半月近く早く咲きだした隠岐シャクナゲ
初夏の陽気でした。
海苔の佃煮は、熱いゴハンにのせて食べるととても美味しい。
海苔の佃煮は「ごはんですよ」のような瓶詰の小さな口に、ジカに箸を突っ込んで食べてこそ美味しい。
あの小さな口に箸を突っ込み、あてずっぽうに海苔を探ってつまみ取り、引っ張り出して箸の先を眺める。
「うん、とれた」なんて思いながら、ゴハンの先にベタベタなすりつけて食べてこそ美味しい。
一回目で箸の先に収穫が少なかった場合は、もう一回箸を突っ込み今度は多すぎ。
もう一回やり直してつまみ出したりして食べてこそ美味しい。
瓶の口は小さい
箸をあやつる不自由さ、それを経験するからこそ海苔の味が生きてくる。
もし海苔の佃煮に「お徳用袋1キロ入り」なんていうのがあったらどうか。
おそらく誰も手を出さないに違いない。
誰も手を出さないので、これを桃屋の小瓶に一つずつ詰めて、一人一人に手渡すとみんな急に俯いて瓶をほじり始めるはずだ。
そういうものなんですね、海苔の佃煮というものは…