健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

早期大腸がん発見

2017-04-11 08:30:24 | 研究
高精度の質量分析計を使い、早期の大腸がんを9割以上の高い確率で発見できる検査方法が開発されたそうです(YOMIURI ONLINE)。年内にも京都市内の病院で一般の受診者に試験運用して、有効性を確かめるそうです。研究チームによると、質量分析計は、同社独自の技術で物質を1000兆分の1グラムのレベルまで高い精度で計測感応。この分析計で血液検査を行い、大腸がんの指標となるアミノ酸など8種類の物質が含まれている量を分析。分析は数滴の血液で可能。早期の大腸がん患者300人に検査したところ、9割を超える精度で早期がんを確認できたそうです。同時に血液中の「腫瘍マーカー」を使う従来の血液検査も実施したところ、発見率は1~2割にとどまったそうです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20170329-OYT1T50068.html?from=ycont_top_txt
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スマホで「精子の質」を検査

2017-04-10 08:30:06 | 研究
スマートフォンで精子の質を分析し、不妊症に関する検査結果を数分以内に通知できる機器を開発したとする論文がScience Translational Medicineに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。不妊に悩まされているカップルは、世界で4500万組以上に上るが、そのうちの40%以上は、精子の質が関係しているとされるそうです。この新たな機器は、自らの精子を自宅で簡単・安価に検査できるようにすることを目的としているそうです。精子の質を調べる検査では、病院の採取室で精液サンプルを提供する必要がある。この状況では、ストレスを感じ、恥ずかしさや悲壮感、失意を経験することが多いそうです。新たに開発された検査法では、希釈や洗浄を施していない精液サンプルの映像を、5秒とかからずに分析することが可能とのこと。この検査法では、スマートフォンに接続できる光学アタッチメントと、精液サンプルを取り込むための使い捨て器具を組み合わせて用いるのだそうです。研究は、国Massachusetts General Hospital不妊治療センターの精液標本350個を対象に行った結果で、このスマートフォンを使った精子検査機器は、異常と判断される精液サンプルを98%の精度で検出できたそうです。判断基準は、精子の濃度と運動性に関する世界保健機関(WHO)の基準値に基づいたものだそうです。機器に使用した材料は、たった4.45ドル(約500円)。ですが、この機器はまだ一般に公開されてはおらず、試作品の段階。研究チームは、さらに試験を重ねた後、米食品医薬品局(FDA)に認可申請する予定だそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3122424
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結核を数時間で診断

2017-04-09 08:30:18 | 研究
結核の新たな診断方法を開発し、結果が判明するまでの時間を大幅に短縮させることに成功したとする報告がPNASに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。結核は、過去200年の間に10万人の命を奪ったと推測されており、現在も世界の死亡原因の上位10位内に入るそうです。世界保健機関(WHO)によると、2015年の結核患者数は約1040万人で、死者数は180万人。結核の診断をめぐっては、現在も手間と時間を要する手法が取られているそうで、結果が判明するまでに数日から数週間かかるそうです。新たに開発した血液検査は、現在採用されているどの検査方法よりも精度が高く、数時間で結果が判明するそうです。また、結核菌に特異的な「CFP-10」と「ESAT-6」という2つのたんぱく質から、病気の状態についても初めて調べられるようになったということです。この血液検査は、より複雑な検査を要するHIV患者でも同様に有効で、患者のHIV(ヒト免疫不全ウイルス)への感染有無にかかわらず、その精度は約92%。今回新たに開発された検査方法は、まだ一般には使われておらず、かかる費用についても分かっていないそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3122960
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乳がん検知健犬

2017-04-08 08:30:52 | 研究
犬は乳がんを患う女性の乳房に触れた布を正確に嗅ぎ分けられることを示した診断試験の結果が発表されたそうです(AFPBB NEWS)。ジャーマンシェパード2匹が、わずか半年間の訓練で乳がんを100%探知できるようになったというもの。この方法は簡単で体への影響もなく、安価に実施できることから、マンモグラフィー(乳房X線撮影)利用が困難な国々での乳がん診断に革命をもたらす可能性があるそうです。この研究は、優れた嗅覚を持つ犬は乳がん細胞が持つ独特のにおいを嗅ぎ分けられるとの仮定の下で実施。31人の乳がん患者から、がんを患う乳房に当てた包帯のサンプルを収集。犬専門家の協力の下、ジャーマンシェパード2匹に、がん患者の乳房に当てられた包帯とそうでない包帯を嗅ぎ分けるよう訓練。6か月間にわたる訓練の後、2匹は今年1月と2月に行われた試験に臨んだそうです。試験では、訓練で使用したものとは別の乳がん患者から集められた包帯31枚を使用。1度の実験につき乳がん患者の包帯1枚と、非患者女性の包帯3枚が用意。1回目の実験で2匹はがん患者の包帯31枚中28枚を検知し、成功率は90%。だが成功率は2回目の実験で100%に上昇。研究チームは次に、より多くの患者と別の犬2匹による臨床試験を行う予定だそうですが、資金が不足している状態だとも。

http://www.afpbb.com/articles/-/3122693
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170キロの減量

2017-04-07 08:30:55 | 研究
世界で最も太っているとされ、4か月前に減量処置を受けたメキシコ人が3月28日、同国西部Guadalajaraで記者会見を開き、170キロ減量し、次の段階で受ける手術により、再び歩けるようになる見通しを発表したそうです(AFPBB NEWS)。すごい。

http://www.afpbb.com/articles/-/3123105
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欧州全体で麻疹流行の恐れ

2017-04-06 08:30:00 | 研究
世界保健機関(WHO)が先日(3月28日)、非常に伝染性の高い感染症の麻疹の感染患者が1月に欧州全体で500人以上報告されたのを受け、ワクチン接種率が低下している国々で、麻疹の大規模な流行が発生する恐れがあると警告したそうです(AFPBB NEWS)。高熱と小さな赤色の発疹が特徴的な症状の呼吸器疾患である麻疹は通常、軽度の症状しか引き起こさないが、依然として世界の幼い子どもの主な死亡原因の一つとなっています。重度の合併症が起きると、妊婦の流産や、脳腫脹、肺炎による死亡のリスクなどを引き起こす可能性も。麻疹ウイルスは、せき、くしゃみ、感染患者との密接な接触などで拡散。患者数が最も多いのはフランス、ドイツ、イタリア、ルーマニア、ポーランド、スイス、ウクライナで、1月に報告された感染患者559人のうち474人が、これらの国々で発生。これらの国々では、麻疹ウイルスに対する国のワクチン接種率の水準が、人口全体を保護するために必要とされる基準値の95%を下回っているそうです。WHOによると、2月の速報値は新規感染数が急増していることを示しているそうです。この統計は、WHOの欧州地域全体を対象としたもので、イスラエル、カザフスタン、ロシアを含む53か国が対象となっているそうです。現在、最大の流行は、イタリアとルーマニアで発生しているそうです。イタリアでは今年、麻疹患者数が3倍に増加。その主な理由は、親が麻疹と流行性耳下腺炎、風疹の新3種混合(MMR)ワクチンと自閉症との間に関連性があると信じて不安を抱き、子どもにワクチンを接種させないことだとする見解を同国保健省が発表しているそうです。ですが、これまでに行われた複数の大規模な研究では、そうした関連性の証拠は見いだされていないとのこと。

http://www.afpbb.com/articles/-/3123103

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がんの遺伝子変異

2017-04-05 08:30:49 | 研究
がんの原因は、遺伝および環境要因ではなく、細胞分裂時に生じるランダムなミスが、腫瘍の遺伝子変異の大半を占めていることを示唆する研究成果がScienceに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。この論文を発表した同じ研究チームは、2015年1月に、ランダムなDNA変異、つまり「不運」が、がんの原因となる場合が多いと指摘し、賛否両論を巻き起こしたそうです。今回、この研究チームは、独自に開発したDNA配列と疫学のデータに基づく数理モデルを、世界69か国に拡張したそうです。その結果、がんの変異の29%は環境が要因となっており、遺伝要因は全体の5%だというもの。この研究結果は、何ら問題の無い環境においても、がんが発症することを示しています。ですが、喫煙や過度の日光に当たることなど、がんに関する既知のリスク要因を避けることはこれまでと同様に強く求められるとも。

http://www.afpbb.com/articles/-/3122580
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アルツハイマー病の年齢別発症リスク

2017-04-04 08:30:13 | 研究
アルツハイマー病の年齢別発症率を本人の年齢と遺伝情報によって個別に調べる方法を発見したとする報告がPLOS Medicineに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。効果的な薬がないアルツハイマー病の診断と治療方法の改善につながる可能性があるとのことです。この研究は、認知症に関する大規模な世界的調査に参加したアルツハイマー病の発症者および高齢の非発症者、合わせて7万人以上の遺伝データによるものだそうです。これにより、年齢と遺伝情報が分かれば、アルツハイマー病を発症する年齢別のリスクを個人ごとに予測可能とのことです。一方で、この検査方法が一般に利用できるようになるまでには、さらなる研究が必要だそうです。また、アルツハイマー病のリスクを調べるために今回使用されたデータベースのサンプルとなっているのは主に欧州系の人々の情報であるため、アフリカ系米国人やヒスパニック系など、他の人種のリスクについては正確に予測できない可能性があるとの指摘も。

http://www.afpbb.com/articles/-/3122284
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四肢まひ患者が脳に埋めた電極の信号で自ら食事

2017-04-03 08:30:40 | 研究
約10年前に交通事故に遭って以来、両肩から下がまひした状態だった米国人男性が脳に電極を埋め込む手術を受け、ケーブル、コンピューターのソフトウエアを駆使して脳と筋肉の回路を復活させ、自ら食事ができるまでに回復したとの画期的な報告がLancetに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。慢性的な重度のまひ患者が、自身の脳活動を直接利用して自らの腕と手を動かし機能的動作を行った例は、自分たちでも知る限り世界初とのこと。動画もあります。

http://www.afpbb.com/articles/-/3123101

動画はこちら
http://www.afpbb.com/articles/-/3123149
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子どもの鉛汚染の影響

2017-04-02 08:30:08 | 研究
ニュージーランドで子ども時代に高濃度の鉛にさらされていた人々の知能を成人後に調べたところ、同様の影響を受けなかった同年代の人々に比べて低かったとする研究論文がJAMAに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。数十年に及んで行われた調査研究は、金属の一種で強力な神経毒となる鉛の影響が、長期にわたって持続する可能性があることを示しているそうです。研究対象とされたのは、ニュージーランド南島の都市Dunedinに1970~80年代に住んでいた500人以上の人々。この時代には、鉛を添加された有鉛ガソリンが一般的に使用されていたため、自動車の排気ガスによって大半の人々が高濃度の鉛にさらされていたそうです。この時期のニュージーランドの鉛濃度は、国際標準値を常時上回っていた。米疾病対策センター(CDC)は現在、公衆衛生上の介入を勧告する血中鉛濃度を1デシリットル当たり5マイクログラムとしているそうですが、当時、ニュージーランド在住で血中鉛濃度がこの値を上回る子どもは全体の94%に達しており、血中鉛濃度平均は、現在の警告レベルの2倍に相当する11マイクログラムだったそうです。血中鉛濃度がこれほど高い値を示した子どもは、38歳の時点で実施した知能指数(IQ)検査で、鉛への暴露量がより低かった同世代の子どもに比べて、IQが平均で4.25ポイント低かったそうです。これは有意な差で、高収入の職業に就けるかどうかにも影響を及ぼしたとし指摘。有鉛ガソリンは、ニュージーランドでは最終的に1996年に使用禁止となったそうで、世界の他の国々でも、使用が段階的に廃止されているそうです。専門家らは、鉛汚染には安全レベルなど存在せず、米国Michigan州Flintで最近発生した水道水危機は、鉛汚染のリスクが今もなお存在することを示した例だと指摘。

http://www.afpbb.com/articles/-/3123152
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