まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

伸びすぎた ひげをさすって 秋の暮れ

2014年10月16日 | 時にはぼぉっ~とする時

 香川県地方は高気圧に覆われて概ね晴れていた。気温は根気最低の11度から昼間は22度、湿度は83%から54%。風邪は強くて1mから6mの西の風が吹き荒れていた。明日の17日は、引き続き高気圧に覆われて晴れる見込みらしい。

 

 さて、ご案内の通り、10時半に丸亀に着いた。この近くのスーパーで食材や缶ビールなどを仕込んで11時15分発の高速艇に乗り込んだ。食材はほぼ3日分。それだけあれば草刈りはできるだろうということで。

 

 これが丸亀港から出る高速艇の「ニュービサン」。丸亀港からしわく広島の江の浦港まではおよそ15分。だから、11時半過ぎに江の浦港に着く。

 

 島のわが家はこのようなありさま。8月中旬、お盆前にはきれいに刈ったのだけれど、ほぼ2ヶ月もすれば、このありさま。

 

 裏庭なんぞはこのように伸びている。

 

 ま、どこもかしこも草まみれ。肉まんに野菜ジュースの昼食を食べて、いよいよ、パソコンを立ち上げてみたら・・・マウスがない。本来、ノートPCにマウスは不要な筈。でも、マウス慣れしているものだから、マウスがないとどうにもならない。部屋中を探したが、予備のマウスはない。

 

 仕方がないから、13時ちょうどのフェリーに乗って丸亀港に向かった。三日も四日も、マウスなしでの情報戦は戦えない。背に腹は代えられない。丸亀港には13時45分着。

 

 で、丸亀港近くにある、この電気屋さん、ケーズデンキ丸亀店は歩いて10分の距離。ここでマウス一個を買ってUターン。

 

 14時10分発の高速艇に乗り込んで14時半に江の浦港に戻った。

 

 このマウス一個のためにである。でも、仕方がない。帰りには、これをここ用に置いて帰ることにする。

 

 それにしても、この頃から西風が強くなってきて、波飛沫がひどくなってきたし、小さな高速艇は揺れに揺れた。船酔いしそうな波であった。

 

 その後、15時から16時までは家の前の部分の草刈りをして今日が終わった。全く、マウス一個に大騒ぎしたことだった。

 

 今日の掲示板はこれ。「毎日を私の一番若い日として生きましょう」という渡辺和子さんの言葉である。渡辺 和子は学校法人ノートルダム清心学園の理事長。北海道旭川市生まれ。著書「置かれた場所で咲きなさい」(幻冬舎刊)が100万部を超えるベストセラーとなったノートルダム清心学園理事長の渡辺和子さん。数々の困難を乗り越えてきた、実体験に基づく言葉は、多くの人の胸を打つ。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


楚々と咲く 十月桜の 憂い顔

2014年10月15日 | 自然ありのままに

 さぬき市地方は高気圧に覆われて概ね晴れている。気温は初めての13度から20度どまり。でも、日中は車の窓を開けていなければ暑くて仕方がなかった。湿度は74%から52%。風は3mから2mの北北東の風が少しばかり。明日の16日は、引き続き高気圧に覆われて概ね晴れるけれど、気圧の谷の影響で、午後は雲の広がる時がある見込みとか。

 

 気持ちのいい秋の日になったから「読書の秋」ということでもないが、図書館に行ってきた。少しずつ、アキニレの葉が紅葉を進めている。

 

 昨日は休刊日だったもので、台風の影響があちこちにと。でも、たいしたことがなくて良かった良かった。

 

 借りてきたのはお遍路の民俗学的書籍4冊。ま、昔のお遍路の病気とかお墓とかのお勉強用。

 

 で、帰りにまたしても八六番札所の志度寺にやってきた。どうにも夢の中でここに、もう一つ、山頭火の句碑があるらしい。気になることは確かめてみる。

 

 今回は、この本堂の周辺。正面の杖立ても確認したが、そこにはなかった。植え込みや石積みの中も調べたが見つからない。

 

 あきらめて帰ろうとしたとき・・・。「あれ・・・。」ベンチの裏に隠れてはった・・・。でも、まぁ、堂々とこんな無粋なところに・・・。

 

 間違いなく山頭火の句碑である。「月の黒鯛ぴんぴんはねるよ」という句である。放哉の句もわからんが、山頭火の句もまたわからん・・・。

 

 もののついでに、ここでお昼にした。さぬき市志度にある「こがね製麺所志度店」である。

 

 財布の中身は1、375円しかないので、300円の「おろしぶっかけ小の温いん」を注文した。水曜日は「温泉たまご無料サービス」ということで、こんなになった。ネギとワカメとおろしショウガはフリートッピング。

 

 その後、銀行さんをみつけてお小遣いの補給をして、電機屋さんにやってきた。プリンターのトナーとインクがアラームを出しているので、そのインクとトナーを補給するためだ。

 

 これだけで13,345円也。お正月まではもつかな。

 

 午後からは、研修会用のプレゼンテーション用資料の作成。坂出市・丸亀市・善通寺市・仲多度郡・三豊市と入力を終えて、ほぼ完了。あとは細部の調整とか誤字脱字の修正とか。

 

 一応、目途がついたから、明日から島の家の草刈りにでも行ってこようかと考えている。

 

 今日の掲示板はこれ。いつもの赤松先生とこの掲示板にあったもの。「そのうち 暇ができたら そのうちそのうち 言うとる間に一生が終わる」というもの。確かに確かに。早速に島の家の草刈りをしなければ・・だ。ということでもないが、友達が妙好人「庄松同行」を小説にしたいというので、私の資料集をプレゼントしてきた。そのうち、そのうちと言うてたら、あっという間に人生が終わりまっせぇ~。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


高のぞみ 無理なんだろうか 秋の庭

2014年10月14日 | 今日もしっかりとお勉強・・。

 さぬき市地方は寒気の影響で雲が広がっていたが、雲間から太陽がこぼれて晴れ間もときおりみられた。気温は17度から20度どまりの肌寒い一日になった。湿度は79%から56%、風は6mから4mの北西の風がひんやりとした。明日の15日は、日本海に中心を持つ高気圧に覆われて、概ね晴れる見込みらしい。

 

 台風一過、たいした影響もなく靜かな朝になった。昨夜、21時過ぎには台風も過ぎて、雨戸を開けて安堵したことだった。田んぼも稲もないので、そんなに心配することもなく穏やかな夜だった。

 

 ということで、朝の間は、研修会用のパワポ資料の作成。讃岐の二十四輩の導入部分が7シートほどできていたので、今日はそれぞれの場所にある遺跡をまとめる作業に入った。

 

 以前に作った、ワード(Word)文書から画像とテキストをコピペで、パワーポイントに貼り付けて行くわけだ。こうすれば省力化できる。

 

 そういう手法で、香川県の東部から松地域から綾歌郡を終えて、ほぼ、三分の二を終えた。明日は坂出市から丸亀市などに入って、三豊市まで行けばおしまいになる。でも、これを1時間で説明するには情報量が多すぎる。

 

 さて、台風の被害といえば、この水中ポンプ1台が流失した。ま、年代物で、時価としては鉄くずにもならないもので、故障しているのをだましだまし使ってきた。だから、流れても惜しくはないのだが、新しく買うとなると、なんだか悔しい。

 

  で、奥方のお買い物のついでにホームセンターをのぞいてきた。ま、2万円から3万円ほど。安いものではホースの径が細いし、パワーが弱くて20mものホースを登ってこない。奥方の野菜畑専用だから、けいこばぁも仕方がないと予算の組み替え中。

 

 ということで、さぬき市造田宮西にあるプチセルの「溜(たまり)うどん」に寄ってみた。

 

 私はいつもの「溜うどんの小」を注文した。今度は違うものを・・と思うのだが、カウンターの前に立つと、ついつい、「たまりの小」と言ってしまう。

 

 これに専用の「溜まり醤油」を回しかけて食べる。とろろと梅干しと醤油がうまくミックスされて、まろやかでつややかなおうどんになる。370円だか380円だかになっていた。

 

 お店の片隅にはこんな骨董品も展示してある。ま、あんまり、これに目を止める人もいないのだけれど。

 

 お米を精米したり、ドラッグストアで食材(?)を買ったり、郵便局に立ち寄り、農協さんのATMで記帳したり、スーパーでお味噌を買ったり、薬局で鼻風邪の薬を処方してもらったりと慌ただしい。

 

 午後からは、またしても山頭火の句碑巡りの整理作業。こちらはワード文書で、印刷製本用の原稿になる。

 

 今日の掲示板はこれ。「人の世は あせらず あわてず あきらめず」というもの。これまら、誰の言葉かわからない。古くから口づてに伝わってきた詠み人知らずの言葉だろうか。ま、そうはありたいとは思うのだけれど、ついつい焦ってしまったり、慌ててしまったりしてしまうもの。そうしてやり始めてはみたけれど、あきらめてしまったことがらもまた多い。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


濡れ伏した すすきに今日の 夢を見る

2014年10月13日 | 今日もしっかりとお勉強・・。

 さぬき市地方は、大型の台風第19号の影響で、激しい雨の降っている所があるらしいが、今の所、雨も風も靜かなものだ。台風は高知県宿毛市に上陸したらしいが、こちらは雨は小雨状態。でも、すぐそばの津田川はごうごうと音を立てて流れている。夕方からは、雨や雷雨となって非常に激しく降る所があるらしい。明日の14日は、台風第19号の影響で未明まで雨が降る見込みとか。その後は寒気の影響で雲が広がるらしい。

 

 そういうことで、今日は缶詰状態でデスクワークの日となった。「雨の降る日は、雨のよに、風吹く夜には 風のように、晴れた朝には 晴れやかに~」である。

 

 で、金曜日、土曜日あたりに見つけた山頭火の句碑を句碑集にまとめる作業をやっていた。志度寺、長尾寺、大窪寺の大師堂脇にあったものや、農村公園になったものなどを、ワード文書で本にまとめる作業である。

 

 そうそう、さぬき市長尾にある宗林寺さんは先代住職さんが俳諧の寺ということで、多くの句碑を乱立しているのだが、今度の住職さんはあんまり興味がないらしいが、先日は暇だったものか、30分ばかりも話し込んでしまった。おかげで句碑探しはできずじまいだった。ここも改めてお邪魔して探さねばならないものが6基も見つかった。でも、ないものないのだけれど。

 

 でも、その住職さんの話では、句碑の拓本を取る人が大勢やってくるんだそうだ。それも女性の方が・・・。で、トイレに困るのだとか。とにかく独り者の住職さんだから、掃除も庭掃除もやっていなくて、荒れ放題のお寺のようなもの。トイレの掃除もできなくて・・・と悔やんでいた。

 

 雨は強くなったり弱くなったりしながら終日降っている。迷犬ごんは「雨だからボク、行かない・・」と、小屋の中で眠っている。夕方の散歩も行かないのだろう。エサも食べずにじっとしたまんま。

 

 さて、興正寺松別院での講演会の依頼が入った。演目は「さぬきの二十四輩さん」である。一昨年かにも別院で講演会をやったのだが、その後、何を思ったのか、パワポの資料を消してしまった。だから、またも最初から作り直しになる。ま、三週間もあるから大丈夫だろうとは思う。

 

 讃岐・・・香川県内には四十四ヶ所の二十四輩さんの遺跡がある。それを全部、紹介するとなると、場所と概要だけになってしまう。ま、最初は、「二十四輩とは何か」から始まって、なぜ、讃岐に、そのようなものが設置されたのか・・という所からお話を進めないといけない。

 

 ま、パワーポイントという便利なものがあるので、これを利用しない手はないというもの。すっかりとパワポの講演会や法話にもなれたもの。要は構成とストーリーをどうするかということやね。でも、こういうお話にはストーリーもないか。

 

 作業の方は、最初の導入部分は終わった。明日からは、それぞれの二十四輩遺跡を順番に一シートごとにまとめる作業。テキストも画像もホルダーごとにまとめてあるのでそんなに心配はいらない。

 

 テレビ画面では四国全体が赤い暴風雨圏内に入っているが、風も雨も静かなもの。このまま、通過してくれればいいのだが。奥方も今日は午後からはお仕事を断ってお昼寝の最中。鼻風邪だというので寝てばかりいる。

 

 さすがに今日は防災工事はお休みをしていて静かなものだ。最近は岩盤地帯に当たったものか、削岩機の音が「カンカンカンカン・・・」と賑やかなのだが。

 

 台風は我が家の上空を通過するらしい。とうとう、大雨・暴風・波浪警報が出たらしい。そういう雰囲気はまるきりないのだけれど。

 

 今日の掲示板はこれ。「悟ってみれば 仏も下駄も同じ木の片である」という一休さんの言葉らしい。別に悟らなくても、仏像も下駄も同じようなただの木片に過ぎない。仏像は人にあがめられるが、下駄は人の足に敷かれる。けれども、元を正せば、どちらもただの木に過ぎない。物事の本質を捉えれば、つまらない事にこだわらずに生きてゆくことが出来る。そうすれば、本当に大事なことが、見えてくる。少しずつでも、つまらないこだわりは、捨ててゆきたいものである。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


秋の庭 わらべじぞうを 彫っている

2014年10月12日 | お役目ごくろうさまであらっしゃいます。

 さぬき市地方は、東シナ海を北上している大型で強い台風第19号の外側の雲が広がり、夜には雨が降り始め、13日未明から強風や高波のおそれがあるらしい。気温は18度から25度、湿度は88%から64%、風は1mから5mの東の風が強くなってきた。明日の13日は、台風第19号が北東に向きを変えて接近するため雨となり、夕方からは局地的に雷を伴って非常に激しく降る所がある見込みらしい。

 

 心配された台風19号の影響はまだまだみたい。朝の7時にさぬき市志度にある86番札所の志度寺に集合して、書院をお借りしての彫像会。一応の準備ができたらさぬき市役所に車を移動して、そこからマイクロバスで志度寺に入る。

 

 というのも、この日はこの町にある「多和神社」の秋の例大祭の日。「ちょうさ」と呼ばれる山車が志度寺周辺を通るために交通規制がかかって、車が移動できなくなってしまう。向こうに見えるのが志度寺の山門。車の乗り入れはシャットアウト。

 

 主催者が集めたゲストさんは32名。仏師さんは10名をサポートできるのが精一杯。今回は3人の仏師さんがおいでになるので30名プラスアルファーということで32名。一つの島(グループ)が8名、その島が3つで32名という計算らしい。あと、サポート側、関係者が20名弱。計50名少しの彫像会になった。

 

 先生は京都からお招きした「富田先生」と、そのお弟子さん2名。若い仏師さんである。

 

  今回、使用するのはこういう木曽ヒノキのこうした素材。あらかじめ加工されている。半日、5時間コースではこれでもまだまだ時間が足りないほど。これを三本の彫刻刀で彫って行く。

 

 私も時間があるので、彫ってみることにした。全く、自信はないが、ま、おつきあいという感じ。子供の頃に、こけしを作ることが流行ったんだけれど、私は全く、こけしにならずにトーテムポールになってしまった。

 

 みんな、真剣に言葉を失ったように掘り進めている。

 

 まず、合掌する手の部分、顔、頭、耳、鼻あたりが午前中の作業。これが難しい・・・。みんな、安全のために利き手の反対側の手には手袋をしている。これも貸してくれる。彫刻刀も。

 

 この人が、彫像会の発案者兼責任者の「長尾さん」。いつも作務衣姿の世話役さん。

 

 こちらが女性仏師の「木村さん」。みんな、困ってもいないのに、「すみませぇぇん~」と、この木村さんを呼ぶ。すっかりと彫像会のマドンナになっている。ファンクラブまでできたようである。

 

 お昼は、この「無染庭」という、このお寺の自慢のお庭を見ながらのお弁当。この周辺にはお店もコンビニも売店もないので、各自それぞれのお弁当持参での彫像会である。

 

 午後になると、飽きてきた人や、余裕ができてきたのか、会話が多くなって、無駄口や冗談も飛び出すようになる。

 

 私の、こんなだった木のかたまりが・・・。

 

 こんなになってきた。まだまだ、荒削りだが、時間オーバー。

 

 最終はこんな形になる予定。なかなかにお地蔵さんを彫るにも時間がかかるなぁと思ったことだし、素養もセンスも努力とかひらめきとかも必要だなぁと感じたことだった。

 

 今日の掲示板はこれ。「気にせず、苦にせず、あてにせず」というもの。これができたら、どんなにか人生は楽しいだろうと思うのだが、なにかことがあれば気にしてしまうし、少しのことでも苦になるし、そういうときには誰かをあてにしてしまうもの。ま、そうでありたいなぁとは思う今日このごろである。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


秋の寺 願行具足の 鐘の音

2014年10月11日 | お役目ごくろうさまであらっしゃいます。

 さぬき市地方は台風第19号の外側の雲が広がっている。気温は20度から25度、湿度は82%から54%、風は3mから1mの北東の風が少し。明日の12日は、台風第19号の影響で雲が広がり、夜には雨となる見込みらしい。

 

 さて、今日は山頭火の句碑探しの続きをやることにした。何度も来ている87番札所の長尾寺。ここには2基の句碑があるが、3基目の句碑があるというので探しに来た。大師堂前の植え込みの中だという。この手前右に見える小さな石がそれである。

 

 「てふてふひらひら いらかをこえた」という句である。誰がいつ建てたものかはわからない。

 

 次にやってきたのがさぬき市多和助光という地区、旧多和小学校のすぐ横にある「多和農村公園」という所にあるおへんろさん用の休憩所である。ここのテーブルの基礎台にも句が刻んであった。

 

 「こうして旅する 日日の木の葉ふるふる」という句である。これは「山頭火顕彰会」ほかが建てた物らしい。どういう基準で、句碑を建てているのだろうかと疑問におもうばかりだ。

 

 次に行ったのが88番札所の大窪寺の大師堂前。このおへんろさんの金剛杖を置く台である。

 

 ここにも「人生即遍路」の句が刻まれている。これは「杖立建立奉仕会」の設置らしい。

 

 だとしたら、ここにもある筈だ・・・ということでやってきたのが86番札所の志度寺の大師堂脇である。ここに「三尊仏」という讃岐高松藩の若き近習三人をまつる菩薩像がある。その前に、やっぱり、あった・・・。

 

 「ここにおちつき 草もゆる」という句である。これは「白井さんご夫妻」の建立になるらしい。「山頭火顕彰会句碑集」や田原さんの「全国山頭火句碑集」にも載っていない。

 

 そんなこんなで、今日もお昼を食べ損なった。午後からは「おへんろつかさの会」のお仕事で、明日の「彫像会」の会場準備。86番札所の志度寺さんの書院をお借りしての彫像会である。畳を汚さぬようにブルーシートを張って・・・。

 

 テーブルを運んできて並べる。50人分の作業スペースを用意するわけだ。

 

 その上に新聞紙を敷き、ベニヤ板を置く。ここに置かれている木材の塊が「わらべ地蔵」の原型である。これを明日、自分で彫刻刀を使って刻むわけだ。

 

 こういうイベントらしい。私は初参加というか、初のお手伝い。明日もお手伝いになって、朝の会場準備と後片付けまで。空きスペースがあれば、自分でもお地蔵さんを掘ってもいいらしい。

 

 今日の掲示板はこれ。「「思えば叶う」そうなりたい。そうなりたいと信じる。そのように努力する。そうすればそうなる」という高橋福八さんのことばである。車が欲しい、マイホームが欲しいと思ったら、そうなりたい、そうありたいと願い、信じて行動する。努力をする。そうすればやがてにはそうなる。願いだけではダメ。行動だけでもダメ。「願い」と「行動」が一緒になれば、やがてそうなってくれる。これが「願行具足」ということである。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


コスモスひっそりと 咲いている

2014年10月10日 | 自由律俳句

 さぬき市地方は高気圧に覆われておおむね晴れていたが、夕方からは雲が広がってきた。気温は18度から26度、湿度は90%から59%、風は2mの北北東の風が少しばかり。明日の11日も今日と同じような天候になるらしい。

 

 ふと、机の上を見れば、返却し忘れている本があるのに気がついた。そこでまたもや香川県立図書館にやってきたというわけ。

 

 次第にアキニレの葉っぱが紅葉を始めている。はらはらと落ちる葉っぱをおじさん数人が掃き集めているが、掃いても掃いても落ち葉は落ちる。それでもおじさんたちは掃いては掃いては掃き集めている。

 

 で、今日は「山頭火」についての本を探してみた。すると・・・。

 

 こんな本があった。なんと全国にある「山頭火」の句碑ばかりを集めた本である。総合計で921基もある。香川県には101基もあって、さぬき市内に65基あるらしい。この田原さんという人が全国を歩いて集めた写真集なんだろう。すごいことだ。

 

 こんな感じで建てた人、揮毫した人、寸法まで入っている。さぬき市の「山頭火顕彰会」発行の句碑集に入っていないものまで載っているのだからすごい。またまた、歩き直さないといけなくなった。当然、顕彰会の句碑集に載っていても、この本に載っていないものもある訳だ。

 

 早速に、私のリストにないものをスキャニングしてデータを電子化しておく。文章もテキスト化しておく。

 

 でもだ。山頭火って、どこが良くてここまでもてはやされているのだろうか。

 

 マンホールの蓋だって、何種類もあるし、テレビドラマにもなったし、俳句集は山ほど発行されている。俳句たって、こんなもの、私が作ったら、「あんたはアホか・・・」と言われるのがオチだ。

 

 で、ものはついでだと、昨日の写真の場所、地獄谷に寄ってみた。でも、何の手がかりも見つからなかった。

 

 で、今日の句碑集の該当の部分には、「大窪寺南面の旧遍路道の丁石、石仏のある幻の山頭火みち。赤松家の奥ゆらぎ石の手前、山頭火顕彰会会員の案内が必要」とある。そんな難しい場所に建てなくてもいいやんか・・と思ってしまう。なんのための句碑なんやろうか・・と思ったことだった。しかしのかかし、そのあたりに「赤松家」という家はないのだけれど・・・。

 

 おかげで、今日もお昼を食べそこなってしまった。

 

 このあたりはサルがいないのだろうか、カキやクリがそのままである。田んぼの周囲にはネットが張ってあるので、イノシシの襲来はあるみたい。

 

 そんなこんなで、今日もばたばたと暮れてしまったことだった。

 

 今日の掲示板はこれ。人は「昨日にこだわり 明日を夢見て 今日を忘れる」というもの。真宗大谷派の本多恵先生のお言葉である。過ぎ去った過去にこだわってばかりいて、あるいは明日ばかりを夢見てあこがれ、今なす事を忘れては何もならないということ。過ぎ去った過去は捨ててしまい、まだ来たらずの明日を夢見てばかりでは今がおぼつかない。要は、今の自分を、どう、生ききるか・・・という一点に尽きるというものだ・・・。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


コスモスに 明日の天気を 聞いてみる

2014年10月09日 | 今日もしっかりとお勉強・・。

 さぬき市地方は、湿った空気の影響で雲が広がり、夕方にかけて雨の降る所があるらしい。気温は17度から23度、湿度は92%から78%、風は2mから1mの南南東の風が少しばかり。明日の10日は、高気圧に覆われて概ね晴れる見込みとか。

 

 なんか、朝からどんよりとした空気。昨夜の皆既月食は雲に覆われていて全く何も見えなかった。

 

 昔は・・・と言うても少し前のことだが、どこの町にも図書館があった。それが平成の大合併で、香川県東部は、東かがわ市(大内・白鳥・引田の三町が合併)とさぬき市(志度・津田・大川・寒川・長尾の五町が合併)になった。そこで、さぬき市の図書館は、この「寒川(さんがわ)図書館」と「志度図書館」の二つになった。

 

 この寒川図書館にやってきたのだが、ここには、こんな土器がたくさん置いてある。多くはレプリカだと聞いたのだけれど、なんか、図書館らしくない図書館である。ここの職員が、こうした土器を片づけながら本を増やしていったのだとか。

 

 ま、たくさん本は並んでいるが、家庭の本棚の少し大きなものというイメージ。私の読むような本は見当たらないので、かつての町史を何冊か借りて来て、お遍路に関する部分をスキャナーで読み込んだが、午前中に終わってしまった。普通の「遍路史」だった。

 

 「へんろ道」というところにあった一枚の写真。「地獄谷」という説明文だった。ここは大窪寺の隠居所だった場所で、今は墓地になっている。この手前から舗装路に向かっているのが旧の遍路道。ここも何度も確認したのだけれど。でも、「八丁石」からは相当に離れている。

 

 ということで、今日も収穫はなし。午後からは、スキャナーで読み込んだデータの検証と修正作業。気になるのが、お金の価値である。遍路が病気になり亡くなったので埋葬したが、それに銀41匁8分かかった。村でまかないきれず、21か村から2分ずつ集めた・・・と書いてあるが。

 

 二分・・・と言われてもわからない。江戸時代の貨幣価値を調べても、米の価値の一両と大工の工賃の一両とは大きく違う。それに消費財の一両とも、これまた違う。場所、江戸と上方ではこれまた違う。一文が4円という場合もあれば8円という場合もあって、どれがなにやらさっぱりわからん。二八そばが16文だと分かっても、64円でいいのか128円でいいのか、もっとする筈だろうと思ってしまう。かけそばだったらいくらぐらいするんだろう。650円くらいかな。だとすれば1文は41円近くになってしまう。

 

 商業簿記2級では、そんなことは勉強しなかった筈。さすがのGoogleでもわからない・・・。

 

 要するに、お遍路一人を埋葬するのに幾らかかるのかを知りたいのだが、それはわからないと仰るのだ。いい着物を着ていて、金子を持っていた人はお墓を建ててもらえたが、何ももたない人はそのあたりに埋められて笠をかぶせてお墓にし、杖を立てて墓標にした・・・というが、穴掘りはボランティアだったんだろうか。何もなければボランティアしかないか。

 

 そんなこんなで、今日も日が暮れた。秋の日は釣瓶落としだ。

 

 ご近所さんあたりでは、台風19号がやってくるというので大忙しで稲刈りをやっている。この土/日は大雨になるらしい。この週末はまた、所属団体の「彫像会」。京都から仏師をお招きしてお地蔵さんを彫るらしい。私は不器用だからお手伝いだけ。会場設営とか後片付けとかだが、台風接近ではどうなるんだろう。先週もこんなことを言うてたな。

 

 今日の掲示板はこれ。「人生は人との競争ではない」という元マラソンランナーの松野明美さんの言葉である。 ソウル五輪女子1万メートル予選で日本記録、初マラソン世界最高を出すなど、常に1番を目指してきた松野さん。ダウン症の次男の育児を通じて、日々成長する姿や笑顔に触れながら「人生は人との競争じゃない」「一番じゃなくてもいいじゃないか」ということに気付かされたことなどを講演活動で話している。ノーベル物理学賞をいただいた学者先生が話していたが、「人によろこばれるものを作りたかった」という言葉が印象的だった。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


蕎麦の花 熟れてこぼれる 遍路道

2014年10月08日 | ふるさと散歩

 さぬき市地方は高気圧に覆われて晴れていた。気温は14度から23度、ぐんと涼しくなった。湿度も80%から54%、風は2mから3mの北北東の風が少し。明日の9日は、引き続き高気圧に覆われて概ね晴れる見込みらしい。

 

 昨日の山頭火の句碑探しがうまくいったので、昨夜の(というか今朝方の)夢見が良かったので、その夢のように歩いてみようということで、五名山村経由で大窪寺に向かった。

 

 途中でおばちゃんが「丁石」にお花をあげていたのでお話を伺った。「普通の道しるべならお花もあげんのやけど、おだいっさんが彫ってあるけん、おまいりするんやがな」と言うてはる。「丁石」というのは、お地蔵さんをほった舟型の石が、道のはしにひっそりと置かれている。これらは,『十丁』とか,『二十二丁』とか、丁数がきざまれていることから,『丁石』と呼ばれている。『丁』とは,昔の距離の単位で、今の距離の単位に直すと,1丁は,およそ109m。ちなみに36丁が1里でおよそ4㎞になる。

 

 この丁数の増減を、目的とするお寺までの道のりの目安としたのであろうう。丁石は、ふつう、山道にさしかかるところからお寺にかけて置かれ、平地部ではほとんど見かけない。きつい遍路道の山道を、あえぎあえぎ登るお遍路さんにとって、丁石はつかれをいやす、よき道案内となっていたことであろう。

 

 これは長尾寺から大窪寺へ向かう途中、大窪寺のすぐ手前側である。この国道377号線と書いてあるあたりが「八丁石」だろうか。

 

 あと、八丁で大窪寺に着くよ、という目印である。この付近の旧の遍路道沿いに、山頭火の句碑があるらしいのだが、それがわからない。この石の裏側に回って、旧の遍路道に降りてみたが見つからない。

 

 こんな立派な標柱があるのならば、このあたりに建てておいてもらいたいものだが見つからない。蜘蛛の巣を払いながら、遍路道を何度も上下してみたが見つからない。あの夢のようにはうまくいかないのか。

 

 こういう句碑がある筈なんだが、見つからない。上にシダのようなものが見えるので、シダを目標に探したのだが見つからない。「夜が長い谷の瀬音 とほくもちかくも」と刻んである。

 

 お寺に戻って、副住職の「光容さん」に聞こうとしたら、今日からご本尊の特別開帳が始まっている・・・。寺務のおばさんに聞いたら、「地獄谷というのは聞いたことないわぁ~」と言うてはった。

 

 光容さんも素絹に五条袈裟姿でご法務中。来週あたりに再度、お邪魔することにしようか。

 

 今日もお天気がいいからか、大勢のお遍路さんがおまいりだった。

 

 午後からは、例によって例の如く、データのスキャニング。大正時代に二十四歳の女性がお遍路をして、それを九州の新聞に「娘遍路」という記事を書いて話題になった。「高群逸枝:たかむらいつえ」さんという方だった。その頃のお遍路の記録だからすごい。「お修行」という「行乞」をして、お米やお金をいただきながら回るのだし、病気遍路や悪行遍路もいるし、脱落者や逃亡犯もいるし・・・。そんなあやしい四国路を娘さんのお遍路は歩き続けた。

 

 丁石にお花をあげていたおばあさんと話したことだったが、そういうおへんろさんがいなくなって久しくなった。今のうちにまとめておかないと、やがては記憶から消え去ってしまうことだなぁと思ったことだった。

 

 今日の掲示板はこれ。「ときどきは息抜きをする それが生き抜く力となる」というもの。お遍路の先生である「桜谷権大先達」さんが言うことばに、「お遍路は三こうである。健康(けんこう)・観光(かんこう)・信仰(しんこう)である」らしいし、そのお弟子になった白山さんは、「年寄りは、今日行く(教育)、今日、用(教養)が大切でっせ~」というが、似たような発想だなと思った。私は毎日、息抜きばかりをやっているのだけれど。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。

 


台風の 去って山辺の 忘れ笠

2014年10月07日 | ふるさと散歩

 さぬき市地方は高気圧に覆われて概ね晴れていた。気温は13度から23度、湿度は68%から51%、風は2mから3mの北北東の風が少し。明日の8日は、引き続き高気圧に覆われて晴れる見込みらしい。

 

 秋らしい良い天気になったので、香川県立図書館にやってきた。先週だかに借りた本を返却するためだったのだが、このアキニレの様子も見ておきたいと思ったこともあって。ほんのりと紅葉を始めて来ているようだった。

 

 天気がいいのだから、もっと違う場所に行けばいいと思うのだが、その「良いところ」というのが思いつかない。

 

 で、借りていた四冊の本を返却して、また、四冊の本を借りた。その一冊がこれ。

 

 探していた本だった。amazonで探して買おうと思ったのだが安いモノでも2000もするし、高いものになると5,000円もするらしい。必要なのは10数ページだけでいいのだが。

 

 こうした紀州接待講がなぜ生まれたのか・・・などという民衆史である。弘法大師信仰のお膝元から、どうして毎年、たくさんのお接待が届くのか・・・みたいな感動するお話がある。

 

 その後、あちらへ行こうか、こちらへ行こうかと、仏生山法然寺とかの界隈を走ったのだが、結局の薬局で、木田郡三木町とい所にある「手織りうどん滝音」というプチセルフのお店に寄ってみた。

 

 で、ここのおすすめの「まかないぶっかけ小のそのまま」というものを注文した。530円になっていた。消費税が上がってからは30円のアップになったみたい。いざ、食べてみて、麺が多いなぁと思ったが、細麺だったからか、食後、胃がもたれるようなことはなかった。

 

 その後、おなかごなしに、さぬき市前山というところにある「前山ダム」周辺に行ってきた。このダムの周辺に山頭火の句碑が二つあるというのだが、いまだに見つけられていない。ダムの周囲をぐるりと回ってみたが、それらしいものは見えない。こんな、お地蔵さんばかりが幾つも幾つも並んでいるばかり。

 

 で、トイレ休憩でも・・と立ち寄った、この道の駅「ながお」という休憩所。このテーブルの下に何か字を刻んである。

 

 「長尾町 山頭火顕彰会」という字が見える。

 

 おお、これだこれだ。「へうへうとして 水を味ふ」と刻んであるではないか。今日の成果は大きいぞ。しかしのかかし、「笠も漏りだしか」の句碑はまだ見つからない・・・。

 

 午後からもデーターのスキャニング。それをワード文章に落としていく。

 

 こういう作業をしていると時間の流れが速い。あっという間に日が暮れる。

 

 今日の掲示板はこれ。「ゆっくりだからこそ見えるもの えられるものも たっくさんあるよ」というもの。車で走ってしまえば何も見つけることはできないけれど、自分の足で、ゆっくりゆっくり歩いてみれば、思わぬものが見えて来る。あけびの実や落ちたクリの実や、思わぬものが見えてきた一日だった。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


どんぐりの 落ちて郵便配達使

2014年10月06日 | 時にはぼぉっ~とする時

 さぬき市地方は寒気の影響で雲が広がり、雨の降っている所があった。台風一過の晴天になるかと思えば曇ったり、薄暗くなったりと落ち着かない天候の一日。気温は18度から23度、湿度は86%から70%。風は7mから5mの北西の風が吹いたりやんだり。明日の7日は、高気圧に覆われて、概ね晴れるらしい。

 

 昨夜から今朝に掛けてそうとうの雨が降ったみたい。すぐそばを流れる津田川がごうごうと音を立てて流れている。水量も相当に増えている。

 

 でも、このあたりはたいした被害はない様子。川の大掃除をしたようなものだ。

 

 ということで、お天気が悪いのに出掛けることは危険だと言うことで、今日も一日、デスクワーク三昧になった。今年は四国霊場開創1200年記念ということで、「四国遍路の闇と影」という、マニアックな作品になる。

 

 で、バックボーンになる原稿は集まったが、先日までは確かにあったファイルの十本ばかりが行方不明になっている。どこに移動したもんだか、どこに格納したもんだか。ひょいとして、間違って全削除してしまったのだろうか・・・。

 

 そうそう、昨日の講演会で、講演会の資料の中に入っていたシール。

 

 こんなシールをいただいても、おじいさんは嬉しくないが、ノートパソコンやタブレット端末にでも張っておこうか。これだって、ちゃんと「四国霊場開創1200年」という字が印刷されている。

 

 午後になると水量はぐんと減って、夕方には平常通りに戻ってきた。

 

 音だって、静かになってきて、虫の声が聞こえるようになってきた。

 

 風で落ちたものか、自然に落ちたものか、あちらこちらにどんぐりが落ちていて、車が通るたびに砕ける音が聞こえてくる。これまた、「秋だなぁ・・」と思う音。

 

 夕方になると、空も明るくなって来て、晴れ間さえ見えるようになってきた。明日はいい天気になりそうな予感。

 

 こういう風景をみると晩秋という気持ちになってくる。いよいよ冬が近くなってくるんだなぁと思うようになる。これからは、朝夕が肌寒くなってくる頃なんだろう。あ、今日は十三夜らしい。らしいが、この雲ではお月様は見えないかもしれない。

 

 今日の掲示板これ。「川は岸のために流れているのではない 川のために岸がつくられているのである」というもの。

 川は岸のために流れるのではない
 川のために岸ができているのである
 子どもは教師のために生まれてきたのではない
 子どものために教師ができたのだ
 子どもひとりひとりの生き方の流れの
 美しさたくましさおもしろさを認め
 それに沿って指導の岸を構築してくれる教師に
 子どもは魅力を感ずる(東井義雄)

 一人で拍手をしてみた。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


降り出した 雨に霞んだ 秋祭り

2014年10月05日 | お役目ごくろうさまであらっしゃいます。

 さぬき市地方は日本の南海上から北上して接近する台風第18号の影響で雲が広がり、夕方からは雨が降るらしい。夜遅くには雷を伴って激しい雨の降る所がある見込みとか。気温は20度から23度、湿度は92%から84%。風は3mから4mの北北東の風が吹いたらしいが記憶にはない。明日の6日は、引き続き台風第18号の影響で朝まで雨となり、明け方にかけては雷を伴って激しく降る所があるらしい。その後は、寒気の影響で雲が広がる見込みなんだとか。

 

 それはともかくとして、なぬぅ・・19号も誕生したのか・・・。

 

 朝方は雨が降っていたので、今日も昨日の続きでスキャナーでの読み込み作業。この安富本宏先生の「四国遍路とはなにか」という本の内容を、今日の講師の先生はお話してくれた。つまり、私は知らないあいだに、今日の講演会の予習をしていたことになる。

 

 さて、区切りの良いところで出かけることにした。パソコンばかりを叩いていたのでは身体に良くないし、精神的にも良くない。時間は10時過ぎ。

 

 村の鎮守の神さまに寄ってみたが、お祭りの雰囲気はどこにもない。今日は村祭りの日だというのに。昨日は確かにあった、たこ焼き屋の露店も片付けられてしまっていて跡形もない。過疎と少子化・高齢化の里の秋祭りはこんなになってしまったのか。

 

 ま、そうは言っても、お昼を過ぎて時間になれば、それなりに人も集まってきて賑やかにお祭りは行われるのだろうけれど。

 

 11時過ぎに、さぬき市志度にある「志度音楽ホール」に着いた。11時半の集合ということだったが、別の連絡では11時となっていたらしく、すでに受付とか準備とかが進んでいた。

 

 私ら、駐車場・案内係は、こんなかっこうをするらしい。そんなに凝らなくてもいいのに。ま、お客さんの案内誘導には目立っていいのだろうけれど。

 

 ま、言われるままに着替えをし、打ち合わせのあと、お弁当をいただいた。で、12時前から駐車場の案内・・・。

 

 私はこの入り口担当。左から入ってくる車を、この入り口へ誘導する。思ったより少ないかなぁとは思った。ここも13時で案内誘導はおしまい。講演会が始まるからである。

 

 主催はNPO法人「四国遍路研究会」という団体らしい。私らは「共催」ということで、講演会のサポート部隊。ま、実質、駐車場案内だけでおしまい。

 

 こういう感じで「開会セレモニー」があって、来賓の祝辞や挨拶などが30分ばかりあって、13時半からが記念講演会。 

 

 今日の講演会は、安富本宏先生が所用で来られずに、その教え子の「下泉全暁」先生の講演になった。

 

 下泉全暁先生は、安富本宏先生の指導の下に、この「密教仏像図典」を作られている。なかなかの勉強家で、安富先生の「チベット語」を学ばれたそうだ。

 

 下泉先生は、この、「不動明王」の研究者でもあるらしい。ま、今日は、それではなくて。「四国遍路」のお話になったのだが、先に述べたように、安富先生のものをそのままお話されたので、失礼だが、途中で抜けて帰ってしまった。

 

 と、言うよりも・・・昨夜の夕食の肉料理が合わなかったようで、おなかがグルグルと運動会を始めてしまったのだ。静かな講演会の席で・・・「グルグルグル・・・」の音は少しばかり恥ずかしい・・・。

 

 今日の掲示板はこれ。「意味を見つけるほど、楽しくなる!」というもの。福島正伸さんの言葉から。やると決めたら、どうしたら実現できるかだけを考えればいいのである。それ以外のことを考えても無意味じゃないか。夢や目標は、できるかできないかではない。やりたいのか、やりたくないかだけでいいじゃないか。仕事が夢になるのではない。仕事に取り組む自分の姿勢が、どんな仕事も夢にするんじゃないか。仕事を楽しもうと思ったら、どんな仕事も楽しめる。「この仕事はつまらない仕事だ」とか「嫌な仕事だ」と思ったら、どんな仕事もつまらなくなってしまう。私たちが、どのように仕事を受け止めて、どのように仕事を自分自身に活かし、次の世の中に活かしていくか。これはとても大事なことだと思うのだ。仕事というのは、そこにどういう意味があるのか、何のためにやっているか、ということを忘れてしまうと、すごくつまらなくなってしまうのだ。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


萩の花 あくびばかりの 道の駅

2014年10月04日 | 自然ありのままに

 さぬき市地方は寒気の影響で雲が広がっていた。気温は19度から23度、湿度は80%から59%。風は2mから4mの北北東の風が少し。明日の5日は、日本の南海上から北上する台風第18号の影響で、朝から雨となり午後は雷を伴う所がある見込みとか。

 

 天候のせいなのかどうか、今日が何日なのかわからんようになっている。10月の3日なのか4日なのかわからんようになって、さて、今日の画像はどこに格納したのだろうかと右往左往したことだった。

 

 これが明日なのだから、今日は10月4日ってことになるが、はてさて、明日の天気が気がかりだ。駐車場案内係を頼まれているのだが、雨は勘弁して欲しいところだが微妙な段階。明日の天気は風任せなんてのんきなことは言うてられない。

 

 さて、奥方のご学友が高知県宿毛から埼玉まで帰るらしいのだが、おみやげを松自動車道の「津田サービスエリア」で渡したいのだそうだ。奥方はお仕事でお出迎えに出られないので、代わりに受け取って欲しいと頼まれた。その時間は全く未定の不定のいきあたりばったりらしい・・・と仰る。そんなのんきな話がありますか・・・。

 

 だから、今日も「病気遍路」と「職業遍路」についてのお勉強。この中の十数ページをスキャナーで読み取った筈なのに、どこに保管したのか分からない。だんだんと記憶力が薄れていくような気がする。仕方がないから、またしても再スキャニング。

 

 こういうアプリを起動してスキャニングする。これが便利なようで案外と手間が掛かる。ルビを振ってある本だと、それを削除するのに時間がかかる。「は」は「ほ」と読み違える。「っ」は「つ」と読み替える。「八」を「人」と勘違いする・・・。

 

 一日中、こんなお天気。山の掘削現場からは岩を砕く音が休み無く響いてくる。土曜日だというのに昼休みもなく作業をしていた。全く、それも気分の乗らない原因でもある。

 

 今日は「お修行」という話である。つまり、一日に3回か7回か、よそさまの玄関口に立って、持鈴を鳴らし、光明真言を唱えて喜捨を頂く・・・という「お修行」である。昔のお坊さんは、そうしていたのだという。だから、おへんろさんもそんな「お修行」をしたのだという話だった。ま、「托鉢」である。托鉢というのは禅宗の僧侶のお作法だったかも。天台宗も「托鉢」と言うていたような。

 

 今日はこの人が小さい頃に見かけた「おへんろさん」の思い出を読んでいた。やはり、この人の時代にも、「(前略)「へんど」ということばは、軽蔑と嫌悪の感情をこめて吐き捨てられていたようだ。子供たちはよく年寄りに叱られる時、「ほないいうこときかん子は、へんどにやってしまうでよ」と脅された。(中略)それはどんなわんぱくな子供たちをもしゆんとさせる呪力を持っていた。私も格別にその脅しに怯えた[瀬戸内1980:45-46]」というもの。瀬戸内さんは実家が徳島市内にあったという。

 

 お昼過ぎに、高知のご学友から電話があって「府中湖SA」を通過したとの連絡が。そこでおもむろに出発して「津田の松原サービスエリア上り線」に向かう。ここは高速バスの乗降口があるので、裏口からSA内に出入りできる。すぐ下には駐車場もある。

 

 ここでお土産の交換をして少しばかり立ち話。今、宿毛あたりでは、「大河ドラマにジョン万次郎を」という署名活動をやっているのだとか。ジョン万次郎か・・・ネームバリュー的にどんなだろうか。はてさて、どうなることだかだ。

 

 確か、今日・明日が、この町の氏神さんの秋の例大祭じゃなかったかな・・と、お宮さんの近くを通ってみたが、それらしい雰囲気は全くなかった。ただ、たこ焼きだかの露店が一軒だけ置いてあったが、人影は全くなかった。昔のように「宵宮」などというものはお参りする人もいなくなったんだろうか。

 

 明日は雨だ雨だとテレビはにぎやかだが、こんな天気では「秋祭り」どころではないのかも知れない。帰りに「獅子舞」の一団が歩いていたが、なんともさみしい秋祭りの風景になってしまった。そうそう、子供の姿が見えないのだから寂しくもなるはずだ。

 

 今日の掲示板はこれ。「捨てれば浮かぶものを つかんで沈む人間の愚かさ」というもの。あれも欲しい、これも欲しいと、掴んで集めて盛り上げて・・・、そのあげく、置き場に困ってこころがふさがって。どうせ、お浄土にも地獄にも持って行けない物ならば、捨ててしまったら楽になるだろうに・・・。今年、有名になった合い言葉、「UITEMATE」「浮いて待て」を思い出した。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


虫の音に 明日の予定を 確かめる

2014年10月03日 | たまには真剣な研究なども

 さぬき市地方は前線や湿った空気の影響で雲が広がり、昼過ぎにかけて雨の降る所があった。気温は温かくて21度から24度、湿度は82%から70%、風は1mから2mの南の風が少しばかり。明日の4日は、高気圧に覆われて概ね晴れる見込みらしいが、肝心の5日の日曜日は雨らしい。日曜のお昼は講演会のための駐車場係を仰せつかっているのに。

 

 講演会は雨でも開催されるけれど、駐車場係は雨具を着ての案内・誘導をやらないといけないのか・・・。そうなると大変だな。

 

 それはさておき、今日も曇ったまんま・・。お昼前からは雨になった。奥方は野菜ものには恵みの雨だわ・・・と大喜びをしていたが、そんなに多くもは降らなかった。おかげで今日は引き籠もりの日になった。

 

 ということで、今日もパソコン三昧。このあたりでも、「へんろ」と「へんど」は混同されて使われていたりするし、自然に使っている人もいる。そうかと思えば、「へんど」という言葉にはいやな顔をする人がいるし、顔をそむける人もいる。小声で「そういう言葉は使ってはいけない」と言うひともいる。人それぞれだが、そのあたりを調べてまとめていたら、頭の中がウニウニになった。

 

 秋祭りのシーズンだが、獅子ややっこの「祝儀」を集めて回ることを「へんどに行く」というが、絶対に「へんろに行く」とは言わない。ま、そういう意味からして「良いことば」ではないし、「そんなに言うことをきかない子はへんどにやるんぞ」と言われて真っ青になってものかげに隠れた子供は多かった。遍路に関する民俗学だし、社会学かも知れない。四国全域で聞かれた言葉だと思う。

 

 サルが食べ散らかしたクリの実である。「行乞(ぎょうこつ)」という言葉は良いが「乞食」という言葉は禁止用語らしい。だんだんとことばも使うのが難しくなってくる。やがて「へんど」も使用禁止になるのかも知れない。「辺土」とか「辺奴」とか「遍奴」とか書いてあるが、正確なことはわからないが、「辺路」の訛ったものだと思われる。要は「職業遍路」であり「病気遍路」であり、「行乞遍路」であった。

 

 「病気遍路」という人たちは見なくなったが、「職業遍路」は今もいて、大型スーパーの前や札所近くに立っている。お参りもせずにただ立っている。とても「托鉢」をしているようにも思えないし、お経も唱えない。そんな研究を整理していて日が暮れた。

 

 この表紙は暫定版。とりあえずの試作品である。昔の若き空海さん(教海とか無空とか呼ばれた時代)も山で修行した時は「行乞」とか「修行」ということで托鉢もしながら旅をしたんだろうなぁと思う。近年の山頭火もそうした「修行」や「托鉢」をしながらの旅だったんだなぁと思った。やはり、原型はそういう「寄進」を受けたり、喜捨を受けての旅のようだった。お坊さんだって、食べない訳にはいかないのだから。

 

 我が家の金木犀もほとんどが散ってしまった。あっと言う間の華の命。でも、ご用が済んだから散ったのだろう。でも、根っこが染まるほどには黄色くなっていない。

 

 秋はぎもそろそろと花が散り始めた。植物たちもそろそろと冬の準備を始めている様子。我が家の秋の虫たちはまだまだ元気。

 

 秋と言えば、このすすき。ススキは「芒」とか「薄」とか書くらしいが、イネ科のススキ属の植物で「尾花」ともいい、また茅(かや)とか「萱」とも書くらしい。うちのおばあちゃんはこれを刈って干して、炭を入れる「俵:たわら」を作っていたのを思い出す。

 

 そういう炭焼き作業も、炭俵編みも昭和という時代とともに消えて行ってしまった。

 

 でも、ときどき、バーベキューとかをする時になって、そういう時代のことをふっと、思い出すことがあったりする。

 

 今日の掲示板はこれ。「太陽は夜が明けるのを待って昇るのではない 太陽が昇るから夜が明けるのだ」というもの。

 太陽は夜が明けるのを待って昇るのではない。
 太陽が昇るから夜が明けるのだ。
 われわれはとかく、環境や他の条件の責任にしやすい。

 水は低いところへ集まってくる。
 尊いもの 美しいもの 善なるものも みんな
 謙虚な人のところへ集まってきて
 その人のものとなる。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


お仕事が 済んで散り敷く 彼岸花

2014年10月02日 | 自然ありのままに

 さぬき市地方は気圧の谷や湿った空気の影響で雲が広がやすく、雨の降る所があるらしい。気温は19度から29度、湿度は86%から72%、風は3mから6mの南南東の風がやや強く、室内にプリンター用紙が飛び回っていた。明日の3日は、前線や湿った空気の影響で雲が広がり、朝から昼前は雨が降り、雷を伴う所がある見込みとか。

 

 朝方は羽織るものが欲しいと思ったが、適当なものが見つからずにそのまま散歩に出た。しばらく歩けば、そうでもないなぁと思った。曇っているせいか、寒いとは思わなかった。

 

 今日は雨が降るかもしれないということだったので、今日のお出かけはここになった。高松市林町にある香川県立図書館。アキニレの葉っぱが少しばかり黄色くなってきて、少しずつハラハラと落ちている。

 

 今日は平日ということだろうか、以外と人影が少なくてまばら・・・。子供の声も聞こえない。

 

 で、借りていた山頭火の本を返却した。山頭火も消化不良のままだが、もう少し、草が枯れてからの句碑探しがいいように思ってしばらく休憩。

 

 今年の研究テーマは、「四国遍路の闇と陰」。あまり語られることのない陰のお遍路さん。つまり、病気遍路や職業遍路、世の中からはじき出された人たちがお遍路となって、お接待で生き抜いてきた人たちのお話。

 

 そういうものがパソコンの中にずっしりと溜まってきた。少しずつ、整理はしているのだけれど、量が多くなってきてお話がこんがらがってしまう。

 

 だんだんと、お遍路というものが観光化し、「癒し系」や「歩き遍路」というものにスポットが当たってきたし、世の中がどんどんと変化していくと、過去の闇の部分が忘れ去られていってしまう。なまなましい裏のお遍路というものは、一般の本では表現できないし、そういうものは書いても読まれないから本にはならない。

 

 でも、「おへんろつかさの会」にも、お遍路研究ではプロみたいな方がうじゃうじゃといるみたい。「遍路道」やら「遍路の墓」に「遍路道の丁石」などというマニアックなものから一般的な「お遍路」の専門家や「お接待文化の専門家」まで。私は、そのすき間を覗っている。女性だって何度も歩き遍路を達成している人だっているのだから強者揃いばかりだ。

 

 私はいつもの「お遍路社会民俗学」でいくしかないな。

 

 ま、今年は欲張らずに、お遍路の闇と陰について簡単にまとめることにしておこうか。あんまり踏み込むと抜け出せなくなっても困るから。

 

 言うと云わないと、桜の葉っぱや広葉樹あたりでは紅葉が始まっていて、ハラリハラリと落ち葉が落ちるようになってきた。なんだのかんだのと言うてる間に、秋は少しずつ深まってきているということだ。道ばたにどんぐりもしきりと転がっている。

 

 我が家の周辺ではすっかりと彼岸花が姿を消した。金木犀も散り始めたし、庭先の露草も枯れ始めてきた。

 

 今日の掲示板はこれ。「あったらあったで不満があり 無ければ無いで不安になる」というもの。配偶者にしろ、お金にしろ、地位にしろ、欲望にしろ、煩悩にしろ、マイホームにしろ、なんだっていいが、あればあったで不満が生まれ、無ければ無かったで不安になるもの。あれが欲しい、これも欲しいとは思っても、持てば持ったで悩みが生まれ、無かったらないで不安になってしまう。私たちってどうしたらいいんだろうか。

 

じゃぁ、また、明日、会えたらいいね。


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