まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

ヘッドライトテールライト~中島みゆき

2010年11月14日 | 自然
ヘッドライトテールライト~中島みゆき
電話帳があったので、うどん屋をかぞえてみた。
高松市に279店、三木町に11店、直島に1店、綾川に15店、さぬき市に25店、東かがわ市に11店、土庄に5店、小豆島に4店の351店だった。ここには香川県西部のものがないので半分以下だけれど。

点滴のチューブ長くして小春かな

2010年11月14日 | 自然

 だいぶ前のことだが、長嶋前巨人軍監督が脳梗塞で倒れ、その原因は心房細動であったと報道されて日本中で心房細動に対する関心が高まったと、高松の脳外科で聞いたことがある。それで、「脳ドック」が大流行したのだとか・・。

 今回はその・・・心房細動について考えてみたいと思う。心臓は全身に血液を送るポンプで4つの部屋から成り立っている。まず全身から右心房に血液が帰ってきて、右心房は収縮して右心室に血液を送り出す。続いて右心室は肺動脈を経て肺へ血液を送り出し、肺で酸素を取り込んだ血液が左心房に蓄えられる。左心房に貯まった血液は左心房が収縮し左心室に送くられ、左心室は大動脈を経て全身に酸素に富んだ血液を送り出す。正常な心房は1分間に60-100回収縮し、1回の収縮で60-130mlほど拍出しており、心房内の血液はかなり速く動いている。

  

  では、心房細動はどうなるのだろうか。心房細動は心房のみが1分当たり400-600回収縮する。速く動きすぎて、まとまった収縮が出来ず震えているだけになってしまい血液を押し出すことが出来なくなる。このため心房で血液が滞ってしまいます。血液は流れが滞ると固まる性質があり、左心房内に血栓が出来てしまうことがある。場合によってはその血栓が剥がれて全身に送り出されてしまうらしい

 そして脳に血液を供給する血管がつまると脳梗塞を起こしてしまうらしい・・・。(心房が400-600回動いても心室は幸いなことに不規則に動くのだが1分間に60-150回位しか動かないので全身に血液が行き渡らないということはない。)


  それでは心房細動になるとみんな左心房内に血栓が出来てしまうのだろうか。皆がみんな出来るわけではなくて、以下に述べるような病気を持っている人に脳梗塞が多く発生することが判っている。まず、高血圧症や弁膜症、狭心症、心筋梗塞や心筋症等のような疾患で心機能が低下している人や、心不全を合併した人に多く生じるようで、これは心機能が低下しているため、心臓の中で血液の流れの遅いところがあるからだ。また糖尿病などがあると、多尿のため、血液が濃縮され血栓が出来やすくなります。利尿剤や脱水が引き金になることもあるらしい。若くて心機能良好で糖尿病などのない心房細動の人は血栓はほとんど出来ない。

 血栓を合併しやすい病気を持った心房細動の方は脳梗塞にならないためにどうしたら良いのだろうか。現在では予防効果のある薬が判っている。それがワーファリンとアスピリンだ。いずれも血液を固まりにくくする薬で、裏を返せば出血しやすくなるということだ。ワーファリンの方がアスピリンより予防効果があるのだが、出血もしやすいため、病院では患者の状態によりどちらの薬が患者にとってメリットがあるかを考えて薬を選択している。

 不整脈を持っている人はとくに心房細動が合併する。心房細動にな心房細動そのもので命を落とすことは少ないのですが、二次的な脳梗塞などが起これば大変なことになってしまいますってしまうと心臓の力が落ち、しかも血栓が心臓内にできてこれが血流に乗って脳に流れると脳梗塞(脳卒中)になってしまう。

心房細動が時々起こる状態のときはとくに梗塞がよく起こり、野球の長島さんやサッカーのオシムさん、かつての総理大臣の小渕さんはこうして脳梗塞に襲われたと言われている。

心房細動では心拍数をコントロールすれば何とかなるという意見もあるが、心房細動があると長期の死亡率が2倍近く上がってしまうという報告もあり、それは心不全がある患者さんの場合一層顕著と言われている。

 

 

  しかし心房細動は心房細動だけの場合はカテーテルで治せることもあり、(カテーテルアブレーションと呼ぶ)。メイズ手術はカテーテルアブレーションより強力だが、慢性心房細動とくに左房拡張した患者さんや10年を超える心房細動の患者さんなどではあまり効かない。こうしたケースでも心房細動が治せるように、EBM(証拠にもとづく医学)を考えて心房縮小メイズ手術が開発されている。

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。

 


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