汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 華

2010年08月30日 | 初期中期の詩
沈み行く気持ちを この空へと投げ出して
言い尽せない感情を疎かにした この夜が寂しい
雪はこの世界に どれだけの歓びをもたらすのだろう

無為に蓄積されて行く砂をかき分ける作業でさえ
河に降りしきる氷雪に 心を赦したふとした感情は
この世界を形作る標本となるだろうから

片思いの気持ちに 矢が刺さり痛みを発するように
誇張された言葉は その重みで 深海に降り注ぐ光になる

悄然とした顔に やり切れない思いが込み上げてくるのを感じる
しらを切ってにやけた表情が この想いの影で 新たな形を創り出す
それは一途な気持ちが作り出す幻影
一人身で行く当てもない娼婦の涙である
コメント