まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

弥陀の手に みんな任せて 小春過ぎ

2015年12月10日 | 今日はすっかりとアートの世界

 さぬき市地方は気圧の谷や湿った空気の影響で雲が広がり、小雨が降っていた。気温は10度から15度、湿度は94%から82%、風は2mから4mの南東の風が少しばかり。夜中に少し雨が降る見込みらしい。明日の11日は四国の南岸を低気圧が通過するため、朝にかけて雨が降る見込みなのだとか。

 

 今日は天気予報では雨が降るという予想だったので、屋外作業はアカンなぁ・・ということで、朝の7時半にわが家を出て、9時過ぎにここに着いた。朝の通勤時間帯は案外と時間がかかるものだ。

 

 東山魁夷画伯の祖父が坂出市櫃石島の出身で、香川県とゆかりが深いことから、ご遺族より版画作品270点余の寄贈を受け、これら作品を広く鑑賞していただくため、香川県立東山魁夷せとうち美術館として整備されたもの。東山画伯提案のライトグレー色の瀬戸大橋が眼前に広がり、万葉のロマン漂う歴史的遺産や、瀬戸内海の美しい自然に囲まれ、心の癒しや憩いの場となる美術館である。

 

 この美術館は坂出市沙弥島字南通りにあって、架橋博記念講演近くにある。着工は平成15年11月7日、竣工は平成16年11月10日。構造は鉄筋コンクリート造・鉄骨造りで、地上2階、建築面積は717.41㎡、延床面積が853.15㎡。

 

 今回の目玉がこれ。唐招提寺障壁画の「濤声(とうせい)」である。上段の次に下段が続く。

 

 実際には、このような絵であるが、展示してある物は「リトグラフ」である。

 

 これは「山雲」で木版画、1973年のもの。

 

 二階展示室では「鑑真和上に捧げる風景/中国の山水」ということで、こういう絵が展示してある。下絵のようでもあるし、スケッチのようでもある。

 

 平日の開館直後・・・ということもあってか、館内には私一人きり。あと、職員さんが二人だけ。それも、私は60歳以上ということで無料・・・。美術館としては儲けにならない客であった。

 

 昨日の残りのカレーライスを食べてから、お昼からはここに行った。所属寺院の勝覚寺の門前にある「讃松寺」さんで、報恩講さんが勤まるというのでお参りに行って来た。

 

 これが、その、讃松寺さんである。私が子供の頃からお世話になったお寺さんである。お葬式だ、法事だというと、所属寺院の院主さんと、この穴吹さんと、もう一人の役僧さんが来てくれた。

 

 これが、その、穴吹さん。この寺の住職さんである。先日の勝覚寺の報恩講の際、報恩講の案内を頂いたのでお参りに寄せていただいたもの。

 

 13時から、報恩講のお勤め。導師は、勝覚寺の赤澤英海師。

 

 ご法話が、「今日の掲示板はこれ。」でお馴染みの、赤松円心師。東かがわ市東山にある正行寺の住職さんである。今日は、「お念仏とはなんじゃらほい」という「節談説教」である。このあたりでは聞くことも見ることもできなくなった節談説法・・・ということで、法中さんたちも聞き惚れていた。

 

 お参りの門信徒さんたちも大笑いしたり、頷いたりしながら、節談説法の世界に浸っていた様子。

 

 今日の掲示板はこれ。「船荷のない船は不安定でまっすぐ進まない。一定量の心配や苦痛、苦労は、いつも、だれにも必要である。」というショーペン・ハウエル(ハウアー)の言葉から。ショーペンハウエルは19世紀にドイツで活躍した哲学者である。私が若い頃、飲み会や宴会では、デカンショ節を唄っていたものである。

♪デカンショ デカンショで半年くらす 
   後の半年寝て暮らす アヨイヨイ♪


 「このデカンショのデカはデカルトで、カンはカントで、ショがショーペンハウエルだ。俺にはショーペンハウエルが似合うんだ・・・」と目を少年のように輝かして、「人生は自分磨きだ。人間のあり方が大事だ」と焼酎を生(き)で煽(あお)りながら教えてくれた先輩が言っていたことを思い出す。悩み事のない人はこの世には居ないのだ。悩んでいるということ、それが生きている証拠なのである。そして、悩むからこそ成長するのだし、悩んでいることを、幸せと思えるような人間になりたいものである。

 

じゃぁ、また、明日、会えたらいいね。



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