クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

ゲレンデ歩きで万座山は失敗 H-25- 9-10

2013-09-11 12:27:04 | 倉渕・長野原・草津・嬬恋
嬬恋の奥、万座温泉の裏山のような「万座山」が今日の目標。この山は
南面が頂上直下まで広大な「万座温泉スキー場」として開発されているので
「登る山」の範疇から外れておりネットからはハイキングの情報は得られない。
唯一、2006年の「信州山岳ガイド」にゲレンデ歩きの記事があるだけ。
かって爺イは米無山や鍋蓋山北コースなどをゲレンデ歩きで登っているので
このゲレンデ歩きのやり方はまったく苦にならない。

R-144を只管西進し「三原大橋信号」を右折して約1.5Kほどで万座ハイウェイ方面に
左折。表示は「浅間ー白根火山ルート」で万座温泉まで21Kの長丁場。



嬬恋ゴルフ場を過ぎると料金所で1020円也を徴収される代わりに万座プリンスの
優待券を貰う。やがて左側に現れる嬬恋牧場や愛妻の鐘の反対側に休止中の
噂のある表万座スノーパーク入り口、ここが米無山の登山口。



前方にゲレンデが開かれている大きな山、これは目標の山ではなく多分万座山南峰
だろう。



万座温泉地域に入り分岐を左折。左が万座温泉、右が草津方面。



再び丁字路にぶつかる。左が万座道路で長野県の高山村方面、毛無峠への道でもある。
行き止まり表示を承知で右折して細道を進んで「万座亭」駐車場。
正面に目標のゲレンデが広がるが方向は西北に向いているようだ。



さて何処からゲレンデに入り込もうかと適当なポイントを探したら万座亭の西側に
2006年記事にあった白樺の高木二本を発見。



ゲレンデへの入り口らしき所に立ち入り禁止のロープが張られていたのでKEEP OUTは
理解できないことにしてロープを潜って右のほうへ(9.38)。



ゲレンデを見上げるとどうも草叢が深そうなのでケーブル下を歩く事にした。



最初の大コブを越えるといきなりリンドウの群落に出会う。







僅かの距離で花の類はパタリと姿を消し両側からの雑草が迫ってきて何となく
圧迫感を感ずる。段落が多いので急登・コブ越えの連続。
スキー場の資料に拠ると平均斜度14度、最高斜度32度。



途中の小さな沢には半分腐ったような丸太橋。



湿地帯には大木が投げ入れられていて足場はあまり良くない。



次第に雑草の丈が長くなり前途は不安。左に在る筈のゲレンデに逃げたいが
その間には濃い笹薮が続いているので移動は不能。



突っ張ってきたアキレス腱を休めるために休止して下界を眺める。



草叢は益々深くなり背丈を越す。何とか左への道を探しながら進む。



やがて薄い藪を見つけて左に向くとケーブル頂上駅が見えたが間の笹薮は未だ
抜けられる程度ではなく諦め。見えたケーブル駅は一本西側の短いもの。



草叢の所々にはこんな形に凹みがある。過去に何回も見たこともある野生動物の
休憩所跡に似ているので気味が悪い。



やっとのことでリフトケーブルの頂上駅が見えた。あと100mの踏ん張りだ。



終点に到着、基部を回ってゲレンデに出て見下ろすと花で覆われた草原だった(11.09)。



リフト基部に登って下界を見渡す。



東には草津白根と思われる巨体。



さて、この基部の標高は1985m程度、本当の頂上はこの藪の突起の上で直線距離で
僅かに30m、標高差はたったの10m。だが、ここで最大の難問が立ちふさがる。
笹薮の丈が2mを越していて記録にあった「頂上は山頂駅から藪を掻き分けて
3分」と言う訳には行かない。考えられる全ての方角から突入を試みたが
全て失敗。唯、笹の丈が高いだけなら藪山爺イの名にかけても突破できるが
下に古い笹がびっしりと横たわっていて足がその中に挟まれて僅か5mも
前進できない。前進しようとすると足を古笹に挟まれて転倒してしまうのだ。
悔しいが頂上直下の撤退。傾斜もあるので後ろに倒れて頭が下になり、まるで亀が
裏返しにされたように無様にもがくばかり。



万事休すでガックリの本日の爺イ。



2006年記録ではゲレンデを登って稜線出会いを経て三角点としてこの写真が
載っているのに今はその稜線に達することも出来ないほど笹が育っている。



それでも気を取り直しこんな花々に囲まれて昼食。休憩後、再度の別方面からの
アタックを試みるために出発(11.47)。



ゲレンデの縁を回って一本西のケーブル頂上駅に進む。この辺で稜線とゲレンデは
僅か2m程の差になっているので這い上がるが稜線は歩ける状態ではなく
又もや撤退し漸く諦めもついた。ここは第五ゲレンデの上端。



さて、下山にかかりさっきより一本西の第五ゲレンデを眺める。



暫く下ると突然にリンドウの大群落に出会った。ここが若しかすると記録にある
「リンドウの丘」かもしれない。花を傷めないように注意して歩く。











これは多分、スギゴケか? 踏み付けを避けて遠回り。



秋の気配を感じさせる野の花も多い。







やがて二段リフトの始点脇に到着、第五ゲレンデの終り。



そして一段目の終点。ここから下が第四ゲレンデ。



この位置で既に登り始めの地点と平行だが、下っている
ゲレンデが違うのでこっちは未だ先が長く勾配もきつい。



足元に注意して体を斜めにして下って行くと前方に車道が見えた。これは高山村に
向かう万座道路。



ケーブル下に作業道を発見してそれを辿り車道着。位置は万座亭駐車場から直線距離で
350mの西に当たる。振り返って降りてきた斜面(12.38)。



散策客に混じって車道をブラブラ歩いて万座亭に到着(12.45)



一寸休んでから何時か行く積りの熊四郎山1984mの登山口の偵察に向かう。
万座亭と同じく著名な日進館前を通過して下り道。



強烈な硫黄の匂いが立ち込める荒涼たる湯畑。



近くの注意看板を見ると長居は拙いと感ずる。源泉が湧き出している筈だが
余りの臭気に辟易して探索は止めにした。



熊四郎山登山口に向かうと登山路案内。



直ぐ脇に観光名所にもなっている万座薬師堂とその内部。





目の前に聳えるのが熊四郎山1984mらしいが、これが全容かどうかは分からない。



本日はコレくらいにして白根周りで帰路に着く。途中で行き交う車に点灯車が
居るのを不思議に思ったがR-292に入ってその訳が判明。草津白根周辺は猛烈に
濃いガス。蛇行の多い道が50m位しか見えずに40k/h程で慎重運転。霧は
草津温泉まで続いていた。
万座から白根経由で大津まで33k、ハイウェイ経由の39kより短い。
長くて料金を取られるのでは多少蛇行がきつくても万座へは草津経由が有利。
帰路は例によって浅間酒造に寄ったり



何時も素通りしていた八ッ場道の駅で休憩しながら帰宅。
走行距離204k、歩数は又もや少なく7.600歩。



禁煙治療が極めて順調なので肺機能が回復しているか実感したかったが
考えてみれば少し楽になった気がする程度で特段に改善とは感じない。
だが、これは悪化を食い止めるもので破壊されかかっている肺の根本治療では
ないのだからこれで良しとしなくてはなるまい。





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