静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

水産技術研究所職員の授業3(そして小川さばマルシェ)

2017年05月26日 11時33分31秒 | 学園紹介

漁師になるための学校、漁業学園。
www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940
こんにちは、園長の青木です。

最初にお知らせ!
5月28日の日曜日、学園近くの青峰公園で小川さばマルシェが開催されます。
サバを使ったいろいろなおいしいモノが販売されますよ。お近くの方はぜひお越しください。

水産技術研究所の研究員による講義の第3弾です。
今回も20代の若手研究員です。
彼は早稲田大学で化学を学び、魚が好きなことから東京大学の大学院から県の水産技師になった変わり種です。水産技師初の早大OBです。
担当は水産加工ですが、今回は「鮮度と味」についてのお話しでした。

鮮度の測定方法や、魚に含まれるEPAなどの栄養のことなどを広く説明してくれました。
生徒には初めて聞く内容が多かったと思いますが、勉強になったと思います。
学園は漁師になる学校ですが、見識のある漁師になるために、このような勉強もするんですよ。

漁師.jpにお知らせを出しましたが、6月は17、18日に説明会を行います。
また、8月19,20日はオープンスクールも行います。
お申し込みは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

 【魚の鮮度】
鮮度が悪い魚は生食できなかったりしますが、かと言って鮮度が良いほどおいしいという訳でもありません。
魚が死ぬと、体を構成するタンパク質が分解されます。そしてアミノ酸が増えます。
アミノ酸はうま味成分です。
「肉は腐りかけがうまい」と言うのは、アミノ酸が増加するためです。
沼津市にある内浦漁協の直営食堂「いけすや」では、養殖アジを食べることができます。
その中で2色丼は「〆たて」と「熟成後」のアジの刺身を、一つの丼で食べ比べることができます。
どちらがおいしいか、一度食べてみてください。
こんな食べ比べができるのも、養殖魚ならではですね。

 園長のつぶやき
高校訪問で、各校の先生方からいろいろなお話しを聞きます。
ある学校で「修学旅行で大人数で寝たり、入浴したりを嫌う生徒が多い」とのお話しがありました。
少子化が進み、家庭でも一人でいる時間が増えたことが原因でしょうか?
そこで、修学旅行先でも一部屋の人数は3人くらいで、その部屋割りも簡単に決まらないそうです。
学園の寮は、基本的に3人部屋です。
一方、漁船は2人部屋か4人部屋が一般的です。この先、漁船も個室になるかもしれません。
しかし、例え個室になったとしても長い航海で誰とも話しをせずに過ごすことはできません。
周りに気を使い、話しができる必要性は変わらない気がします。
学園の寮は、それを学ぶことも目的の一つです。
ただし、慣れれば個室より楽しいことも少なくないですよ。

コメント
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