漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
オープンキャンパスのアンケートで、このブログを見てくださっている方がいらっしゃいました。
残念ながら、それは少数。でもうれしいです。
皆さんに見てもらえるようにしないと!
今年のオープンキャンパスは午前、午後の開催(かいさい)と言うことで昼食の時間がありました。
その時間、私は寮の食堂で来園者と個別にお話ししていました。
私に相談のご希望があった方です。
皆さんにも参考になると思うので、紹介しますね。
一人はすでに今年、高校を卒業している人。
漁師希望で、漁協に行ったら養殖場(ようしょくじょう)を紹介(しょうかい)されたそうです。
約1ヶ月働いて、自分がやりたかったモノではないと思ったそうです。
漁師と言っても、たくさんの漁業があるので、仕事もさまざまです。
私は思ったことを答えました。
「君のやりたいこと、君の適性(てきせい)はわからない。
学園生には、全員に真っ白な気持ちで漁業全体を見るように言っている。
学園ではいろいろな漁業の特徴と、自分の適性を知って、好きな漁業を選ぶことができる。
この先、長く漁師をやりたいなら考える時間はムダにならない」
さあ、彼はどう思ったでしょうか?
もう一人は、自分の学力が心配(しんぱい)ということでした。
学園の授業(じゅぎょう)は理解(りかい)が遅い人をおいていくことはしません。
本人がついてくる気持ちがあって、先生に勇気を持って質問すれば大丈夫。
分からないことをバカにすることもありません。
ただし、分からないからと言って授業中寝ているだけなら、それを助ける魔法(まほう)はありません。
しっかりした気持ちがあれば、今の学力が低くても海技士試験も合格できます。
写真はオープンキャンパスの様子。何人もの先生が教えます。
オープンキャンパスだからと言って、特別なのではありません。
通常の実習などでも、何人もの職員で指導します。
ですから、本人のついてくる気持ちしだいなんです。
もう一点、「必ず、静岡県内の漁業に就(つ)かなければいけないか」と言うこと。
生徒の就職先(しゅうしょくさき)は、本人の希望を最優先(さいゆうせん)します。
ただし、例えば「カツオ一本釣り」と言っても、多くの船があって、仕事の環境(かんきょう)は違います。
なるべく、生徒一人一人の能力や性格などが合う船を職員が考えます。
職業選択(しょくぎょうせんたく)は自由なので、本来は縛(しば)ることができません。
でも、我々も県外の漁業は良く分からないのです。生徒にあった仕事を斡旋(あっせん)できません。
ですから
「大学に進学すると卒業まで4年かかる。
静岡大学に来るとして、4年後に地元に帰るか、静岡で就職するかを考えるよね。
学園で1年。そのあと3年間、静岡で漁船に乗れば海技士免許が取れる。
海技士になれば、どこでも仕事がある。
地元に帰ることもできる。しかも、その時は自分に合う漁業が分かっているはず。
学園卒業後に地元の仕事を自分で探すより、メリットが大きいと思うよ」
と話しました。みなさん、どう思いますか?
そして、これは保護者の方から受けたご質問。
「合格ラインはあるのか」
「内申書(ないしんしょ)は重視するのか」
お答えがむずかしいご質問ですが、保護者の方は心配ですよね。
学科テストで○○点以下は不合格!と言うことはやっていません。
今年は定員割(ていいんわ)れだったし...
そして、我々は欲しい生徒は、中学、高校で成績優秀(せいせきゆうしゅう)な人よりも、学園に来てからがんばれる人です。
高校の成績が優秀でも、学園での勉強に身が入らず、退学する人もいるからです。
でも、勉強はして欲しいと思います。
中学の基礎的なことを復習するのは、学園に進学しないとしても必ず役に立ちます。
そして、海技士試験でも漢字が読める、計算ができることは有利です。
内申点については、学園の特殊性(とくしゅせい)があります。
それは、中学卒業者だけでなく、高校卒業生、社会人も入学対象(にゅうがくたいしょう)です。
しかも、約半数は県外生で、内申書を作る学校の方針も違います。。
なかでも、社会人の場合は卒業してから数年たつと出身校が内申書を作ってくれません。
そんなさまざまな受験生を公平に評価しなくては行けません。
内申書にどう書いてあっても、面接で質問をしていくと、どんな人なのかがだんだん分かります。
そして、学園でがんばれる人であるかを判断するわけです。
しかし、入学者は毎年変動があります。
3年前のNewsZERO(にゅーすぜろ)のような全国放送のテレビで紹介されると、少し入学者が増加します。
でも去年、今年はテレビで紹介されていません。
予算がなくて、ハデな宣伝(せんでん)もできません。コツコツ、やっています。
学園側は、定員以上の入学希望者が来ることを願うばかりの状況で、
一生懸命(いっしょうけんめい)、オープンキャンパスをしているのです。
「寮生活が心配...」とのご意見もありました。
寮は家庭と違って、規則(きそく)正しい生活です。
集団生活では、回りへの配慮もしなくてはなりません。
でも、それは誰しもいつかは身につけなくてはいけないこと。
いきなり社会に入って、大人ばかりの中でやることを考えてみてください。
寮生活は同年代の仲間が多数。ここで、みんな成長します。
保護者の方も、勇気を持って「かわいい子には旅をさせろ」です。
1年後には立派に成長した姿を見ることができると思いますよ。
今年は、朝に5分の黙想をします。
学園に修学した初心を思い出し、自分がやるべきことを考えます。
学園では、誰かとの競争ではありません。
自分がやるべきことができるか。出来る人は優等生だし、良い漁師になれるのです。
学園では9月以降も見学会を開催します。
夏休み中に来る機会がなかった方も、まだまだ大丈夫!
日程はこのブログやホームページでご案内します。
もちろん、平日に学園においでになって生徒の様子を見るのもOKです。
お問い合わせ、お申し込みは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp