漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
先週から、このブログで学園の進学を考えている人に参考になると思うことをつづっています。
漁師になりたいあなた。
自分が漁師に向いていると思いますか。
自信がある人も、自信がない人も、ちょっと考えてみましょう。
漁師は続けるのがむずかしい仕事です。
むずかしく言うと「定着率(ていちゃくりつ)が低い」仕事になります。
その大きな原因として、漁師の華(はな)やかなところだけテレビで見て、大変なところを知らないと言うことがあります。
毎年、正月の特別番組で大間(おおま・・青森県の大間町)のマグロ漁が放送されます。
大間の漁師がマグロを捕るのは、冬のわずかな期間です。
でも、テレビでは大間の一部の漁師の、ごく一部の期間だけを紹介します。
それも、マグロを釣る船上の作業以外の仕事も紹介(しょうかい)されません。
漁師の子供なら、漁師の仕事の全体像をおぼろげながらでも知っています。
だから、漁師になるからには魚を捕る以外の仕事をする覚悟(かくご)もありました。
今の漁師希望の若い人に、漁師の仕事のごく一部を見てあこがれを持ちます。
それは、悪いことではありません。
だけど、船に乗った後でギャップに苦しむことになります。
学園の実習はロープワークに始まります。
カツオの釣り方からではありません。
魚を捕る前に船を動かさなくてはならない。
船を使うならロープワークができなくては話しにならないからです。
生徒もいろいろな漁業の現場や、実際の漁船を見学します。
自分が漁師になったときのことを、詳しく想像できます。
そして、本人の希望に職員がアドバイスを与えて、就職(しゅうしょく)する漁船を決めていきます。
ほとんどは生徒の希望から変わりません。
例えばカツオ一本釣り漁船に就職する場合。
ある生徒が入学時からカツオ漁師になりたかったとします。
学園では、沿岸漁業のほか、マグロはえ縄など多くの漁業をみて、その結果としてカツオ漁師を選ぶのです。
このとき、実際のカツオ漁船では、カツオを釣る以外にどんな仕事があるかを知っています。
学園に来なかった場合。
自分の希望がかない、カツオ船に就職できたとします。
船ではカツオを釣る以外の仕事がたくさんあることに驚(おどろ)きます。
回りに同年齢の友人はいません。話し相手は外国人船員か、日本人の年の離(はな)れた先輩(せんぱい)です。
学園の卒業生が、仕事をやめることが少ない理由が分かると思います。
さらに、学園卒業生の場合、最初の船をやめても、別の漁船を探します。
自分が漁船でやっていけることを知っているからです。
でも、いきなり漁船に就職し、すぐに辞めた場合は漁業自体に失望し、別の漁船に乗ることはまずありません。「自分は漁師に向いてなかった」っと思ってしまいます。
ある人が漁師に向いているかどうか。
実は、簡単にわかりません。
でも、若い人は成長します。
もし、あまり向いていないとしても学園で1年過ごすことで変わります。
漁師になるための専門校だからできることです。
もちろん、最初から漁師に向いている人は、さらにレベルアップできます。
写真は、今年の4月10日。
最初のロープワーク実習です。
オープンキャンパスで体験できますよ!
8月19、20日は模擬授業(もぎじゅぎょう)も体験できるオープンキャンパスを行います。
学園がどんな学校か、しっかり見てください。
お申し込みをお忘れなく!
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/harunokengakukai.html
加えて、8月の学園見学会平日版も14日から18日まで開催します。
土曜、日曜は来ることができない方は、こちらへご参加ください。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/kengakukai-aug.html
お問い合わせ、お申し込みは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp