
「300山」には「室田町誌」に「李嶽、山頂が二つに分かれて
李の形に似ている」
とあると紹介されているが大正14年の「群馬郡誌」には
「山頂二つに分かれ杏の形に似ているから」と説明して「杏ヶ嶽」としている。
「杏」も「李」も頂部の形は同じだがな。
因みにもっと古い明治8年の「上野国郡村誌」では山名由来の記事はないが
「李嶽」と書き「スモモガタケ」と仮名が振ってある。
先ず、杖の神頭は普通は杖の神峠から掃部西峰を通って掃部ヶ岳に
行く時や掃部ヶ岳から李ヶ岳に縦走する時に通過しているが、今回は
倉淵・鳴石から吾妻と倉淵の境界尾根を辿って西から達する新コースの開拓。
406号線を西進、倉淵郵便局の33号線との四つ角は直進して7-11の先を
右折して関東ふれあいの道に入る。
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「戸春名神社」前を通過して進むと広い道路に出た所が「蘭津」の変則四つ角、

右は33号線、直進は「さわらび学園」方面なので左折して吾妻方面に。
この道の表示は33号線からの分岐点だけに付けられているが
「榛名西部広域農道」。
ここからゴルフ場前を通過し

「杏ヶ岳林道」の終点出口を見ながら6.7kで再び四つ角、鳴石方面に右折。
杉林を抜け集落も過ぎると畑地の中に不釣合いな舗装道路が続く。
やがて西が開けてビューポイント、浅間山と

これは多分白根方面(10.35)。
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四つ角から2.6kで右からの林道を併せて極め付の悪路の「国有林専用林道」が
2k続いて杖の神林道に入ると舗装となり0.7kで杖の神峠に着く。
今日は途中からの左側の取りつき尾根を探しながらガタガタ道を超低速運転。
約1㌔でナビポイント着(10.54)。尾根は崩れかかって林道に垂れ、左に入る
作業道跡も見える。やや広い場所に駐車して出発。
先ず、地形図上の1071m図根点のある稜線の肩を目指して巨大東西尾根
に向う。しかし、何たる事か、30m先で大崩落跡にぶつかり、倒れた樹木が
完全に道を塞いでいる。
再び林道に引き返して尾根の垂れから再出発。入り口の木の根にマーク。

尾根と言っても稜線への斜面登りと変わらない。最初から息を切らして稜線着。
左下へも奇麗な稜線が続いている(11.12)。
巾広の稜線は切り開かれている緩傾斜、兎に角ここから1本登りで杖の神頭の筈。
地形図ではピークは一つもないが多分コブの連続と覚悟を決める。直線距離1.4k。
やがて広い林道風の道にぶつかると目の前に1071mの図根点(11.19)。
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ここからはやや傾斜がきつくなりコブの連続となる。既に吾妻・倉淵境界を
歩いているのでこんな境界杭が多くある。
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やがて1230mの中間点にくると前方に大きな山が見えるが多分あれが杖の神頭。
急に残雪も見られ、熊笹の出てきた下地がカリカリの半凍結、杖も刺さらないので
軽アイゼン装着、右下から突然に東電のプラ段が現れるともう送電鉄塔は
間近(12.27)。

鉄塔南を通過すると
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南が開けて見事な眺め(12.35)。
杏ヶ岳、手前の山は本体より25m高い「鷹ノ巣山」
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こちらは榛名湖南岸の山だが形が違って見えるのでさっぱり分らず。
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奇麗な登山道を前面のピークに向うと第一号の宮標石発見(11.39)。1342m

やがて分岐、左は東電管理道路で耳岩へ、右は「杖の神の頭」。道標三つ。
行政の建てた道標には今来た道は倉淵・鳴石方面と書いてある。
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倉淵山岳会のもの。たしか浅間隠の登山口にもこの名があったと思う。
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これは懐かしい、天狗南ルートが整備される前に頼りにしたブリキ板と
同書体。

右へ僅かで再び分岐、右は杖の神峠、左は耳岩・掃部西峰を経て
掃部ヶ岳。ここが杖の神の頭、頂点に二個目の宮標石ゲット(12.43)。

少し東に移動して耳岩の耳岩たる由縁の二つの角を撮った積もりが
雑木が邪魔して失敗作。

此の辺からカメラの電池が弱くなっていたがシャッターが下りるので
気づかなかった。お蔭で東100㍍で発見した第三の宮標石写真は駄目。
後で舘沢氏に頼んで写真を借りることにした。
舘沢氏のご了解が取れたので3番目(杖の神ノ頭東端)の標石はこれ。

その他にも10枚程失敗。
折角の榛名湖の眺めもこんな写真にしかならない。
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冷たくなった風を避けて日溜りで休憩・昼食(12.50-13.12)。
さて、今度は李ヶ岳の標石を見るため杖の神峠に降りる。いやはや
凄い急降だ、距離は短くても、もうこの歳ではここの登坂はご免蒙りたい。

ひっそりして人気もない峠から直ぐに反対側の登山道に入る。
僅か50mで自然石の標石を発見。ここでシャッターが下りないので
漸く電池切れに気付いたが生憎予備がない。仕方なくラジオ・ナビの
電池を掻き集めて色々組み合わせ、一番弱い電池をラジオへ、次をナビへ
と入れ替えて漸く復元。こんな事で30分も費やした。
一組の団体が下って来たが爺イを見て何やってんだとはかりの怪訝顔。
自然石のものは横から見ると岩に赤ペンキのマーキング、

上から見るとこんなもの。
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続いて160m先の稜線にある5個目をゲット。
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時間も遅いので頂上にあるのは諦め林道に戻る。
ここからさっきの杖の神頭
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その中での耳岩、これなら双耳が良くわかる(14.05)。
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予定終了で浅間の勇姿を正面に見ながら約2kの林道下り。
途中に杖の神林道終点を見ると道はダートになるが、此の辺は日当りが
よいせいか、バラストも残り硬く締まっている(14.19)。

やがて林道の分岐、多分管理道路の関連かもしれない。
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のんびり下って駐車場所に14.38、
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再び悪路をノロノロ運転だが、下りの方が
楽。帰途は四つ角を直進して406号線に抜けた。丁度「権田」信号の
100㍍先に出る。往復の走行距離73k。
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阪神を一蹴、今日を開幕戦としよう。
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ご来訪のついでに下のバナーをポチッと。
四つだけが爺イの三角点大集合に収録されているが、先日研究家の
舘沢氏から榛名湖周辺の配置図を貰ったのでその実物検証。
場所は「杖の神頭」と「杏ヶ岳」。この「杏ヶ岳」、地形図にあるように
「李ヶ岳スモウダケ」が正しい? アンズではなくスモモ?
「300山」には「室田町誌」に「李嶽、山頂が二つに分かれて
李の形に似ている」
とあると紹介されているが大正14年の「群馬郡誌」には
「山頂二つに分かれ杏の形に似ているから」と説明して「杏ヶ嶽」としている。
「杏」も「李」も頂部の形は同じだがな。
因みにもっと古い明治8年の「上野国郡村誌」では山名由来の記事はないが
「李嶽」と書き「スモモガタケ」と仮名が振ってある。
先ず、杖の神頭は普通は杖の神峠から掃部西峰を通って掃部ヶ岳に
行く時や掃部ヶ岳から李ヶ岳に縦走する時に通過しているが、今回は
倉淵・鳴石から吾妻と倉淵の境界尾根を辿って西から達する新コースの開拓。
406号線を西進、倉淵郵便局の33号線との四つ角は直進して7-11の先を
右折して関東ふれあいの道に入る。
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「戸春名神社」前を通過して進むと広い道路に出た所が「蘭津」の変則四つ角、
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右は33号線、直進は「さわらび学園」方面なので左折して吾妻方面に。
この道の表示は33号線からの分岐点だけに付けられているが
「榛名西部広域農道」。
ここからゴルフ場前を通過し
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「杏ヶ岳林道」の終点出口を見ながら6.7kで再び四つ角、鳴石方面に右折。
杉林を抜け集落も過ぎると畑地の中に不釣合いな舗装道路が続く。
やがて西が開けてビューポイント、浅間山と
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これは多分白根方面(10.35)。
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四つ角から2.6kで右からの林道を併せて極め付の悪路の「国有林専用林道」が
2k続いて杖の神林道に入ると舗装となり0.7kで杖の神峠に着く。
今日は途中からの左側の取りつき尾根を探しながらガタガタ道を超低速運転。
約1㌔でナビポイント着(10.54)。尾根は崩れかかって林道に垂れ、左に入る
作業道跡も見える。やや広い場所に駐車して出発。
先ず、地形図上の1071m図根点のある稜線の肩を目指して巨大東西尾根
に向う。しかし、何たる事か、30m先で大崩落跡にぶつかり、倒れた樹木が
完全に道を塞いでいる。
再び林道に引き返して尾根の垂れから再出発。入り口の木の根にマーク。
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尾根と言っても稜線への斜面登りと変わらない。最初から息を切らして稜線着。
左下へも奇麗な稜線が続いている(11.12)。
巾広の稜線は切り開かれている緩傾斜、兎に角ここから1本登りで杖の神頭の筈。
地形図ではピークは一つもないが多分コブの連続と覚悟を決める。直線距離1.4k。
やがて広い林道風の道にぶつかると目の前に1071mの図根点(11.19)。
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ここからはやや傾斜がきつくなりコブの連続となる。既に吾妻・倉淵境界を
歩いているのでこんな境界杭が多くある。
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やがて1230mの中間点にくると前方に大きな山が見えるが多分あれが杖の神頭。
急に残雪も見られ、熊笹の出てきた下地がカリカリの半凍結、杖も刺さらないので
軽アイゼン装着、右下から突然に東電のプラ段が現れるともう送電鉄塔は
間近(12.27)。
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鉄塔南を通過すると
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南が開けて見事な眺め(12.35)。
杏ヶ岳、手前の山は本体より25m高い「鷹ノ巣山」
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こちらは榛名湖南岸の山だが形が違って見えるのでさっぱり分らず。
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奇麗な登山道を前面のピークに向うと第一号の宮標石発見(11.39)。1342m
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やがて分岐、左は東電管理道路で耳岩へ、右は「杖の神の頭」。道標三つ。
行政の建てた道標には今来た道は倉淵・鳴石方面と書いてある。
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倉淵山岳会のもの。たしか浅間隠の登山口にもこの名があったと思う。
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これは懐かしい、天狗南ルートが整備される前に頼りにしたブリキ板と
同書体。
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右へ僅かで再び分岐、右は杖の神峠、左は耳岩・掃部西峰を経て
掃部ヶ岳。ここが杖の神の頭、頂点に二個目の宮標石ゲット(12.43)。
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少し東に移動して耳岩の耳岩たる由縁の二つの角を撮った積もりが
雑木が邪魔して失敗作。
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此の辺からカメラの電池が弱くなっていたがシャッターが下りるので
気づかなかった。お蔭で東100㍍で発見した第三の宮標石写真は駄目。
後で舘沢氏に頼んで写真を借りることにした。
舘沢氏のご了解が取れたので3番目(杖の神ノ頭東端)の標石はこれ。
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その他にも10枚程失敗。
折角の榛名湖の眺めもこんな写真にしかならない。
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冷たくなった風を避けて日溜りで休憩・昼食(12.50-13.12)。
さて、今度は李ヶ岳の標石を見るため杖の神峠に降りる。いやはや
凄い急降だ、距離は短くても、もうこの歳ではここの登坂はご免蒙りたい。
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ひっそりして人気もない峠から直ぐに反対側の登山道に入る。
僅か50mで自然石の標石を発見。ここでシャッターが下りないので
漸く電池切れに気付いたが生憎予備がない。仕方なくラジオ・ナビの
電池を掻き集めて色々組み合わせ、一番弱い電池をラジオへ、次をナビへ
と入れ替えて漸く復元。こんな事で30分も費やした。
一組の団体が下って来たが爺イを見て何やってんだとはかりの怪訝顔。
自然石のものは横から見ると岩に赤ペンキのマーキング、
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上から見るとこんなもの。
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続いて160m先の稜線にある5個目をゲット。
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時間も遅いので頂上にあるのは諦め林道に戻る。
ここからさっきの杖の神頭
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その中での耳岩、これなら双耳が良くわかる(14.05)。
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予定終了で浅間の勇姿を正面に見ながら約2kの林道下り。
途中に杖の神林道終点を見ると道はダートになるが、此の辺は日当りが
よいせいか、バラストも残り硬く締まっている(14.19)。
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やがて林道の分岐、多分管理道路の関連かもしれない。
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再び悪路をノロノロ運転だが、下りの方が
楽。帰途は四つ角を直進して406号線に抜けた。丁度「権田」信号の
100㍍先に出る。往復の走行距離73k。
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阪神を一蹴、今日を開幕戦としよう。
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