武田光弘画楽多製作日記

暇をもてあそび造形してます。作品として形としてまとめたものなどを見ていただきたい
と思っています。

浪速節だよ人生は・・・・

2014年04月11日 | Weblog
忘れられない人生の一場面・・・・・夢の中に出てくる。それはよっぽど頭のすみにインプットされた事象なのだろう。・・・
田舎の山奥では、娯楽もない。ラジオも雑音だらけで・・・・お祭りになると青年団が劇をして盛り上げていた。そのうちに何々一座とかゆう芝居がきた。後で知ったが普段は農業をしてて祭りの時期になると一座を組んで田舎をまわるとか。
数年に一度、なんと言うか大道芸人みたいな集団がきて、興行していた。場所は夜の学校だ。当時公民館みたいな施設もなかった。大きな石を柔道着を着たおじさんが「たーーーー」とか言って割るのだ。これがきれいにまっぷたつ。
拍手喝采。つぎは新聞紙をバラバラにきって、どんぶりに入れるとうどんになる。
最後の出でくるのは飛び入り・・・T君のおやじだ。おやじさんは若い頃、浪曲師をめざして上京した人だ。
このつぶした声まわしがすごかった。次郎長物などうなっていた。

こういうのが楽しかったのだな。あの石はきっとのりで貼ってあったのだろう。あのうどんは手品の定番だ。あのおやじさんは村内に見せる唯一の出番だったのだ。