健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

他者の誤り見分けて助ける能力

2017-04-20 08:30:04 | 研究
霊長類の中で人間に最も近い種のオランウータン、チンパンジー、ボノボなどの大型類人猿は、人間と同じように、他者が間違った考えを持っているのを見分ける能力があるとの研究論文がPLOS ONEに掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。大型類人猿は、物の在りかについて思い違いをしている他者を進んで手助けするというのです。実験に使用したテストは、1歳半前後の人間の幼児向けに開発されたもので、他者が誤った考えを持っていることを理解できるかどうかを判定するもの。まず、類人猿が見ている前で、1人目の人間が2つの箱のどちらか一方の中に物を入れてその場を離れ、2人目の人間がその物を箱から取り出し、もう一方の箱の中に入れる。戻って来た1人目は、物が移動されたことを知らず、こちらに入っているはずだと考えて初めの箱を開けようとする。これが誤信念のテストとされるもので、対照実験として、1人目が室内にとどまり、2人目が物を入れ替えるのを確認する状態でもテストも行う。ドイツLeipzig Zooで行われた今回の研究には、チンパンジー、ボノボ、オランウータンなど合計34匹の大型類人猿が参加。物が入れ替えられるのを1人目が見ていない誤信念のテストでは、猿たちは偶然よりも有意に高い頻度で実際に物が入っている箱を的確に選んだそうです。類人猿が人間の幼児と同じように、どちらの箱に物が入っているかについて誤った考えを持っている人が物を見つけ出すのを手助けする傾向が強いとしています。これまで研究者らの間では、このように他者の意図を理解する、いわゆる心を読む能力は類人猿には備わっていないと考えられていたそうです。類人猿は、社会的交流の中でこの種の理解を利用する能力があると結論付け、今後、研究の裏付けが得られれば、社会的認知に関する大型類人猿と人間との間の明らかな違いは、他者の心を『読み取る』基本的な能力ではなくて、どこか別のところにあると考えられるようになるだろうとと述べているそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3124094
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研究技術補助員(パートタイム)を募集!

2017-04-20 07:59:15 | 研究
豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学分野では、骨格筋の再生や機能向上等の研究が行われています。本募集では、研究の補助をしていだける方を求め詳細は、下記サイトを参照ください。

http://www.sozo.ac.jp/professor/goto_katsumasa/news/2017/170417.html

(近日中にJREC-IN Portalにも掲載予定です。)
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頭の回転速い高齢者「スーパーエイジャー」

2017-04-19 08:30:10 | 研究
人間の脳は加齢に伴い萎縮していくが、中には他の高齢者よりも脳の量が減らず、おそらくそれが理由で頭の切れが衰えない「スーパーエイジャー」と呼ばれる人々が存在するとの研究論文がJAMAに掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。80歳以上の高齢者の中でもスーパーエイジャーは一般的な高齢者と比べ、大脳皮質が厚かったそうです。脳の最も大きな部分を占める大脳皮質は、しわが刻まれた表層部で、前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉の4つの部分に分かれ、思考から発話、音声処理、視覚や味覚などの知覚情報までのすべてを司どっています。今回の研究では、記憶力テストで50~65歳の年齢層と同程度を得点した80歳以上の高齢者をスーパーエイジャーと定義し、調査にはそうした明敏なスーパーエイジャー20人と、同世代の平均的な高齢者12人が参加。18か月に及んだ調査期間中、大半の高齢者同様、スーパーエイジャーにも脳の萎縮はみられたが、平均的な同世代に比べて、萎縮した量は約半分で、萎縮率は平均的な高齢者が2.24%だったのに対し、スーパーエイジャーはわずか1.04%だったというのです。ただし今回の研究は、参加者を誕生時から追跡調査したわけではないため、スーパーエイジャーの脳の量の方が最初から多かったのかどうかは不明だとも。スーパーエイジャーについては世界中で多くの研究が行われているそうです。解剖した脳を調べたところ、一部のスーパーエイジャーの脳内に認知症を患っていた可能性を示すアミロイド斑(プラーク)が大量に沈着していたことが確認されたとする研究結果もあるが、それでも脳の機能は保たれていたことになるそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3124174
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世界の樹木種の9600種が絶滅危機

2017-04-18 08:30:35 | 研究
地球規模の樹木種データベースが公開され、現存する計6万65種の樹木種が確認された他、絶滅の危機に直面している9600種についても明らかになったそうです(AFPBB NEWS)。英国Londonに本拠を置く植物園自然保護国際機構(BGCI)によると、世界で最も多様な樹木個体群が存在する国はブラジルで、8715種が確認されたそうです。また、その国にしか存在しない固有種も4333種に上り、世界最多。樹木種全体の58%は単一国固有種。マダガスカルの固有種は2991種、オーストラリアでは2584種。樹木種がブラジルの次に多いのはコロンビアで5776種。これにインドネシアの5142種が続く。そして、樹木種6万65種のうち、保全状況の評価が行われているのは2万種前後にとどまり、うち9600種が絶滅の危機に直面しているそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3124116
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豪グレートバリアリーフの白化現象の回復見込みはゼロ

2017-04-17 08:30:20 | 研究
オーストラリアにある世界最大のサンゴ礁、グレートバリアリーフ(Great Barrier Reef)で白化現象が昨年に続き今年も確認され、専門家らは回復する見込みがないと警告したそうです(AFPBB NEWS)。海水温が再び上昇していることが原因ということです。研究者らは先月、今年に入って大規模な白化現象が見られると発表しており、その後、上空から全長2300キロにおよぶグレートバリアリーフ全域を調査したことで、その懸念が現実であることが確認されたということです。昨年はグレートバリアリーフの北側に深刻な白化現象がみられたが、今年は中部の3分の1のサンゴ礁が最も大きな被害を受けているそうです。成長が最も早いサンゴでも、完全に回復するまでに少なくとも10年はかかるとも。サンゴ礁の白化現象が見られたのは、1998年、2002年、2016年に続き4回目だそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3124548
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1億800万人が飢餓に

2017-04-16 08:30:12 | 研究
食料の記録的な高値、紛争、異常気象などの要因が相まって、飢餓に直面している人の数は昨年、1億800万人に増加したそうです(AFPBB NEWS)。これは、国連(UN)や欧州連合(EU)などが作成した報告書で3月31日に明らかになったそうです。世界で「深刻な食料不安」と考えられる状況にある人々の総数は、2015年の8000万人から35%増加。「深刻な食料不安」と考えられる状況にある人々とは、すでに急性栄養失調に苦しんでいるか、生命維持に必要な最低限のエネルギー分の食料を継続的に入手することができない人々のことを指すそうです。これには家畜を食肉処理して食べるほかに生き延びるすべがなく、このために将来の食料生産能力が損なわれた家庭なども含まれるそうです。この報告書は、この食料不安危機は南スーダン、ソマリア、イエメン、ナイジェリア北東部といった発展途上国4か国で今年さらに悪化し、飢饉が発生する恐れがあると警鐘を鳴らしているそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3123559
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妊娠初期の肥満とてんかん

2017-04-15 08:30:22 | 研究
妊娠期間の最初の3か月(第1三半期)の過体重または肥満は、生まれる子どものてんかん発症リスクの上昇に関連しているとの研究論文がJAMA Neurologyに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。今回の研究は、スウェーデンの子ども140万人を対象にした調査データに基づくものだそうです。論文は、スウェーデンで1997年~2011年に生まれた子ども140万人の0.5%(7592人)が、2012年末までにてんかんと診断されたとしており、また体格指数(BMI)が25~30の過体重の母親から生まれた子どものてんかん発症リスクが11%上昇したとしているそうです。身長と体重の比率に基づいて算出されるBMIの平均値は、おおむね18.5~24.9の範囲とされています。BMIが30以上35未満の肥満に当たる母親から生まれる子供のてんかん発症率は、標準体重の母親を持つ子供よりも20%高かったそうです。BMIが35以上40未満の女性では、同30%に。さらに極度の肥満の場合、この確率は82%に跳ね上がったそうです。てんかんは脳の病気の一種で、原因についてはまだ未解明の部分が多い病気です。妊娠中の過体重や肥満によって、乳幼児の脳が損傷を受けるリスクの上昇や、肥満が引き起こす炎症によって神経発達に影響が生じる恐れがある可能性を指摘している槽です。

http://www.afpbb.com/articles/-/3123851
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抗生物質の長期摂取

2017-04-14 08:30:06 | 研究
抗生物質の長期にわたる摂取は、大腸がんにつながる直腸ポリープの発生リスクを高める恐れがあるとした研究論文がGutに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。これまでの研究でも、抗生物質の使用と大腸がん発症との関連は指摘されていたそうですが、ポリープとの関係は明らかではなかったそうです。この研究では、2004年の時点で60歳以上の女性1万6642人の健康診断記録を詳しく調査。対象となった女性らは、2004年から2010年の間に結腸内視鏡検査を少なくとも1回受けており、その期間にポリープの症例1195件が診断。その結果、抗生物質を20年の間に計2か月以上摂取した女性らにポリープが発生するリスクが高いことを発見。20代と30代に2か月以上摂取した女性ではポリープ発生リスクは36%、40代と50代では同70%と、抗生物質の長期摂取の無かった女性と比べてそれぞれ高い数字が示されたそうです。基本的に抗生物質は、消化管内の細菌を殺してその生息数を減らすことにより、腸内細菌叢を変化させます。抗生物質はターゲットとなる細菌を殺す働きをするが、同時に他の病原菌への腸の抵抗力も弱めてしまいます。この腸内細菌のバランスの乱れが大腸がん患者に共通していることは、先行研究でも示されていたそうです。今回の研究をめぐっては、その他要因を排除した実験を行っておらず、あくまで状況証拠に基づく結果であることから、結果の解釈には注意が必要とも。

http://www.afpbb.com/articles/-/3123974
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喫煙による死者数

2017-04-13 08:30:16 | 研究
毎日たばこを吸う人の割合は1990年以来、ほとんどの国で男女ともに減少している一方で、喫煙者数やたばこ関連死の件数は増加しているとの研究報告がThe Lancetに掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。2015年の毎日たばこを吸う人の割合は男性で4人に1人、女性で20人に1人。これは、男性で3人に1人、女性で12人に1人だった25年前と比べて大幅に減少したことになるそうです。一方、喫煙による死者数は同期間に4.7%増加し、2015年には640万人を超えたそうです。理由の1つに、世界人口の増加が挙げられるようです。2015年の毎日たばこを吸う人の総数は9億3000万人以上で、1990年の8億7000万人から7%増加。世界の死者のうち、10人に1人が喫煙によって死亡しており、その半数を中国、インド、米国、ロシアのわずか4か国が占めているそうです。この4か国にインドネシア、バングラデシュ、フィリピン、日本、ブラジル、ドイツを加えた国々が、世界のたばこ消費量の3分の2を占めるそうです。世界保健機関(WHO)は、サハラ以南のアフリカでたばこを吸う人の数について、2025年までに2010年比で50%増加するとの見通しを示しているそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3124134
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髪の毛で花粉症か判定

2017-04-12 08:30:58 | 研究
髪の毛で花粉症か判定

花粉症の症状がある人は、髪の毛に含まれる微量の金属の濃度に変化があるという研究成果が発表されたそうです(YOMIURI ONLINE)。花粉症に将来なりやすいかどうかを、血液などを使わず、髪の毛から判定する簡易検査に利用できる可能性があるそうです。研究では、20~50歳代の男女約1250人を対象に、毛髪に含まれる成分と、花粉症の自覚症状の関係を調査。その結果、花粉症の症状があると答えた人の髪の毛は、鉄やクロム、カルシウムなどの金属の濃度が、症状がない人に比べて低いことが明らかに。別の一部の金属は、濃度が高くなったそうです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20170328-OYT1T50090.html
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