静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

カツオを下ろす

2017年05月17日 13時23分14秒 | 学園紹介

漁師になるための学校、漁業学園。
www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940
こんにちは、園長の青木です。

御前崎見学で、南駿河湾漁協の組合長から
「生徒に食べさせてあげて」
と初鰹をいただきました。
もちろん、ただ食べることはしませんよ。
見学に行った翌日、実習担当の先生がカツオの下ろし方を生徒に教えました。
もちろん、これだけでは下ろし方をマスターできません。
これから何度も実際に下ろす練習をしていきますよ。

自分でカツオを下ろしたい方には、YouTubeで紹介しています。
https://www.youtube.com/watch?v=4MWaqwqZTCA

そして、カツオの一本釣り漁船に就職した47期生が、水揚げ時に学園に来てくれました。
実習時間に刺し継ぎを教える手伝いをしてくれましたよ。

学園へのお問い合わせは下記までどうぞ。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

 園長のつぶやき
来年度の入学案内のために、高校を訪問しています。
今年は、伊豆と清水の高校で、進路指導の先生から
「学園を紹介したい生徒がいる」
と言うお話しを伺いました。
去年は、こんなことは全然なくて、結果的に高卒者の受験が少ない結果になりました。
学園は県外生が多いため、受験者数は毎年、大きく変動します。
来年のことは、まったく予想ができませんが、たくさん来て欲しいなあ。
学園は学力より、意欲!そして、自分を変える行動力!
勉強が得意でなくても構いません。

6月17、18日に入学説明会を行います。
8月19、20日は模擬授業(航海、機関、実習)もあるオープンキャンパスも予定しています。
漁師になりたい人を待っていますよ!

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御前崎見学2

2017年05月16日 08時46分27秒 | 研修・見学

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
学園のホームページはこちらです。
www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940

御前崎見学の続きです。
市場と漁協に訪問した後、御前埼灯台に向かいました。
歴史のある灯台ですが、現在は灯台守はいなくて無人になっています。

灯台を見学した後、その周辺を散策。
ちょうど干潮だったので、海岸にも降りてみました。
静静岡県で岩礁の海岸(いわゆる磯)は少なくて、伊豆以外では御前崎だけです。
しかも、御前崎は遠浅で潮だまりも多数あって、小学生などの磯遊びには最適の場所です。
潮間帯に生息する生物を観察できます。

その後は浜岡原発の原子力館に寄り、温水利用研究センターの見学です。
ここは県の機関ですが、運営を外部委託しています。
今年も、元園長の所長が説明を案内をしてくれました。

温水利用研究センターは浜岡と沼津で、県内の放流用種苗を生産しています。
生徒も初めて訪れた種苗生産の現場で、初めて見聞きすることばかり。
稚魚の餌にする動物プランクトンを作るために、その餌の植物プランクトンから作る大変さなどを勉強しました。

学園へのお問い合わせは下記までどうぞ。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/harunokengakukai.html
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

 【御前崎地区】
御前崎は駿河湾と、外洋に面する遠州灘の境界にあります。
駿河湾内はシラス、サクラエビ、イカ釣り、刺し網、定置網などいろいろな漁業があります。
それが、砂浜が広がる遠州灘になると、水揚げのほとんどがシラス。
量は少ないですが、底引き網や、フグはえ縄がとなります。
御前崎地区は、湾内と湾外の両方の漁業があり、漁師としてはシラスが多いですが、
キンメダイやイカ釣りも行われます。
御前崎沖は風が強く、波が高いですが、豊かな漁場が広がっています。

 園長のつぶやき
御前崎は漁業の街。
かつては漁師になるために、学園にも焼津水産高校にも毎年たくさんの生徒が御前崎から来ていました。
現在は、残念ながらほとんどいない状況です。
焼津水産高校は、御前崎と焼津の直通バスがなくなったことも大きく原因となっているようです。
学園としては、近海のカツオ船が減ったことが大きいと思います。

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御前崎地区の見学1

2017年05月15日 14時20分50秒 | 研修・見学

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
学園のホームページはこちらです。
www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940

学園では、1年間の短い修学期間中、積極的に施設見学などに出かけて勉強します。
今回は御前崎。
最近、御前崎、地頭方、坂井平田、吉田の4漁協が合併し、南駿河湾漁協になりました。

さて、最初に御前崎の市場。
天気が悪く、定置網の水揚げはありませんでしたが、近海カツオが並んでいました。
御前崎は焼津と違って近海カツオの水揚げ基地です。
南駿河湾漁協所属の近海カツオ船は2隻になってしまいましたが、他県のカツオ船が水揚げします。
なお、御前崎の沿岸漁業はシラスがメインですが、カツオが近くに来るとシラス船が一本釣りでカツオを獲るそうです。
この日は、運良く、カツオ船が横付けしていました。


大きさによって、カツオの値段が全然違うことに生徒は驚いていましたよ。
組合長も熱烈歓迎して一緒に市場を回ってくれました。
そして、漁協の古株職員の一人は学園の3期生でした!
この人を以前から知っている我々もビックリでした。
卒業生は、いろいろなところで活躍しています。

この後、漁協の会議室で御前崎の漁業についてビデオを交えて説明をいただきました。
ビデオはプロの漁師が一本釣りでリズミカルにカツオを釣り上げるものでした。
これは、生徒も見入っていました。


学園へのお問い合わせは下記までどうぞ。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/harunokengakukai.html
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

 【近海カツオ漁】
焼津に水揚げするのは400トン以上の遠洋船です。
一方、近海のカツオ漁船は100トンくらい。
1隻に20人くらいが乗り込みます。
1週間前後の漁で、鮮魚(冷凍ではなく、氷水につかった状態)で水揚げされます。
このため、御前崎近くでは、あちらこちらで鮮魚のカツオが売られていて、切り身ではなく丸ごとです。
その値段も様々ですよ。


 園長のつぶやき
今週からカッター訓練がスタートです。
他にも視察があったり、溶接講習、ダイビング講習、水泳訓練....
1学期終了まで行事がすし詰めです。
私の方は、その合間を縫って県内の高校を訪問があります。
学園の入学説明会も始まったし、
6、7月には漁業就業支援フェアへの出展も。
来年度の生徒募集に向けての活動も忙しくなります。

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水産技術研究所職員の授業が始まりました

2017年05月12日 10時44分00秒 | 学園紹介

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
学園のホームページはこちらです。
www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940

学園では、いろいろな外部講師に授業をお願いしています。
例年2学期からお願いしている水産技術研究所のお話し。
今年度は、1学期からスタートです。
そして、なるべく魚の話をするようにお願いしました。
そんな訳で、第1回目はサバ担当の中村技師が、サバの話をしてくれました。


生徒はマグロやカツオがサバの仲間であることを聞いて驚いていました。
焼津はサバの仲間の水揚げに支えられていることが分かったかな?


1学期は漁業と魚のことを勉強!そして、自分がどんな漁師になるのかを考えてもらいます。
研究所の協力があるのも、学園と研究所が近くにあるからです。
こんな強みをこれからも活かしていきますよ!

明日は、今年度最初の学園の入学説明です。
私の説明もバージョンアップしますよ。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/harunokengakukai.html
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

 【サバの仲間】
分類的に言うと、サバ科サバ属なのが、マサバ、ゴマサバ、大西洋サバです。
大西洋サバは日本で漁獲されませんが、大量に輸入されていてスーパーで売られているサバの加工品の多くは大西洋サバです。ノルウェーサバと表示されている場合があります。
焼津の小川市場にはマサバとゴマサバが水揚げされます。
ゴマサバはサバ節の原料にされます。
と言うのも、ゴマサバは脂が少ないのですが、節にするのには脂が少ない方が良いためです。
同じ船が両者を漁獲しますが、マサバはタモすくい、ゴマサバは棒受け網と漁法が違います。

 園長のつぶやき
ゴールデンウイーク後の第1週が終わりました。
来週からはカッター訓練が始まります。
辛くなるときもありますが、これもチームワークと体力をつけるため!
大きな声を出して、励んで欲しいと思います。
そして、今年の入学志望者への説明が始まります。
私の思いがどれだけ伝わるのか?
漁師の仕事を正しく理解し、自分の意志で学園に来てくれるのを願っています。

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48期生の寮生活

2017年05月11日 08時12分00秒 | 学園紹介

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
学園のホームページはこちらです。
www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940

今回は寮生活の様子をご紹介します。
生徒のほとんどは、初めての寮生活です。


親や、仲の良かった友人達と離れて新しい自分の生活を始めなくてはなりません。
嫌な部分があっても、皆とうまく付き合うこと。
わがままを抑えて、集団の中での自分の位置を確立すること。
そして、自分のことは自分でやること慣れていきます。
そうは言っても、同年代。しかも志は同じ。
必ずしも、すぐに友人が出来る人ばかりではありませんが、じきに全員が顔見知りです。
始めは大きなストレスがあると思いますが、辛く思うのはわずかな期間です。

漁師になりたい方の学園見学はいつでも受け付けています。
今週末は来年度の入学説明会があります。
必ず、事前に参加希望をご連絡くださいね。お待ちしています。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/harunokengakukai.html
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

 園長のつぶやき
生徒にとって、寮生活を始めることは今までの生活と比べて苦労が多いと思います。
しかし!ですよ。
もし、学園に来ないで漁船に乗るとします。
揺れる船、知らない先輩船員、慣れない仕事、海しか見えない毎日。
話題のテレビ番組を見ることも、LINEでトークすることもかないません。
これに加えて、平作空間での逃げ場のない集団生活になります。
運良く船酔いはしないかもしれません。
ストレスの中で(人によっては無意識のうちに)こう思います。
「自分は漁師に向いていない」
「自分が求めた物はここにない」
つまり、逃げる理屈を考えます。

寮生活を経験することが、いかに大事なことかお分かりいただけるでしょうか?

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