汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

涙の枯れた蒼白の顔

2015年06月13日 | 奇想の詩
愛は宙吊り 寄せ集めの絆に 群がる
群衆の移り変わり 遠くを見る人の表情が 悲しい
止まない雨に打たれて 言葉に窮している
遠くを見る人の陰が 雨雲の渦巻く空に 果てた

涙を流している あなたの表情が
果てしの無い空のように その先が見えない

流れる雨音は 排水口の渦のように
全ての終着の時を 洗い流していく

涙の枯れた 蒼白の顔が あなたのすぐ傍に
それは愛を失った 孤独の表象
全てを洗い流す 蒼白の顔が 語りかける
愛の見失った 心は 形だけの言葉に塗れて
その身体の線が とぐろを巻く 蛇に覆われている

ここは鮮やかなる終焉の場所
あなたの表情が 悲しそうに この手を掴み
空白の時間に向けて 嗤って見せる
一瞬の煌めきが 脳裏にかすめる
ここは 愛に満たされた 鮮やかなる 終焉の場所だと
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薔薇の香りに揺らぐ愛

2015年06月13日 | 妖艶の詩
滑らかな くちづけ 交わす視線
甘い旋律 奏でる唇 瞳を伏せ 身を委ねる
あなたの姿で見えなくなる
この胸の高鳴りは 熱い眼差しに 燻る情愛
もう離さない 鮮やかに散る その瞬間まで
見つめていて 最期の時を彩る
あなたの瞳が 悲しそうに 微睡んでいるから

感じている 涙の流れる訳を
どこまでも深く その指が
身体の奥底に食い込んでくる
あなたを知った その瞬間
薔薇の香り揺らぐ その愛に 息を呑む
言葉の終わりに 塞ぐ接吻

酔い痴れて
あなたの声が 聴こえなくなるまで
いつまでも 一緒に居たい
誘うような香りが 身体の線に沿って 溢れ出す
求め合う度に 退け合う
甘い魅惑の その先へと続く 楽園への扉
行かないで 確かな愛を 感じて
醒めていく夢の 瞬間が来るのが 怖いから
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