北海道美術ネット別館

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2024年12月25日のギャラリー巡り

2024年12月27日 08時19分28秒 | つれづれ日録
 札幌市の敬老パス見直しが話題になっています。
 高齢者からの反対が強いのはわかります。
 だって交通費高いですから。
 駅から1本で札幌駅前や大通に出られる人はまだいいですが、筆者のようにバスと地下鉄を乗り継がないと中心部までたどり着けない人は、往復すると820円ですよ。
 年金生活者は、昼飯は100円以内で、とか、1日の食費500円以内におさめようと頑張っている人も多いわけです。 
 そういう人に交通費を満額支払えというのは、老人は家に引きこもれ! 社会生活するな!!と言っているのとおんなじじゃないですかね。
 適度に出歩いたほうが、心身ともに健康を保つのには良いので、長い目で見れば医療費の抑制にもつながります。
 また、バス代が高いからといって自家用車に頼るようになった結果、高齢者による交通事故が増えたら、目も当てられません。
 だいたい、敬老パスにかかる金額を、子育て世代や若者にかける税金と、てんびんにかけるという前提条件が間違っているんじゃないですかね。
 とはいえ、税収は無限ではないので、なんとか良い着地点を見つけてほしいものだと思います。

 で、なんでこんな話になってたんだっけ。

 そうでした。
 交通費が高いという話。

 毎日少しずつギャラリー巡りをすればいいじゃん、と思う読者の方もおいででしょうが(筆者も健康維持のためにはそっちのほうがよいと感じていますが)、交通費などの支出について考えるとつい二の足を踏んでしまうんですよね…。
 
 
 この日は、朝9時20分にシアターキノで、監督の名前よりも、作・倉本聰という名が大きく出ている『海の沈黙』を見ました。
 役者陣は重厚でカメラワークや劇伴は手堅く、しかし画壇の描写はツッコミどころ満載という映画でしたが、それは別の機会に。

 すすきの駅から地下鉄南北線で麻生へ。
 手打ちそばこころで大ざるを食べ、佐野妙子さんの絵を見てきました。
 無断で撮影してきてごめんなさい。
 「転がる月を追いかけて」「背中の海に沈む」「旋回する夜に乗る」など、幻想的で、疾走感のある絵画が展示されていました。 
 大みそかの31日まで営業してます(そば屋さんなので)。
 
 大ざる1200円。
 手打ちですが、田舎風なところは全くなく、更科のようなのどごしの上品なおそばです。
 申し分のないさっぱりした風味ですが、つゆはもう少しあったほうがありがたいです。

 こんなことを言っても仕方ないし、このそば屋さんとは直接関係ないんですが
「そばは、ちょっとだけつゆにつけて、すするのが粋な食べ方」
という言説が、最近ちょっといきわたりすぎているような気がするんですよね。
 おっしゃることはもっともなんですが、でも、そばぐらい好きに食わせろと思います。
 
 すみません、話がまたそれました。
 
 テーブル席五つで10席、カウンター6席(卓上に花が載っているので5人で満席でした)のお店で、昼時は繁盛しているので、絵をじっくり見たい向きは時間をずらしていったほうが良いかもです。
 
 
 帰りはJR学園都市線の新琴似駅まで歩きました。
 麻生駅よりもわずかに近そうです。
 札幌行きが20分後に来るので、待ってから乗りました。

 すわることができましたが、札幌まで300円。
 地下鉄より高いとは…。
 
 創成川沿いの古着屋の上にある「日本茶にちげつ」まで歩きました。

 小さなテラスに、澁谷俊彦さんの「snow pallet 15 -winter again-」が設置されています。
 今年はダブル展開です(もう1カ所は北翔大の円山キャンパス前)。

 気温が高めな上に西日が当たるので、蛍光色を塗った円盤の上に積もった雪が快調に溶けていき、かき氷のような状態になっています。

 このお店には茶室用のお部屋もあり、そこでも澁谷俊彦展「冬の華」が開かれています。
 こちらは29日まで。
 別項で書くつもりです。
 
 
 「にちげつ」に入るのは初めて。
 カウンターのみの小さなお店でした。
 600円の煎茶を飲みましたが、いや~、おいしかったです。
 お湯を足してくれるので、2杯、3杯と飲めるのが日本茶のいいところ。
 
 気分が良くなり、しばらくまったりしてスノーパレットを「円盤状の氷雪が落下しないかなあ」と思いながら眺めていました。

 この日は2カ所で切り上げました。
 今月足を運んだギャラリー・美術館は計51カ所になりました。 


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