クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

四阿山 ゴンドラルート H-27- 8-12

2015-08-13 19:30:59 | 倉渕・長野原・草津・嬬恋
パルコール嬬恋のゴンドラが8/8から8/16までは毎日運行するのでお盆前の
夏山行きとして長野・群馬境の四阿山(三回目)に行く事にした。この山は嬬恋側の
呼称では日本武尊伝説から「吾妻山」。
数日前の天気予報では12日は快晴の筈だったのに前日になったら曇り予報に
急変。おまけに早朝には小雨が降っていたので一旦は諦めかかったが雲行きから
回復すると確信が付いたので出発。現地は晴れ間が多く結果オーライ。

大津四つ角を西進、嬬恋村役場から2k先でパルコール嬬恋・バラキ湖方面への
大看板で右折、数個の道標に従ってバラキ湖近くのバルコール嬬恋。
自宅から相当飛ばし走行だったが2時間半を要した。

ホテル群の前を通過して一番奥へ行って空きスペースに駐車(9.40)このアングルは
ゴンドラ発車直後に裏から撮ったもの。



周辺にはゴンドラの表示は無いがこの階段を登ると



現れた地味な建屋がゴンドラ山麓駅。料金はシニアで往復1800円也。時間は15分。



ゴンドラは繁忙期以外は基本的に一組毎なので爺イは一人で6人乗り占拠。



途中では本白根のロープウェイのように変化に富んだ景観は無く樹林だけの眺め。
全長は3200m、標高差680m。頂上駅も同様に極めて地味。
広場では軽装の観光客が多く中にちらほらと登山者。



広場には一寸派手模様の鐘と道標。



二年前にはこんな物しかなかったから新設だろう。



この道標で一段上の登山道に移る。



目の前にこんな物がぽつねんと立っているが



かってはここは愛妻の鐘の場所でこんな形だった筈。



上の登山道には道標、右に行けば15分で浦倉山、左が本日の四阿山方面。



暫く進むと登山口の表示。



爺イの古い記録では此処は二股分岐で山越えと近道の双方があった筈だが
今は2119峰乗り越しだけらしい。



登山道は直ぐに登りに掛かる。



未だ、スタート直後なのに早くも厳しい岩場、だが距離は比較的短い。



山越えの頂点、近くに展望場所があるが濃い樹葉が邪魔するので視野は狭い。



岩場を下り切るとこのコース特有の笹道、最近刈り払われた気配で落ちている
笹の葉に縮れも無い。



多少のアップダウンのある笹道が続くが



時たま、こんな裸地も。



変哲の無い道を進むと初めての道標、本音を言えば一本道で迷う心配は無いんだから
せめて残り距離でも表示して頂けたら有り難いんだがな(10.51)。



やがて厳しい木枠段の斜面登り、上部の登山道に移るためのものらしい。



登り終わって下を見ると相当な傾斜で木枠が崩れているので帰路の下りのほうが
要注意かも。



湿地地帯をカバーする木道を通過すると



高原気分に浸れる林間の道。気温は多分20℃以下らしく涼風が気持ちよい。
こんな所を「亜高山針葉樹林」と言うのかもしれない。









笹道が珍しく左にカーブするところに道標。相変わらず四阿山まで2kと書かれたところに
x印。確かここからは推定で0.8k位の筈。



左が大きく開けていて雲やガスが次第に薄れていき、間もなく青空になる気配。





漸く茨木山からのルートと合流。



ここからは三角点山2333mへの登りが木枠段で始まる。なんでこの立派な山に
山名が無いんだろう。お隣の根子岳は子分の様な山に「小根子岳」の名を
貰っているのに。



歩き易い木枠段が終わると直ぐに急登が始まり改めて疲労気味の足に気合を入れる。



前方に目標が見えた。右の尖塔が三角点山、左の奥が本命の四阿山。



後続の若者集団にスイスイと抜かれるがマイペースでゆっくり。



本格的な岩場。鎖もあるが重い鉄製で持ち上げるのも面倒なので岩角を掴んで進む。
先行した若者が上のほうで白髪の年寄りが心配なのか?爺の動きを見守っているようだ。



頂上台地は南が切れ落ちたヤセオネだが展望は抜群。コレがあるからハイクは止められない。









右手には巨大な根子岳2207m、花の100名山に入っているそうでこの山を経由して
四阿山に来る登山者も多いらしいがここから2.5Kもあると聞くので
爺イなどはとてもお呼びではないレベルだ。この山の北側には直径3Kと言われる
四阿の旧火口とのこと。



三角点前を通過。二等で管轄は長野県須坂市となっているが点名は嬬恋呼称の
「吾妻山」(12.15)。2333.2m。



暫くヤセ尾根を歩くといよいよ本体がはっきり姿を現した。大変なトンガリに見えるが
実際には岩場の足がかりが短足爺イにも対応できるので付けられている鎖は要らない位。
真ん中に写っている御仁は手前の突起を下ってくる軽装の若者。



一段目の様子。上からの下山者とのすれ違いに気を使うが、日本人特有の謙譲の
気質が相互に発揮されていて、高い文化度の中に居ることが何とも良い気分。



二段目、頂上はもう直ぐそこで一踏ん張り。



2354mの頂上に到着、浅間山との標高差は僅かに200mだ。予想通りに上州祠の
手前も登山者で満杯(12.25)。



これが上州祠。



近寄って見ると風雪に痛めつけられるのか?相当な痛み方。



嬬恋村の建てた頂上標識だが呼称は長野式の「四阿山」。



本日の爺イ。人が多くて単独とはいかない。



この標識のところで軽食と休憩。この標識では四阿山が括弧扱い。



直ぐ脇の岩畳に蝶が来て羽を休めていた。全ての任務を終えて終焉が近い?



頂上で十分に展望を楽しむ。







前二回で所在が分からなく見逃していた信州祠を探しに少し根子岳方面に移動。
右手に岩に保護された石宮。



期待して更に進むと信州祠と初対面。だけど如何にも新品。



爺イの知っている画像は「ゆうやけ」さんの2009-9のこれだったから。
多分、老朽化で作り変えたんだろう。



さて13時も近づいたので下山開始(12.51)。目の前の三角点山登り返しを目指すのだ。



その前に名残の展望を楽しむ。低山専門ーいや、低山きり登れない爺イはこんな景観を
見るのは稀だから。











三角点前を通過(12.57)。



三角点山を下りきって振り返り。



下り気味の楽な下山路を大股で歩く。



あっという間に木枠段下の茨木山との分岐(13.13)。



こんな道をもう無心で歩く。時々は軽い登り返しもあるが焦らずに終番の
2119m峰乗り越えに備えて体力温存。



木道通過、もう中間点も過ぎたと思うと気が楽。



崩れた木枠段を慎重に下る。



いよいよ、2119m峰への最後の登り。ここで二組のグループに追い抜かれたが
何れも「頑張りましょう」と声を掛けられた。





疲労困憊で登山口標識に到着(14.31)。あとはのんびりと野の花を撮りながら
ゴンドラ駅に到着(14.40)。



このコースは歩行標高差が300mと言うことで初心者向きとなっているが老体には
距離が片道で多分3.5k以上あるので、もうギリギリの限界。ある資料には
初心者向きは浦倉山だけで四阿山は中級者向きとなっているが。
それに感じとして2000m超の高度では爺イの様な肺疾患を持つものにはどうも酸素の
吸収が悪い。2000m超での酸素濃度は平地の78%と言うからその辺が原因かな。
大気圧も二割ほど低くなるからそれも何か影響しているのかな?
何時もの低山より多目の15.300歩だった。

纏めはこれで。

デジブック 『日本百名山・四阿山』

追記
後日になってH-25年の記録と比べたら疲労度は変わらないと感じていたが
歩行時間が往復で55分も短いことを発見、と思ったら前回は先に浦倉山に寄っているから
30分差し引いて25分の短縮だ。数ヶ月前の肺機能検査で肺活量が
1.5倍になっていて82歳の老体では余り考えられないと担当医が言っていたが
地道に肺を適当に酷使して機能回復を図ってきた効果が出ているのかも知れない。
だとすればかっての肺気腫予備軍の汚名は返上だな。
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2 コメント

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同感です (toboketaG)
2015-08-14 11:06:34
2000m越えの尾根は下界の暑さをしばし忘れる涼しさだったと思います。 普段の榛名山周回では息が切れるということはあまりありません。
去年奥秩父の大弛峠にクルマを置いて奥秩父最高峰北奥仙丈ケ岳(2601m)に登ったときのあの息切れ、整備された登山道にもかかわらず10分で5分休憩しないと胸が苦しくなって往生しました。 普段1000mくらいのところをうろついている身にとってはその倍以上の高度の酸素の薄さを実感しました。
こんなことでは富士登山は到底無理なようです。冨士頂上にはあまり興味ありませんが、一合目からのんびりと5合目までと大沢崩れの脇までは登ってみたいと思っています。
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re.息切れ (爺イ)
2015-08-14 12:45:47
toboketaGさん
コメント有難うございます。
当日は出だしから何か息苦しい感じで体調が良くないのかと
一瞬は疑いましたが良く巷間伝わる長距離選手がやる二回吸って
一回深く吐くなどの呼吸法を試したりして進みました。
2000M超だから普通の現象だと思い直したら
気が楽になり何時もより立ち止まり休止を増やして
無理せずに歩いて無事帰着。
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