静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

ヤマハ発動機コミュニケーションプラザ エンジンの分解組み立て教室

2017年05月24日 08時55分59秒 | 研修・見学

漁師になるための学校、漁業学園。
www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940
こんにちは、園長の青木です。

今回は楽しいお出かけでした。
磐田市のヤマハ発動機株式会社に伺いました。
目的地は企業ミュージアムであるコミュニケーションプラザです。
今回は、大隅館長のご厚意で「学園生のために」エンジンの分解組立実習をやらせていただきました。
本来は、夏休み期間中に親子参加のイベントで行うものです。
大隅館長!ありがとうございました!!

まずは館長からヤマハ発動機の説明。

そして、二人一組になって実習です。


なんと、各テーブルにヤマハの方が付いてくれ、詳しく教えてくれましたよ!
使うのはゴーカート用の100cc、2サイクルエンジンです。
2サイクルエンジンは構造がシンプルなので、初めていじるエンジンにピッタリです。
生徒も勉強になり、楽しい実習だったと思います。
現物で勉強するのは大事です。

昼食後はプラザ内を自由見学。

最新のジョイスティックで360度、自由に推進できる装置のシュミレーターや

ルアーフィッシングの体験コーナー

各種エンジンのピストンも展示されており、楽しく勉強できたと思います。

ヤマハ発動機のみなさん、ありがとうございました!


学園へのお問い合わせは下記までどうぞ。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

【ヤマハ発動機と漁業】
ヤマハ発動機が苦労して船外機エンジンを開発したことはテレビ番組のプロジェクトXでも紹介されました。大隅館長も開発に携わっていたそうです。
今ではホンダやスズキも船外機エンジンを作っていますが、シェアのトップはヤマハです。
ただエンジンを作るだけなく日本の漁業を東南アジアの各地で紹介し、世界の漁業の底上げをしたことがプロジェクトXで紹介されています。実は漁業とも関わっているヤマハ発動機です。

 園長のつぶやき
ヤマハ発動機がエンジン組立のイベントを行っているのは、若者の機械離れを少なくしたいと言う思いからだそうです。モノ作り大国の日本でも、現場を支える人が減少しています。
水産加工の会社でも、工場での製造と、事務所などでの営業の仕事があります。
人気のあるのは営業職。
漁船でも、機関員より甲板員に人気があります。
しかし、どちらも大事な仕事です。
そして、機関員は楽しい仕事だと思います。
自分の前にある、エンジンという目に見えるモノが相手です。
学園の生徒には、その楽しさを教えたいと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

わかたか操船実習

2017年05月23日 09時28分47秒 | 実習

こんにちは、園長の青木です。

昨年は出番の少なかった学園の実習船わかたか。
今年度は早くも3回目の実習です。

この日は、初めての操船実習も行いました。
白いヘルメットが先生です。生徒はお馴染み?の黄色いヘルメット。

清水の三保近くまで行き、世界文化遺産の三保の松原も海から見学しました。
東海大学の望星丸とも出会いました。

波もなく、走りっぱなしだったせいか、船酔い者もほとんどでませんでした。
まあ、わかたかでOKでも、大きな船で酔う人はざらにいますけどね。
でも船酔いしないとみんな元気だ!

引き縄釣りも試みましたが、釣果はゼロ。残念!

学園へのお問い合わせは下記までどうぞ。
6月の説明会は17,18日です。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

 園長のつぶやき
行事の合間を縫って、県内高校を訪問して入学案内をしています。
この学校訪問も私としては、今年で2年目ですが、昨年とは大きな違いが!
まだ1/4くらいしか消化していませんが、4校で
「学園への進学を勧めたい生徒がいる」
とのお話し。
しかも、2校では
「3年生と2年生に一人づついる」
とのこと。
去年はこんな話しは1校もありませんでしたよ??
年によって、こんなに違うんですね...
今年のオープンキャンパスは授業と実習の体験も企画しているので、ぜひたくさんの入学希望者に来て欲しいと願っています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

救命講習とエンジンオイル工場の見学

2017年05月22日 09時27分24秒 | 研修・見学

漁師になるための学校、漁業学園。
www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940
こんにちは、園長の青木です。
ホームページをスマホ対応版に全面リニューアルしました。
ご意見をいただけるとうれしいです。

市内の消防署で救命講習を受けてきました。
最近は漁船内にもAED (自動体外式除細動器automated external defibrillator)があります。
なにがあっても、基本は船の上で船員が自己解決しなくてはなりません。
これも大事な講習です。

それから、エンジンオイルの工場を見学しました。
御前崎オロナイトさんで、世界的なオイルメーカーシェブロンのオイルに使う添加剤を作っています。
工場内は撮影禁止だったので、事前の説明の部分のみ写真を載せます。

エンジンオイルの差は、添加剤の差とも言えます。
最近はオイル交換サイクルも長くなりましたよね。
技術の進化、すごいです。
専門家の話を聞くことで、機関に興味を持って欲しいと思います。


学園へのお問い合わせは下記までどうぞ。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

【漁船の設備】
AEDが安価になったことや、年配の漁船員も少ないなことから大型漁船にはAEDがあります。
インターネットを使える船もあります。
焼津水産高校の実習船「やいづ」からは航海の様子が電子メールで送られてきます。
3月に見学した鹿児島大学の実習船は停泊中のみ船内Wi-Fiが使えるそうです。
漁船でも人工衛星を使ってインターネットが使える船も出てきました。
若者から遠洋漁船が敬遠される理由に「携帯電話の電波が届かない」ことがあります。
しかし、これも近い将来解決される気がします。
真水も新しい大型船では、海水から作る設備があります。

 園長のつぶやき
学園の良さの一つは、自前のマイクロバスであちこちに見学行くことです。
幸いなことに、静岡県内には勉強になる施設がたくさんあります。
今日は、ヤマハ発動機さんでエンジンの分解、組み立てやらせてもらいました。
来月には、大型漁船の製造では最大シェアの三保造船所も見学します。
7月にはホンダ技研のトランスミッション工場にも行きます。
2学期は名古屋港にも足を伸ばしたいと思っています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

水産技術研究所職員の授業2

2017年05月19日 10時53分01秒 | 学園紹介

漁師になるための学校、漁業学園。
www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940
こんにちは、園長の青木です。
ホームページをリニューアルしました!
スマートフォン対応です。
リンク切れなどバグあり、まだまだ手直しが必要ですが、スマホからも見やすくなりましたよ!

さて、先週からスタートした水産技術研究所の研究員による講義の第2弾です。
今回も20代の若手研究員です。
担当してるシラスの話しをしてくれました。

シラスと言っても、マイワシ、カタクチイワシ、ウルメイワシがあること。
それぞれの獲れる時期が違うこと。
静岡県でどの様に水揚げされているのか。
などなどを、分かりやすくお話ししてくれました。

生徒が見ているのは、シラスの標本です。違いがわかったかな?

漁師.jpにお知らせを出しましたが、6月は17,18日に説明会を行います。
また、8月19,20日はオープンキャンパスも行います。
今年は週末開催で、より参加しやすくしました。授業体験もできますよ!
詳細は、来週中にホームページでご案内します。

学園についてのお問い合わせ先
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

 【静岡県の水産技師】
静岡県で私のような水産技師は約60人です。
静岡県職員でもマイノリティです。
そのうち約40人が研究所ですが、うち10人は水産業改良普及員として行政の仕事に就いています。
そして17人が県庁。残り2名が学園になります。
静岡県の水産業の規模からすると、水産技師は少ないです。
良く言えば、少数精鋭でがんばっています。
ほとんどが大学の水産学部出身で、生物系を学んできた人が多いので
「静岡県版さかなクン」
が何人もいます。

 園長のつぶやき
先日のブログで温水利用研究センターの見学をご紹介しました。
ここでは、放流用の稚魚を生産しています。

魚は、すごい数の卵を産みます。タラコや数の子の一粒、一粒が卵ですよ。
しかーし!
産み出された直後に、ほとんどが他の魚の餌になるなどで死にます。
我々は初期減耗って呼んでいます。
運良く孵化(ふか)できた赤ちゃんも、目の前に餌があるとは限りません。
敵から逃げる遊泳力もありません。
幸運に恵まれた、ほんの数匹が生き残ります。

一方、人間は多くの場合、一人の赤ちゃんを産んで、母乳を与えて育てます。
それでも昔は死亡する乳児が多かったですが、通常の食事ができるようになった後は死亡率がぐっと下がります。

魚の場合も、ある程度の大きさになると死亡率が急激に下がります。マダイで6cmくらいです。
これが放流サイズです。
死亡率の高い時期を、人間の手で守ってあげる訳です。
産まれた卵のすべてが育つわけではありませんが、それでも自然界よりはるかに多い稚魚が育ちます。

さて、漁師の卵のみなさん。
漁師としてやっていくためには、自分の力で生き残る必要があります。
残念ですが、最初に多くが脱落します。初期減耗です。
学園では、漁師の卵を放流サイズまで育てます。
だから、学園の卒業生は辞める人が少ないのです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カッター訓練始まりました

2017年05月18日 08時02分20秒 | 実習

漁師になるための学校、漁業学園。
www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940
こんにちは、園長の青木です。

5月の学園と言えばこれ。カッター訓練です。
この、カッター訓練ですが生徒の評判は悪いです。
カッター訓練で、なにが大変かって言うと、手が抜けません。
並んでオールを漕ぐので、全員が同じリズムで漕ぐためです。
ほかにも尻が痛くなったり...


しかし、これで生徒の一体感が生まれたり、終わったときの達成感があります。
まだオールさばきがバラバラですが、これから息を合わせてもらい、スピードも距離も伸ばしますよ。
みんな、がんばってね。

YouTubeの動画も御覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=i-skvraxbig


学園へのお問い合わせは下記までどうぞ。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/harunokengakukai.html
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

【カッター(Cutter)】
元々は小型船舶のことです。
船の後部の端の部分を切断した形をしているためカッターボートと呼ぶみたいです。
大型船の舷側に搭載され、救命艇として使われていました。
現代の船では、救命艇はゴムボートです。
救命艇の役割は終えましたが、多くの海洋系学校で訓練が行われています。
また、競技として全国大会もあります。


 園長のつぶやき
来年度の入学案内のために、高校を訪問しています。
今年は、伊豆と清水の高校で、進路指導の先生から
「学園を紹介したい生徒がいる」
と言うお話しを伺いました。
去年は、こんなことは全然なくて、結果的に高卒者の受験が少ない結果になりました。
学園は県外生が多いため、受験者数は毎年、大きく変動します。
来年はたくさん来て欲しいですが、まったく予想ができないのか実状です。
学園は学力より、意欲!
勉強が得意でなくても構いません。
漁師になりたい人を待っていますよ!

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする