手先に伝わる 微動の心がまた一つ
行く末もない未来の弧を描いて 堕落していく
人はある筈の無い 幸せの途に赴いて
その首に流れている 血の味さえも忘れている
この世の中に奇跡を待ち望んでいるとすれば
凡人は その傍にいる少年の身体を切り裂き
迸る体液に そうした愉悦を感じるであろう
それがこの世界における 幸福の意味なのだとしたら
人が感知する 認識の浅さに由来するのなら
酌み交される酒は 愛情の枯渇を意味している
男は その杯に満たされた愛をすすりながら
涙を流して 朽ち果てていく
行く末もない未来の弧を描いて 堕落していく
人はある筈の無い 幸せの途に赴いて
その首に流れている 血の味さえも忘れている
この世の中に奇跡を待ち望んでいるとすれば
凡人は その傍にいる少年の身体を切り裂き
迸る体液に そうした愉悦を感じるであろう
それがこの世界における 幸福の意味なのだとしたら
人が感知する 認識の浅さに由来するのなら
酌み交される酒は 愛情の枯渇を意味している
男は その杯に満たされた愛をすすりながら
涙を流して 朽ち果てていく