5月21日(土)親鸞さまのお誕生日(宗祖降誕会)築地本願寺にて9:50から始まるようです。
本願力にあひぬれば むなしくすぐるひとぞなき
功徳の宝海みちみちて 煩悩の濁水へだてなし(高僧和讃)
解説
本願力を信ずる者は、南無阿弥陀仏の広大な功徳を恵まれるから、煩悩を抱えながらも、もはや再び迷いの生死を繰り返すことがないと詠われています。
とくに「むなしくすぐるひとぞなき」の意を中心として、本願力を信ずる者の人生は、真実に裏づけられた浄土への確かな歩みとなることを、ともに喜ばせていただきましょう。
- 「功徳の宝海」について『一念多念証文』には、「功徳」とは名号のことで、「宝海」とはあらゆる功徳が欠けることなく満ちていることが海にたとえられていると示されている。
- ・南無阿弥陀仏の名号は、「全徳施名(すべての徳を名に施す)」とも言い習わされるように、如来のさとりの一切の功徳がおさめられている。
- ・この和讃には本願力と名号(功徳の宝海)の二つが出されているが、両者は別ものではない。本願力とは、南無阿弥陀仏の名号による救済のはたらきのことで、いずれも如来の本願の成就したすがたを表している。浄土真宗本願寺派 総合研究所 解説より
- 築地本願寺の境内より