汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 眠り

2010年08月27日 | 初期中期の詩
哀しい言葉に乗せて 塞ぐ途に絶望抱いた 昨日の霧雨
無情な眼差し もがく両手に零れ落ちた 斜陽の切ない胸の内

二人の歩幅が 音も立てず離れていく
それぞれが虚空を眺めて 溜息を吐いた午後の日差し
愛しさ込み上げて 泣き晴らした感情に
幾つもの峠を越えて 成就されたあなたとの愛の交わり

連れ添う人々の影が 街に拡がって行く
今にも消えそうな 命が声を上げて泣いている
言葉に出来ない感情に翻弄されて うめく声色は何処か空ろで
眼に見える景色でさえも 途方もない夢を映し出している

寄り添う二人に 過ぎ去って行く時間の必然
しどろもどろに抵抗してみても 現実に対する叛骨の気持ちは
ある筈の無い美を描き続けている
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