汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 現

2010年08月17日 | 初期中期の詩
手先に伝わる 微動の心がまた一つ
行く末もない未来の弧を描いて 堕落していく
人はある筈の無い 幸せの途に赴いて
その首に流れている 血の味さえも忘れている

この世の中に奇跡を待ち望んでいるとすれば
凡人は その傍にいる少年の身体を切り裂き
迸る体液に そうした愉悦を感じるであろう
それがこの世界における 幸福の意味なのだとしたら
人が感知する 認識の浅さに由来するのなら

酌み交される酒は 愛情の枯渇を意味している
男は その杯に満たされた愛をすすりながら
涙を流して 朽ち果てていく
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