イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

ニーズには沿っているんですけどね

2007-04-29 13:31:58 | イーグルス
 3巡指名は2つです、DALとのトレードで得た87位はNebraskaのSLB Stewart Bradley、90位では地元Penn StateのRB Tony Huntを指名しました。

 Bradleyは6-4 255ポンドと今時のカレッジLBとしては大型です、しかし単なるランストッパーではなく、ショートエリアのゾーンカバーとブリッツを得意とするサイズとフットワークを兼ね備えた稀有な存在と評価されています。かつてのスターターCarlos EmmonsのようにTEに対するマークを任せる事を狙っての指名でしょう。トップスピードとタックルにやや問題があるようですが、TE対策が急務のチームにとってすばらしい指名をしたのではないかと思います。

 Huntは6-2 235ポンドの大型RBです、典型的なノースサウスランナーでパスを取るのは上手くありませんし、ブロックも体の割りに下手なようです。しかし、ショートヤードを確実に取るためのパワーとショートエリアでの加速を持っていて、Eaglesの欠点であるゴールラインオフェンスの改善に役立ってくれるでしょう。ただこの選手は評価が分かれる傾向にあり、2巡候補から4巡以下とするサイトまであります、パワーバックはスピードが無い分、良い悪いははっきり出ます。パスが取れないと言われるパワーバックですが、ショートエリア専門で使う分には大きな問題にはならないでしょう。


 1日目の指名はQB,DE,SLB,RBとなり、5巡指名を2つ、6巡、7巡を一つづつ残しています。ランストップも出来るDE、パスカバーの得意なSLB,ショートヤードを確実に取るRB,QB以外はちゃんとチームニーズに沿った指名をしました。DBを取らなかった事を除けば早くも遅くも無い順位で適切な選手を指名したのではないかと思います。QBが必要かどうかは評価の分かれ道になりますが、Reidはこのドラフトで一番欲しかった選手と言っていますし、2年後の2009シーズンにスターターに成ってくれることを祈りながら待つ事になります。2日目にDBをしっかりと補強してくれるならば、悪くない一日目だったのではないかと考えます。

パワー系DE獲得

2007-04-29 11:10:03 | イーグルス
 2巡57位ではNotre DameのDE Victor Abiamiriでした。6-4 270ポンドのがっしりした体格の持ち主でランパス両面に対処できる万能型のDEのようです。パスラッシュ専門のDEを好むJim Johnsonからすれば、かなりバランスの良い選手を獲得した印象があります。スピードで抜き去るよりも長い腕を使ったテクニックでOLを処理して進んでいくタイプのDEのようで、パワーもスピードも特筆するようなものをもっては居ないようですが、知的でランプレイでもOLの相手をするだけの技術を持っていると評価されます。シニアボウルで体格以上にパワーがあることを印象付けたとする評価もあります。
 チームが求めているLE候補としての指名でしょう、Trent ColeやJoqua Thomasがパスラッシュ専用ですし、次世代のDEグループを考えればバランスの取れた良い指名だと思います。問題はバルクアップする骨格ではないと言われている事と、パワーDEとしてはパワーが物足りないことでしょうか。下半身を強化できればLEのスターターになる事も考えられるでしょう、
 DBよりもDEを優先した事が正しいのかどうかはまだ分かりませんが、将来的なニーズに合ったいい指名だと思います。
 

混乱から希望へ

2007-04-29 09:33:04 | イーグルス
 1巡26位をトレードダウンして2巡36位と3巡87位、5巡157位とドラフト権を増やしました。26位の時点でDEとCBの上位3人、Sの上位4人、LBも上位3人のうち2人まで消えていました。そういう意味ではトレードダウンしたのは正解でしょう。

 そして36位で指名したのはHouston大のQB Kevin Kolbでした。今月2度に渡ってQB指名の可能性について書きました、有るとすれば下位指名であろうという結論に達しました。
 Donovan McNabbがフランチャイズプレイヤーであることは疑う余地も有りません、そしてMcNabbが開幕戦に絶対出場するとインタビューで答えたのもつい最近のことです。そしてバックアップのA.J Feeleyと契約延長してあと4年契約を残している今、次世代のQBを上位指名する必要はまったく無いはずでした。
 しかし、2-3日前のAP発の情報としてEaglesのQB指名の可能性の記事が載りました、同時に今契約している有料HPのTSNとScout.com両方にQB指名についての記事が載り、TSNのドラフト前日ファイナルモックドラフトでは2巡57位指名としてKevin Kolbの名前が載りました。チーム関係者からなんらかの情報が漏れたのに違いありません、それがKolbとの面接などがよほど好印象だったというものなのかMcNabbに何かあったのかは分かりませんが、QB指名を決断するだけの材料が有ったのでしょう。
 絶対に開幕戦に出ると言っていたMcNabbが開幕までに回復しないのだとすれば、ルーキーを加えるよりもベテランのA.J Feeley,Kelly HolcombにMcNabbのQB3人編成で行くべきです。2巡指名のルーキーをPSに置くわけには行きませんしMcNabbをIRに入れる事も考えにくいです、A.JとHolcombのどちらかをカットすることになります。もちろん契約延長をしたばかりのA.Jではなく、Holcombをカットすることになります。
 McNabbがシーズン後半からでも(あるいは来シーズンの開幕でも)復帰できるのであれば、ルーキーを後継者として育成する必要は有りません、A.Jとの契約は4年もあるのですから。12年150ミリオンもの契約をしていて、20ミリオンといわれるサインボーナスがまだ半分くらい残っている筈です、そう簡単にMcNabbをカットする事は出来ないはずです。それなのにルーキーQBを2巡指名した、この事の意味はMcNabbが2度とフィールドに立てない可能性があるのか、KolbにReidが惚れこんでしまったのかどちらかとしか考えられません。
 今のルールで2巡指名の選手とは4年契約しか出来ません、しかも2年経たなければ契約延長も出来ません。つまりMcNabbが無事復帰した場合にはKolbは飼い殺しになり、サイドラインで無駄飯を食わせながら経験を積ませてFAで送り出すだけの指名になる可能性があります。McNabbがもう2度と復帰できないならば、どんなに緘口令を敷いた所で絶対に漏れます。ですからこの最悪の事態の可能性は低いと考えます。
 冷静に考えると、3番目の可能性が浮かびます。McNabbはそれなりに回復しているが完全な状態に回復するか保証は無い。そしてコーチ陣はA.Jに対して全幅の信頼を置いていない。今すぐにMcNabbの代わりを務めるのはA.Jの仕事だがMcNabbの次のエース候補として育成するだけの能力をKolbに見つけたので指名した。これが今考えられるEaglesファンにとって最も都合の良い考え方になるでしょう。


 数日経てば、この指名の裏側が少しづつ明らかになっていくでしょう。今の段階で推測できる事は、Kolbに次期エースの素質を見出したと言う事です。QB指名は成功すればどんな出費をしても正解といわれます。QB育成能力では一流のAndy Reidがその手腕を発揮してくれることを今は期待します。