例年「生徒に評判が悪いカッター訓練」が今月から始まります。
まずは実習棟で説明です。
身長順に並びニ艇のメンバーに分けます。
そしてオールの持ち方、各部位の呼称を説明。
漕ぎ方の基本動作もやってみます。
カッターを岸壁に固定する練習もやりました。
「もやい結び」はできるはずなのに、苦労する人が続出!
あれ、どうしたの?
現場でロープが長く手元にある場合を想定した方法も先生が教えてくれました。
これで、いよいよ海上での訓練となります。
さて、なぜ「生徒の評判が悪いか」です。
カッターを漕ぐこと自体、いつも使わない筋肉を使う負荷の大きい作業です。
それも不満の出るところですが、別の要素もあります。
手を抜く人がいるんです。
漕ぐときに、水の抵抗がないようにすれば楽です。
その代わり、ボートは進みません。
そして、手を抜いた人は周りにすぐバレます。
このため
「あいつは手を抜いている」
「がんばり損」
みたいな声が出るんです。チームワークが問われます!
さて、今年はどうなることやら?
学園の見学、お待ちしてます。
詳しくはホームページをご覧ください。
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940
今年度の見学会の日程もご紹介しています。
もちろん、今月もありますよ!
園長のつぶやき
一学期はカッターに続いて、水泳、ダイビングと海での実習が続きます。
なかでも、ダイビングは生徒が楽しみにしている実習です。
ただ、漁業の現場でボンベ潜水はほとんど使いません。
私としては一学期の貴重な一週間がダイビングで使われるのがもったいないです。
そうは言っても、ずーとカッター訓練みたいなハードなものだけと言う訳にも行きません。
楽しめる行事も考える必要があって、バランスが難しいです。
カッターも、ソフトにやる方法もあります。
でも、それでは生徒が育ちません。
大変だからこそ生徒が成長するし、達成感も得られます。
カッターボートも、今では救難用として使われることはありません。
それでも、取り組む価値があるとの判断です。
学園は高校のような文部省の履修課程がありません。
だから柔軟に内容を変えることができます。
・・・が、それは我々職員が「教育内容を考えないといけない」と言うこと。
漁師に求められるものも時代と共に変わります。
限られた一年間でなにをやるか?
難しい課題です。