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大楽毛駅●2024年12月、釧路へ(16)

2024年12月22日 21時14分16秒 | 街角と道端のアート
(承前)

 前の記事で書いたように大楽毛は馬の集散拠点として栄えた地区ということで、駅舎内のかもいの上には、馬にまつわる絵が3枚飾ってありました。

 かなり高い位置に飾ってあったので、詳しく近づいて鑑賞したり、落款やサインを確認することは困難です。
 
 横長のサイズや絵の具の褪色たいしょくぐあいから判断して、相当古い絵だと思われます。
 

 見上げるように写すと台形のようなかたちに撮れるので、1枚を強引に修整してみました。
 
 
 こちらの、墨で描かれた絵は「間山」とも「寒山」とも読めるサインと落款があります。
 
 
 洋画のほうはサインが見当たりません。
 キャンバスに描いた油彩ではなく、紙に水彩絵の具で描いたようにも思えますが、詳しくはわかりません。


 さて、馬に関しては、大楽毛駅から北へ向かって歩いて数分のところに、神馬事記念館という建物があるそうです。
 駅舎内に貼ってあった手描き地図を見て知りました。

 神様ではなく、前回紹介した馬の像の台座にあった銘文にも出てきたじん八三郎という人物の功績を伝える建物のようです。
 その建物の近くには、神八三郎の立像も建っているということです。

 また、手描き地図によると、その近くには「功績者 荒磯さん」の胸像も設置されているそうです。

 地元の道新販売所「丹葉新聞店」のサイト(https://www.otappi.jp/pages/8/detail=1/b_id=55/r_id=467/)によると

「また建物の前に荒磯さんの銅像があります。神八三郎さんは自分の後継者に荒磯さんをと目をかけ可愛がっていた方で神さん亡きあとを釧路種産馬の育成に力を注いだ方です。」

とあります。

 別のサイト(https://ja.localwiki.org/otnsk/功労者)には

「荒磯 敏倁(あらいそ としとも)さん
 神さんを助けながら、馬づくりに貢献。荒磯牧場を経営。
 釧路市議5期20年務める。釧路農協組合長等を歴任。釧路空港用地を提供」

と書かれています。
 ブログ「北の風に吹かれて~独り漫遊記~」に、記念館や立像の紹介があり、馬を描いたレリーフ? の写真も載っています。

 これらの野外彫刻は、北海道デジタル彫刻美術館にはまったく記載がありません。

 せっかく大楽毛という、なかなか足をのばすことのかなわない場所に出かけたのだから、事前に知っていたら見てくれば良かったのですが…。
 それどころではない心配事が持ち上がっていたのです。




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