気温も高く体調も悪くないので昼過ぎに玉村町に向かった。何しに行ったかと言うと
先日話を聞いた高崎新町・玉村境の烏川にかかる岩倉橋下流に50羽居るという
白鳥見物第二弾だ。
R-17の上りで新町駅前、笛木町信号を過ぎて次の新町自衛隊前の四つ角を左折、
左に最近箱根駅伝で名を上げている上武大学が見えると間もなく目標の岩倉橋、
通過しながら下流を見るとオットと思わず声の出そうな景色が現れる。
話にあった50羽どころではない白鳥の大集団が水面を覆っていた。
橋を渡って直ぐに右への切り返しのような細道で河川敷の運動公園に駐車。
河原への遊歩道を100Mほど行くと簡単に烏川河畔に出る。
兎に角いっぱいの白鳥。近くの人が今日は147羽と説明していた。昨日辺りから
急に成鳥ではない幼鳥や亜成鳥が増えたとのこと。
兎に角その様子をカメラに収めるが距離が遠いので例によって撮っただけの程度。
前面に見えるのが上武大学の校舎と長い岩倉橋。
鳥たちは意外に騒々しいので動画に撮って音声を入れてみた。
MVI 5790
(もう一度見るには終了後に下段左端の繰り返しマークをクリックしてください。)
突然、群れの向きが変わって下流に動きながら岸に近寄ってきた。
理由は何時も給餌しているというお二人の方が幾つものビ二ール袋に入った餌を持って
登場したのだ。聞いてみたら今から16年も前、5羽程度の飛来の時期から一日三回の
給餌を続けているので今では姿を現しただけで白鳥が寄ってくるのだそうだ。
その給餌の様子とその後の鳥たちを数枚カメラに。色の黒いのは生後7-8ヶ月の幼鳥又は
二年目の亜成鳥
MVI 5796
(もう一度見るには終了後に下段左端の繰り返しマークをクリックしてください。)
餌は流されるので鳥の集団は一旦近づいて採食し、水流で流される餌(パン)を
追って離れて行き、次の給餌で再び近づくというのを繰り返す。
但し、白鳥は人間との距離を微妙に保っていて岸までは寄って来ない。かっては
随分といたずらをされたり苛められたので警戒心を解かないそうだ。
餌を狙う鳥たちは白鳥だけではなくその後ろに鴨の群れ、そして最後尾には
嫌われ者のカラスの集団と言う配列。
離れたところで給餌の新人?が試みているが白鳥は警戒して寄り付かない。
話によると鳥との間に信頼関係が成立するには数年の間、毎日顔を合わせないと
駄目との解説。
兎に角、身近なところで野生と人間の関わりがあるということを実感。
(白鳥見物雑感ー90%は白鳥マメ知識からの受け売り)
ハクチョウは、通常湿地帯に自生する水生植物の根や茎や葉などを主食として
落穂なども採食しているそうだが、夏はシベリアの広い所で生息しているので
足りているが、越冬地の日本では自然の餌が足りないので、その過半数の場所で
人の手による穀物やパンなどの給餌が行われるらしい。好きなものは、大麦、小麦、
その他雑穀類、パン屑、野菜では、大根葉、野沢菜、白菜、キャベツなどの葉物類との事。
この烏川で気になるのは投げ込まれたパンは水に浮くのでこの争奪で本来は争わない白鳥が
熾烈な争いをしている。
鏑川の給餌はこの事に配慮して穀物が与えられるので浅い川底に沈んだ穀物を水の中に
首を突っ込んで採食しているから採食時は静かで争いは無かった。だが、鳥数がこんなに
違うのは少量の穀類と大量のパンの違いが原因かも知れない。
この河畔では未だ羽毛が真っ白になっていなく灰色に見える幼鳥を確認できたが
こんな生まれて一年未満の幼鳥が4.000㎞離れたシベリアの繁殖地から約2週間で
日本の北海道・稚内付近に飛来し10日程過ごしてから段々と南下して来ると言うのは
正に自然の驚異でガッチリと家族に守られて飛んでくるのだろう。
群馬到達は出発から約1ヶ月後。
逆算すればその飛翔速度は1日に約300㎞程度、研究では時速は60km~70kmくらい、
追い風では時速80km以上。また、上空の気流に乗ると時速100kmぐらいのスピードと
言うから陸地伝いに休み休みであることは確かだが草食動物の子供が生まれて直ぐに
立ち上がって走れるという生きるために身に着けた能力に似ている。
人間世界では、夜に目が見えないことを「鳥目」と言うが。しかしハクチョウは
「鳥目」ではないそうだ。採餌場からねぐらへ暗くなってから戻ることもあり、
またシベリヤとの往復の飛来には真夜中でもその鳴き声から飛翔してきている
ことを確認されているとか。つまり、ハクチョウは人間のいう「鳥目」ではなく、
夜に暗くなっても目は見えているのだ。
だが、夜明けや夕刻に空を飛ぶ鳥は多いし街路樹などから追い払われる鳥たちは
夜でも飛び去るから《鳥の多くは夜目がきかない》と「多くは」だからそれに入らない
鳥たちが居ても不思議ではないかな。若しかすると鳥目などと言うものは夜になると
視力が著しく衰える人間の夜盲症だけの事かも。
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先日話を聞いた高崎新町・玉村境の烏川にかかる岩倉橋下流に50羽居るという
白鳥見物第二弾だ。
R-17の上りで新町駅前、笛木町信号を過ぎて次の新町自衛隊前の四つ角を左折、
左に最近箱根駅伝で名を上げている上武大学が見えると間もなく目標の岩倉橋、
通過しながら下流を見るとオットと思わず声の出そうな景色が現れる。
話にあった50羽どころではない白鳥の大集団が水面を覆っていた。
橋を渡って直ぐに右への切り返しのような細道で河川敷の運動公園に駐車。
河原への遊歩道を100Mほど行くと簡単に烏川河畔に出る。
兎に角いっぱいの白鳥。近くの人が今日は147羽と説明していた。昨日辺りから
急に成鳥ではない幼鳥や亜成鳥が増えたとのこと。
兎に角その様子をカメラに収めるが距離が遠いので例によって撮っただけの程度。
前面に見えるのが上武大学の校舎と長い岩倉橋。
鳥たちは意外に騒々しいので動画に撮って音声を入れてみた。
MVI 5790
(もう一度見るには終了後に下段左端の繰り返しマークをクリックしてください。)
突然、群れの向きが変わって下流に動きながら岸に近寄ってきた。
理由は何時も給餌しているというお二人の方が幾つものビ二ール袋に入った餌を持って
登場したのだ。聞いてみたら今から16年も前、5羽程度の飛来の時期から一日三回の
給餌を続けているので今では姿を現しただけで白鳥が寄ってくるのだそうだ。
その給餌の様子とその後の鳥たちを数枚カメラに。色の黒いのは生後7-8ヶ月の幼鳥又は
二年目の亜成鳥
MVI 5796
(もう一度見るには終了後に下段左端の繰り返しマークをクリックしてください。)
餌は流されるので鳥の集団は一旦近づいて採食し、水流で流される餌(パン)を
追って離れて行き、次の給餌で再び近づくというのを繰り返す。
但し、白鳥は人間との距離を微妙に保っていて岸までは寄って来ない。かっては
随分といたずらをされたり苛められたので警戒心を解かないそうだ。
餌を狙う鳥たちは白鳥だけではなくその後ろに鴨の群れ、そして最後尾には
嫌われ者のカラスの集団と言う配列。
離れたところで給餌の新人?が試みているが白鳥は警戒して寄り付かない。
話によると鳥との間に信頼関係が成立するには数年の間、毎日顔を合わせないと
駄目との解説。
兎に角、身近なところで野生と人間の関わりがあるということを実感。
(白鳥見物雑感ー90%は白鳥マメ知識からの受け売り)
ハクチョウは、通常湿地帯に自生する水生植物の根や茎や葉などを主食として
落穂なども採食しているそうだが、夏はシベリアの広い所で生息しているので
足りているが、越冬地の日本では自然の餌が足りないので、その過半数の場所で
人の手による穀物やパンなどの給餌が行われるらしい。好きなものは、大麦、小麦、
その他雑穀類、パン屑、野菜では、大根葉、野沢菜、白菜、キャベツなどの葉物類との事。
この烏川で気になるのは投げ込まれたパンは水に浮くのでこの争奪で本来は争わない白鳥が
熾烈な争いをしている。
鏑川の給餌はこの事に配慮して穀物が与えられるので浅い川底に沈んだ穀物を水の中に
首を突っ込んで採食しているから採食時は静かで争いは無かった。だが、鳥数がこんなに
違うのは少量の穀類と大量のパンの違いが原因かも知れない。
この河畔では未だ羽毛が真っ白になっていなく灰色に見える幼鳥を確認できたが
こんな生まれて一年未満の幼鳥が4.000㎞離れたシベリアの繁殖地から約2週間で
日本の北海道・稚内付近に飛来し10日程過ごしてから段々と南下して来ると言うのは
正に自然の驚異でガッチリと家族に守られて飛んでくるのだろう。
群馬到達は出発から約1ヶ月後。
逆算すればその飛翔速度は1日に約300㎞程度、研究では時速は60km~70kmくらい、
追い風では時速80km以上。また、上空の気流に乗ると時速100kmぐらいのスピードと
言うから陸地伝いに休み休みであることは確かだが草食動物の子供が生まれて直ぐに
立ち上がって走れるという生きるために身に着けた能力に似ている。
人間世界では、夜に目が見えないことを「鳥目」と言うが。しかしハクチョウは
「鳥目」ではないそうだ。採餌場からねぐらへ暗くなってから戻ることもあり、
またシベリヤとの往復の飛来には真夜中でもその鳴き声から飛翔してきている
ことを確認されているとか。つまり、ハクチョウは人間のいう「鳥目」ではなく、
夜に暗くなっても目は見えているのだ。
だが、夜明けや夕刻に空を飛ぶ鳥は多いし街路樹などから追い払われる鳥たちは
夜でも飛び去るから《鳥の多くは夜目がきかない》と「多くは」だからそれに入らない
鳥たちが居ても不思議ではないかな。若しかすると鳥目などと言うものは夜になると
視力が著しく衰える人間の夜盲症だけの事かも。
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