汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

あなたの身体の中で眠っていたい

2015年06月19日 | 奇想の詩
せめぎ合い 空白を埋め尽くす 感情の澱
淀み 明かりの届かない場所に 降り積もる
鮮やかな あなたの表情が 雨に塗れて 膨れ上がる

感情の波に 襲われて 崩壊する
ここは 鼓動が渦巻く あなたの心の中

犇めく 言葉の形象が 喉を締め付けている
胸にこだまする 涙の音が 鼓膜を揺さぶり
鮮やかなる 色彩の渦巻く 音色が滲み出す

振動する 何もかもが壊れていく中で
欲動する 鼓動の高鳴りは あなたへの想い

噴き出す 感情が すべてを呑み込んで行く
犇めく言葉が 色褪せて その形象を失う

流れ行く この想いと 共に融解して
あなたの身体の中で 眠っていたい
鮮やかなる あなたの声に抱かれて
永遠に眠っていたい
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空白の時を奏でる光

2015年06月19日 | 奇想の詩
触れる手の冷たさ 空白の時を奏でる 光
空一面に拡がる 暗雲の群生
地上を濡らす 涙の雨に打たれ 歪む顔の輪郭

流れて行くのを ただ見ている
この雲の先には 滞ったままの 風
そよぐ葉の揺らめき 喧騒の世に咲く 儚き死相の輝きよ
果てない空が 流れて 時間の波が 空白の鐘を鳴らす

やがて この手の導く未来に 鮮やかなる花が咲く頃
あなたの冷めた笑顔が その花びらの散る姿に 塗れる

一雫の波紋が拡がる 煌びやかな 花火
舞う火花の騒々しい 町のリズムが 鼓動している
揺蕩う波 拡がる瞳孔に 入り乱れる光
すべてはこの町の沈鬱なる 情景
鮮やかなる血に染まる 身体が 横たわる 町の死相
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