静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

第一回わかたか実習

2018年04月24日 17時06分39秒 | 実習

平成30年度入学生が残り一枠。ぜひ学園に来てください。
4月中に入学できる人が対象です。

先週にはカッパや長靴も配布されたので、いよいよ「わかたか」実習がスタートです。
初日は晴天!べた凪!でした。
それでも、数名は気分が悪かったそうですが...

さっそく、操船もやってみました。
わかたかは6.7トンの船なので、19人の生徒が乗るとギチギチです。

でも、これから釣り実習を行う時は、場所が分散されるので、もう少し余裕ができます。

下船後に、私から
「右に旋回する時は、船体がどちらに傾いた?
 クルマのように曲がるのと反対側か、オートバイのように曲がる方向に内向きか?」
と聞きましたが、みんなわかっていなかったようです。

皆さんは、わかりますか?

これからの天候が良ければ、積極的にわかたかを出動させますよ!


【旋回する時の船の傾き】
実は船によって違います。
オートバイのように曲がる船もあれば、クルマのように曲がる船のあります。
ざっくり言うと、大型船と小型船では逆になります。
学園の授業でも、これから勉強しますよ。
船が滑走型が、排水型かで傾きが反対になります。


学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp


 園長のつぶやき
漁師になった若者がすぐ辞めてしまう原因。
細かく言えばたくさんありますが、生活する環境がガラッと変わることも大きな要素です。
24時間、コンビニで買い物ができる現在の生活。
船では、もちろん買い物ができません。仕事中も、仕事が終わっても同じ船の上での生活です。
このストレスに、他のストレスが上積みされるのだから大変です。

新しい学園生も4月は似たストレスがあります。
集団生活に慣れている人は良いですが、多くは初めての寮生活です。
漁船ほどではありませんが、ストレスがあるのあ事実です。
だから、4月は熱を出したり、風邪を引いたりで体調を崩す生徒が発生します。
ただでさえ4月は気候変動が大きくて、ストレスがたまりやすいですからね。

逆に言えば、学園生活を経験せずに漁船に乗ることが、どれほど大変なことか想像がつくと思います。
そんな中でも、最初の一年目にある程度の仕事は覚えなくてはいけません。
仕事を覚えないと、船の生活には慣れても怒られることが続いて、漁師が嫌になってしまいます。
本当に器用で、覚えが早い人ならいいんですけどね。
そんな人は、ごくわずかです。

49期生たちも、かずかずのストレスはあるはずですが、乗り越えようとがんばっています。

コメント
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