浜田屋遼太

世の中のために何の役にも立たないブログ  お暇なお方は是非どうぞ(^^♪

健康雑誌

2021-04-09 | 定年波止場

特に何を買おうという気はなくても、フラリと本屋に入ることがある。

本屋に入って、何気なく雑誌などを眺めているうちに、フト、健康関係の雑誌が目に入る。

「壮快」とか「安心」とか「わたしの健康」とか、そういったたぐいの雑誌…

そういったたぐいの雑誌の表紙には、「ドクダミで手足のしびれが治った」とか。

「スギナ茶で耳鳴りめまい不眠が治った」「根昆布で悩み続けた夜間頻尿が治った」などの「治った」関係の記事の見出しが大きく出ている。

そういう見出しに心をひかれ、「ホー」と感心してその中の一冊を取り上げる。

パラパラとめくって、「フム」とうなずく。

この「ホー」から「フム」に至る時間が短ければ短いほど、その人の高齢者率指数度は高いといわれる。

人間も若いうちは、「フト」もなにも、健康雑誌など視野の中に入っているはずがない。

ドクダミだの、スギナ茶だの、根昆布だの、朝鮮人参だのの文字に関心を持つわけがない。

そういうたぐいの健康雑誌ではなく、むしろ「脱いだ」とか「見えた」とかの身体の一部の部分的健康雑誌に関心が向かう方が、むしろ健康なのである。

ところがどういうわけか、人間も折り返し点を過ぎたあたりから、ドクダミ、スギナ茶、根昆布といった言葉に妙に懐かしさを覚えるようになる。

クロレラとか深海鮫エキスとかローヤルゼリーとか、そういった言葉にも心が躍るようになる。

耳鳴り、しびれ、めまい、といった言葉も身近で心やすいものとなる。

かすみ目、ぜんそく、腰痛、頻尿などの文字も、何だか心楽しく目に映る。

血糖値、コレステロール、GOT、尿酸値などの文字は、これはもう日常茶飯の会話そのものだ。

「バカ、ケチ、マヌケは酢を飲まない」と言われれば、これまで酢を飲まなかった自分を深く深く反省する。

このように健康雑誌には、表紙からすでに自分が待ち望んでいた文字、心が躍る文字、心楽しい文字ばかりが並んでいるのである。

 

 

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芽生え

2021-04-09 | 日々是好日

昨年の秋、前期高齢者の入り口に立つおじいさんとおばあさんは、近くのお山へトレッキングという大義名分で、出雲北山にお出かけました。

季節はちょうど運動会シーズン。

9月中旬あたりだったでしょをうか。

本当の目的はアケビの密猟(早い話が泥棒ってこと)でした。

自分の山ではなく、他人の山の植物を許可なく採ることは法律上窃盗行為とされるはずです。

アタクシと同居ババは犯罪行為とは知りつつ、お縄覚悟で出かけた次第。

目的のアケビは、時季が若干過ぎてたせいか、期待するほど盗めなかったが、写真に撮影することは成功したのでお出かけした成果はあったものと、二人して喜んだものだった。

これからは余談です。

そこでのこぼれ話ですが、たまたま自然の山椒の木を発見。

真っ赤な実をつけ、これが山椒だぞ…

とばかし威張っていたトゲトゲの木から、その枝を少しばかり切って持ち帰り、その種らしきものを種まきポットの中でほったらかしにしていたら…

半年経過したら芽吹いていました。

ほったらかし農法で芽吹いた山椒          

種から生まれた山椒が、やがて我がガーデンを埋め尽くす日が訪れることに、ささやかながらヨロコピを覚えるのであります。

鬼の目にも涙、盗人にもナントカ…、って言いますが、ささやかながらこんなことがシアワセなのかな…

でも…

山椒がそんなに育っても、どうしようもないではないか。

などと思うのでした。

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