夕方、街を歩いていて「ご飯だよ~」という声が、どこかの家から聞こえてくると、「あぁこの家はこれからご飯なんだ」と思う。
「いぃなぁ」と思う。
「よくないなぁ」と思う人はいないと思う。
この場合のご飯は、みんながみんなホカホカのご飯を想像している。
すなわちお米のご飯。
だが「ご飯だよ~」の家のご飯は、お米のご飯とは限らない。
パンの場合も「ご飯だよ~」と言う。
ウドンの場合も「ご飯だよ~」と言う。
ラーメンの場合も「ご飯だよ~」と言う。
ご飯には食事の意味もある。
ご飯=食事。
ということになると、アフリカの大草原ではライオンが鹿を追って行って倒して食べるが、この場合は鹿がご飯ということになる。
人間のご飯は動かないが、この場合ご飯は逃げる。
ライオンは毎食ご飯が逃げるので、毎食ご飯を追いかけなければならない。
もちろん走って、毎食毎食ご飯を追いかけるというのは大変なことだと思う。
毎食ご飯の前は息ハーハー、汗みどろ。
それに比べれば人間のご飯の何とラクチンであることか。
何と楽しいことであるか。
何とおいしいことであることか。
ご飯を楽しみましょう。
ご飯で幸せになりましょう。