浜田屋遼太

世の中のために何の役にも立たないブログ  お暇なお方は是非どうぞ(^^♪

弁当の跡地

2021-04-23 | 日々是好日

跡地というものは懐かしいものである。

城跡、遺跡、古代ローマの劇場跡。

いずれも一抹の哀愁とともに懐かしさを感じる。

ああ、ここにそうしたものがあったんだ、という感慨。

日本人なら誰でも抱いている、心のふるさとに近いものがある。

弁当にも跡地があることは、あまり知られていない。

例えば梅干しの跡地。

少し窪んでいて、少し赤く滲んでいる梅干しを食べたあとの跡地。

その跡地を見て「ああ、かつてここに梅干しがあったんだ」、という感慨にふける人は少ない。

城跡とは比べものにならないが、これも立派な跡地である。

ちょっとだけ塩っぽく、ちょっとだけ酸っぱく、梅干しの匂いも少し残っていて、この跡地は美味しい。

弁当を食べるとき、いつもこの跡地を大切に思い浮かべながら食べると、弁当が一層美味しくなるのであった。

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ガンバレふりかけ

2021-04-23 | 日々是好日

ふりかけは子供のものだ、大人が相手にするようなものではない。

とバカにしている人は多いが、そういう人はふりかけの真の実力を知らない。

実際スーパーなどで並んでいるふりかけは、漫画などを多用した子供向けのパッケージが多い。

メーカーもまた、ふりかけの実力に目覚めていないのだ。

ふりかけをふりかけられたゴハンは、いかにコシヒカリ、ササニシキなどの名門のゴハンであろうと、ふりかけの支配下におかれる。

ふりかけのふりかかったゴハンは、もはや他のおかずを寄せつけない。

わざわざ「おとなの」と断っているものもある          

ふりかけは立派なおかずである。

世界最小のおかずなのであった。

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