追加募集は今週末が〆切です。
受験を考えている方は、お早めに提出してくださいね。
さて、漁業高等学園は漁師になるための学校。
卒業すれば、全員、漁師になれます。
しかし、大型漁船の幹部になるには資格が必要です。
具体的には、船舶の運航に必要な海技従事者の資格(海技士)を取得しなくてはなりません。
もちろん、学園では海技士資格の勉強をします。
ちなみに、水産高校専攻科などの海事教育機関に行っても、筆記試験は免除になりますが
口述試験に合格しないと合格になりません。
つまり、どの学校に行っても勉強して試験を受けるのは同じです。
20トン以上の船なら海技士資格で、この有資格者が船舶職員ですが、この船舶職員はとても不足しています。
漁船員でも、海技士の勉強をしていない人はたくさんいます。
というか、それがほとんど。
このため、すでに船に乗って仕事をしている人のために、養成講習会が行われます。
以前ご紹介したように、この講習会は焼津漁協の主催で、県内漁船の船員が受講します。
昨年の11月から講習が行われ、本日で終了。閉講式がありました。
明日の試験に臨みます。
この臨時の試験では学園生も全員受験します。
受講生も、学園生徒も良い結果がでることを祈っています。
写真は、午後に行った今年度最後の避難訓練。
船に乗っていることを想定して、カッパと長靴、ヘルメット着用でやりました。
そのあと、1年間使ったヘルメットを洗いました。
と言うのも、ヘルメットは学園の物で、卒業時に返却になります。
【船舶職員】
船舶職員及び小型船舶操縦者法では、「船舶職員」とは、船舶において、船長の職務を行う者(小型船舶操縦者を除く。)並びに航海士、機関長、機関士、通信長及び通信士の職務を行う者を言います。
海技士資格がないと、船に乗れても部員で船舶職員と見なされません。
船の大きさや、運航する海域により船には必要な船舶職員を乗船させなくてはなりません。
遠洋漁船なら
5級海技士で2等航海士、機関士
4級海技士で1等航海士、機関士
3級海技士で船長、機関長
になることができます。
園長のつぶやき
資格を持つ人が足りない...
今から漁師になる人にはチャンスです。
勉強して、資格を取れば若くして船長、機関長になれるのです。
もちろん、責任は重くなりますが、給料も多くなります。
息子さんが
「漁師になりたい」
って言ったら多くの保護者の方はビックリして
「考えなおして...」
と思うかも知れません。
しかし、大型船の船長などの役職ならばどうですか?立派な仕事だと思います。
資格を取るために勉強するのは面倒かも知れませんが、それで確実に道が開けるのです。
学園で海技士になる勉強をしましょう!!