静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

膨張式救命いかだ講習

2024年07月22日 13時29分28秒 | 実習
7月17日
もしも海難事故に遭遇した場合の命を守るツールの一つである膨張式救命いかだ(以下救命いかだとします)の講習を行いました。
救命いかだの修理や販売を行う会社の方を招き、救命いかだの役割と歴史(変遷)、法的な位置づけ、構造や艤装品などを丁寧に解説していただきました。さらに、小川港において実際に救命いかだを膨らませ、着衣のまま海から乗り込むなどの実地訓練も行いました。


救命いかだの使用方法や艤装品について講義を受けます。
写真の左に写っている白いものが、格納された状態の救命いかだです。

艤装品の一つである救難食料と救命水を実際に味わいます。
美味しかったかな?

午後からは小川港での訓練です。

救命胴衣にヘルメット、安全第一です。
救命胴衣を着衣していない生徒は、足の怪我があるため陸上でできる訓練のみに参加です。
着衣に長靴。。。。。 履いたまま海に入ると想定以上に邪魔な存在です。

救命浮環(救助用の浮き輪)の使い方の訓練です。
水に落ちた者を陸に引き寄せます。
救命胴衣のありがたさは如何でしたでしょうか?
身体が浮くと安心しますね。
救難信号を出す訓練です。
着火と救難信号を発する訓練です。
いよいよ、救命いかだを海に出します。


格納していた筏を海に入れます。
写真のように徐々に膨張していかだの形となります。
徐々にと書きましたが、時間としては”あっという間”です。

着衣水泳は、想像以上に難しい。
救命いかだに近づくのにも苦労します。
長靴は脱いでの訓練です。

着衣で泳ぐこと、実際に経験することがとても重要です。
救命いかだに乗り込んでいる間も、放流者の救助、いかだに入った水を掻き出す、いかだの床部分の空気室への送気などの必要な行動を訓練しました。
全ての訓練が終わり陸にあがります。
海に入った生徒諸君はずぶ濡れです。
先生方に御挨拶をして講習会は終了です。

海での救命いかだの訓練は、全国的にも珍しい取組です。
救命いかだを使用しない状況が最も良いのですが、使わざるを得ない場合に備えての実践的な訓練ができました。
生徒諸君の感想は、着衣水泳が響いたのか「疲れたー」の一言が最も聞かれました。

講習をしていただいた皆様、ありがとうございました。

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