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■第48回国際現代書道展― 2017年1月20~22日は計11カ所(うち2カ所は再訪)

2017年01月23日 00時59分59秒 | 展覧会の紹介-書
 1月20日(金)は仕事が長引き、ギャラリーはどこにも行かず。

 21日は本郷新札幌彫刻美術館のみ。
 さっぽろ雪像彫刻展については、すでにアップした。


 22日。
 最近、バスを「豊平橋」で降りて、ギャラリーめぐりの1カ所目として札幌市民ギャラリーに行くことが多い。

 同ギャラリーでは「第48回国際現代書道展」を見た。
 ちょうどロビーで、揮毫パフォーマンスが行われていて、たいへんな人出であった。

 この書展は、かつて「全道書道展」と呼ばれていたもので、第41回から改称したらしい。
 なんと1789点もの出品がある。毎日書道展北海道展に匹敵する規模だと思う(読売書法展北海道展よりも多いだろう)。
 会場に、隙間なく作品が陳列されている。
 これでも、ピークの第30回展は2340点もあったというから、500点以上も減っていることになる。

 なるほど、国際と銘打っているだけに、海外からの応募も多数ある。
 大半は台湾と中国からの漢字書だが、ロシアやカナダからの出品もある。
 「現代」のほうは、墨象も前衛もないので、あまり現代っぽくない。

 審査会員の作品はさすがに見ごたえがある。
 ただひとつ気になったのは、「藤原伸二郎」という人の詩を書いた調和体の作品があったが、これはひょっとすると「蔵原伸二郎」ではないかと思う。

 また、調和体で井上靖の作品を取り上げた人がいた。
 これは非常にめずらしい。
 なんとなれば、近代詩文書(調和体)の祖ともいえる金子鷗亭(鷗は鴎の正字)の十八番が井上靖の散文詩だったからで、普通は恐れ多くて取り上げないのである。
 とはいえ、いつまでも先輩にビビッていては書壇の発展はないので、こういうチャレンジは良いことだと思う。

 審査会員と一般入選の作品を比べると、筆者でもその差は歴然としていることがわかる。それでも、全道書道展の時代に比べると、水準は上がっているような印象を受けた。


 ここから徒歩で、MUSEUM(clerk gallery + Shift)に向かう。




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