これは昨日のことであるが・・・・・自動車工場で新聞をみてたら石川啄木の命日であることを知った。新聞に短歌が紹介されていた。
地図の上朝鮮国に黒々と墨を塗りつつ秋風を聞く
現在の状況にあわせた紹介だ。世界の各地で領土の紛争がおきており、人間社会での醜い戦争が今だおさまらない。日本が朝鮮半島を植民地とした、その時の・・・・短歌だ。
家の帰り、ひさしぶりに啄木の本を開いた。学生時代に買った本だが、三百三十ページで270円の本だ。今じゃ数千円だろう。そこにはこの短歌は載っていなかった。時代が要求していなかったかもしれない。
明治43年の秋わが心ことに真面目になりて悲しも
何となく顔がさもしき邦人の首府の大空を秋の風吹く
他のところで探した短歌。明治43年は朝鮮を植民地にした日。
このことは朝鮮の方にとっては屈辱の日であり、忘れられない日である。「良いこともした」などと発言する政治家もいる日本とは思いが違うのである。